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第80話 風とチェーンソー

ヴィーーーーーーーーン☆


「キャハハ♪」


「なんなんにゃー!!!!危ないにゃーー!!!!」


アミュが走りながら死ぬ気でドラゴンの攻撃を避けていた。


「"チェーンソー"っていうんだよアミュちゃん!」


「こっ、こっちは素手にゃ!?」


「分が悪すぎるわね?キャハハ☆」


ヴィーーーーーーーーン☆


「にゃーーーーーー!!!エアロッッッッ!!」


ばひゅん


素早くかわすドラゴン。


「きゃわ!びっくりしたぁ〜!」


「エアカッター!!」


「こっちも!エアカッター☆」


「にゃにゃ…ウインドスパイラル!!」


「ウインドスパイラル♪」


「にゃー!エアリアルアイオロスっ!!」


「エアリアルアイオロス!!」


ドカァァァァァァァァァン


全ての魔法が相殺される。


「真似っこ反対にゃー!」


「刻むよ☆」


「にゃ!?」


いつの間にかアミュの視界右斜め下より現れたドラゴン。そして間発入れず


ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ


「にゃああああっ…!!」


ドラゴンのチェーンソーがアミュの右太股を切り刻んだ。


「キャハハ☆」


「っ!!ウインドスパイラル!!」


ドカァァァァァァァン


ドラゴンを吹き飛ばすアミュ。


「わぁいったそ〜!大丈夫?アミュちゃん♪」


「ふ…ざけんにゃ…!!」


太股を押さえながらアミュが言った。

刻まれた太股からは大量の血が溢れ出る。


「もう自由に動けないね!キャハハ」


「煩いにゃ…!!ウインドスパイラル!!」


「エアリアルアイオロス♪」


「にゃ!?」


ドカァァァァァァァン


「にゃああっ!!」


魔法負けしてアミュが吹き飛ばされる。


「中級魔法なんて、使ってる場合じゃないゾ?」


「…っ!」


ドラゴンを睨みつけるアミュ。


「もしかして…使えないの?」


ドラゴンが楽しそうに笑う。


「キャハハ!その傷、痛いもんねー?」


「煩いにゃ…!!ウインドスパイラル!!」


「エアリアルアイオロス」


ドカァァァァァァァン


「にゃ…!!」


アミュが倒れた。


「あららぁ?もう終りなの?」


ドラゴンがチェーンソーを下げる。


「…」


「…詰まんなぁい」


「…」


「おーい?」


「…」


「終りなのー?」


「…」


「ふむ…」


しゃがむドラゴン。


「アミュちゃーん?」


「…」


「死んでるー?」


「…」


「…ししっ♪」


ドラゴンが笑った。


「アミュちゃん、ドラと初めて会った日憶えてる?」


「…?」


アミュが少し動いた。


「ししっ♪生きてた」


「…五年…前…?」


アミュが言った。


「違う違うー!もっと前ー!」


「…?」


アミュが顔をあげた。

足からは相変わらず出血している。


「アミュちゃんはねードラとその前に会った事あるんだよー?」


ドラゴンが言った。


「憶えてなぁい?」


「…」


意識が朦朧とする中で過去を思い出すアミュ。


「…」


しかし思い当たる事が無かった。


「残念〜」


口を尖らせるドラゴン。


「…ドラはねー?アミュちゃんのお姉ちゃんだったんだよー?」



・・・




・・・・・・




「にゃ?!」


頭の中が真っ白になった。


「なに…言ってるにゃ…?!」


「…ししっ♪」


ドラゴンが微笑む。


「…あんたが…あたしのお姉ちゃんなワケ…」


「これでも?」


「!!」


ドラゴンにアミュそっくりの猫耳と猫髭と尻尾が現れた。そして髪の毛が濃い茶髪になる。


「にゃ…!?」


「久しぶりアミュちゃん♪」


ドラゴンが言った。


「お姉…ちゃん…!?」


「キャハハ☆そだよぉ!」


「…どうしてにゃ?」


アミュが太股を押さえながら起き上がる。


「ドラは変身が出来るのだぁ!!」


「…そうじゃないにゃ…」


アミュが続けた。


「…どうして…あたしのお母さんとお父さんを…殺したにゃ…?」


アミュが問うた。


「どうして?」


ドラゴンが聞き返す。


「キャハハ!面白いアミュちゃん!!」


ドラゴンが笑った。


「っ!?」


アミュが困惑する。


「どうしてって…人間を殺すのに理由がいるの?」


ドラゴンが言った。


「な…何言ってるにゃ…?」


ドラゴンが信じられないアミュ。


「ししっ♪理由なんて無いよ〜♪」


「…ふざけんなにゃ…!!」


アミュが叫んだ。


「どうして…自分の両親をそんなに簡単に殺せるにゃ!?」


「だってドラの両親なんていないもの?」


「っ?!」


ドラゴンが続ける。


「ドラが猫耳つけて段ボールに入ってたら勝手にあいつらがドラを連れてっただけだよ?」


「段ボールに入って何がしたかったにゃ!?」


突っ込むところはそこではない。


「ドラ達サンタはオーブが造った兵器なの!」


「兵器…?」


「で、ドラに両親なんかいないの!」


「お前は人じゃなくて…兵器なのかにゃ!?」


「そ!だから人間を見てると…殺したくなるんだぁ♪」


ぞっとする笑みを溢すドラゴン。


「…理由も無くあたしの両親を殺したにゃ…?」


アミュが問う。


「うん!」


「…あたしに…お姉ちゃんなんて…いなかったにゃ…?」


「うん!」


「なんの…理由も無く…あたしに街を壊させたのにゃ…?」


「うん!」


ドラゴンが答える。


「…酷いにゃ」


アミュが下を向いた。


「…みんな…大好きだったのに…」


「キャハ!本当!?嬉しー♪」


「…でも」


拳を握り締めるアミュ。


「お前は…大っっ嫌いにゃ!!!!」


ドラゴンに向き直るアミュ。


「キャハハ!また戦ってくれるの!?」


ヴィーーーーーーーーン☆


チェーンソーを持ち出すドラゴン。


「兵器だか何だか知らないけどぶっ殺すにゃ!!」


「キャハハ!来なよ!!」


お互いが突進していく。……が、


「あ」


アミュが立ち止まった。


「え?」


ドラゴンもつられて立ち止まる。


キランッ!!


「隙ありにゃ―――――――――――っ!!!!!」


「しまっ―…」


バンッッッ


アミュがドラゴンからチェーンソーを刷った。


「にゃは♪」


邪悪に微笑むアミュ。


「兵器が兵器もってるたぁ何様にゃ?」


「っ!」


ヴィーーーーーーーーン☆


「え、エアリアルアイオロスっ!!」


「エアリアルアイオロス!!」


ドカァァァァァァァン


「っ!?」


「憎さ余って殺意とMP倍増にゃ!!」


「っ!」


「お返しにゃ!!」


ガガガガガガガガガガガガ


「っきゃあああああああああああ!!!!!!」


ドラゴンが悲鳴をあげる。チェーンソーがドラゴンを切り刻む。


「にゃは♪楽しいにゃ〜♪」


ガガガガガガガガガガガガ


「きゃあああああああああああ!!」


「こっちもやってみるにゃ?」


ガガガガガガガガガガガガ


「きゃあああああああああああ!!」


「にゃっはー♪♪♪♪♪」


…あまりにグロテスクな為放送出来ません。

因みに言っておきます。くれぐれも皆さんはチェーンソーを人に向けないで下さい。

チェーンソーは人ではなく木を伐る為の電動刃物です。


「にゃふ〜…満足!」


アミュの足元には…やめておきましょう。


「ではバイバイにゃ〜!」


アミュが両腕を広げた。


「穿て!!サイクロン!!」







ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ







ドラゴンが消し飛んだ。


「にゃ?…消えちゃったにゃ!?」


チェーンソーを持ったままのアミュが驚いた。

ドラゴンの姿はどこにも見当たらなかった。


「どういう事にゃ…?」


アミュが言った。


「…もっとやりたかったのに…」


鬼や。










「エレクトロン!!」


ルゥが叫んだ。


「エレクトロン!」


トラが返す。


ドカァァァァァァァアアン


「なかなかやるま…」


キラッ


「!」


トラが右に跳ぶ。


グサッ


トラが居たところを巨大なナイフが通過した。


「…随分と戦い慣れしてるま?」


「お陰さまでねっブリッヅシュラーク!!」


「ブリッヅシュラーク!!」


バアアァァァァアアン


雷同士の激しいぶつかり合い。


「弱いんじゃないのおっさん?」


ルゥがナイフを壁から抜きながら言った。


「馬鹿にしないで欲しいま!ボルト!」


ガイン


「ま!?」


「オレの鍋の蓋をなめんなよ?」


ルゥが言った。


「…お前を造ったのは俺ま」


トラが言った。


「だから?」


「だからお前の情報は全て解るま!!」


「な、何ぃ!?」


「ふっふっふっふっま」


「無理ないかその語尾?」


「お前の身長は154センチだま!!」


「う、うるせえっ!!」


「そして白髪を気にしているま!!」


「銀だもん!!これ銀だもん!!」


「最近小学生と間違えられたま!!」


「うわーん!!」


「そして…」


トラがにやけた。


「アレに恐怖を抱いているま…?」


「っ!!」


嫌な予感がルゥの胸によぎる。


「…ふっふっふっふっま」


出すな出すな出すな出すな出すな出すな?!


カチャ…


こ、この瓶と瓶がぶつかる澄んだ音をたてるのは…


キュポッ


この蓋を開けただけなのに妙に達成感が出る音をたてるのは…


「…牛乳ボンバー!!」


「ぎゃああああああ!?」


バシャアアアアア!!


「うぎゃあああああ!!」


ルゥに牛乳がかかる。


「ちっ…乳臭せぇっっ!!!?」


「ふっふっふっふっま!」


「オレが…このオレが…牛乳まみれ…!?」


ガタガタ震えるルゥ。


「隙だらけま!!」


ドルルルルルルルルルルル


トラがドリルを構えた。


「覚悟ま!!」


そしてルゥに突進する。


「ガーーーーーーっ!!」


「まっ!?」


ルゥが突然叫んだ。


「牛乳…牛乳…」


ギギギッ…


機械っぽく顔をあげるルゥ。


「カケタノ…オマエ?」


ウィーン


トラを向くルゥ。


「オマエガ牛乳…牛乳カケタオマエ…」


ロボット口調のルゥ。


「な、何ま!?」


「オレ牛乳…牛乳カケタ…カケタオマエ…オマエ…殺ス?」


ピコーン


ルゥの目が光った。


「ま!?」


「殺ス…」


鍋の蓋を巨大なフォークにして振り回すルゥ。


「殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス」


ルゥがそのままトラに突っ込む。


「ままっ!?壊れたかま!?」


ガガガガガガガガガチィン


見事にフォークをドリルで防ぐトラ。


「コンバート"ナイフ"」


ロボット口調のルゥ。

フォークがナイフに変わる。


「ま!?」


ザクッ


トラの脇腹に巨大なナイフが刺さる。


「っ!!」


「コンバート"スプーン"」


刺さっていたナイフがスプーンに変わる。


「ハラワタヲ、ブ、チ、マ、ケ、ロ」


ズルリ…


「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああ!!!?」


トラの悲鳴が木霊した。


「コンバート"チョップスティックス"」


ルゥのスプーンが巨大な箸に変わる。


「モット、ブ、チ、マ、ケ、ロ」


ズルズルズルズルリ


「ぎゃあああああああ!!!?」


トラが再び叫んだ。


「…冗談じゃないま!!ファスチネイションサンダー!!」


「コンバート"ナベノフタ"」


バシュン


「最大魔法を鍋の蓋でま?!」


「コンバート"オタマ"」


お次は巨大なオタマになる。


「ハラワタモドセ」


ぐちょぐちょっ


「ぎゃああああああああああああああああ!?」


「キモス」


ルゥがオタマでトラの腸をトラの体にぶち込んだ。


「コンバート"シャモジ"」


オタマがしゃもじに変わる。


「ケシトベ」


「!!」


ドカァァァァァァァァァン


トラが吹っ飛んだ。


「ト、ド、ロ、ケ」


ルゥが両手を前に出す。


「ヴォ、ル、テッ、ク、ホー、プ」







ちゅどオオオオオオオオん







ルゥの最高魔法が炸裂した。





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