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第71話 召喚魔法

ぶわんっ


シャーンの周りに光が集まる。


「な、なんでしゅか!?」


オーネストが言った。


「い、行きましゅよ!アイツ何かやる気でしゅ!!」


「はんばーぐー!!」


巨大ヌイグルミの拳がシャーンを襲う。









バチィンッッ









「すぱげてぃ?!」


ヌイグルミの拳はシャーンの箒に弾かれる。


シャーンの目の前に白い魔法陣が出現する。


「始まりの白…出よ!"α"!!」


「召喚魔法!?」


魔法陣が眩く光り、白い光が部屋を包んだ。









カカカッカ…









澄んだ蹄の音が響いた。


「!?」


シャーンとオーネストの間に純白の翼と毛波を持つ馬"ペガサス"が現れた。


『…』


「そ…そんな…!」


オーネストが後退りする。


「お…お前は一番弱いハズ―…」


「ああ…だが…お前に勝てる自信はあるぜ…!!」


『αは何すればいいの?』


ペガサスのαが口を訊いた。澄みきった綺麗な声。


「アイツをやっつけるんだ!!」


『りょーかいっ!』


αが駆け出した。


「っ!ペコちゃん!アイツは動けないからあっちを攻撃よ!!」


「こんべあー!!」


巨大ヌイグルミ…ペコちゃんはシャーンへ向かっていった。


「…やっぱ?」


動かないシャーン。


「行きなしゃい!!」


「なぽりたーん!!」









ドッッッッッッッッッ!!







「おむらいす!?」


『シャーンには触れさせないよ!!』


αが攻撃を弾く。


「α!」


『えへへっ!行くよっ!!』


αが物凄い勢いで突進する。









ドカァァァァァッッ









「ちゃーしゅー?!」


「きゃああああ!!」


『まだまだ行くよっ!』


αの連続攻撃がオーネストを襲いまくる。


「…う…」


疲れた表情を見せるシャーン。


『大丈夫?MPが半減してるよ?』


「…余裕だぜ!攻撃を続けろ!!」


『了解!』









ドオオオオオオオオオオン







『任務完了!』


地面に叩き付けられたオーネストはもう起き上がらなくなり、ヌイグルミも合体が解けていた。


「…お疲れ…ある…ふぁ…」


『わ!シャーン!!早くαを消して!?』


シャーンを見て驚くα。


「お…おう…ありがとなα…戻れ!!」


シャーンが言うとαの姿が見えなくなった。

そのまま膝を付くシャーン。


「…MPが…」


シャーンが呟いた。


「…やっぱ召喚はキツイなフィーナ…」









『フィーナ!!皆知らないか!?』


シャーンが走ってきた。


『はい?先程船に乗られましたよ?』


フィーナが言った。


『はあああああああ!?』


海を見るシャーン。船はもう白点になっている。


『マジかよ…アイツら…俺を置いてきやがったのか!?』


『ぎゃーははは!シャーンだっせぇ!!』


『ハブダナシャーン』


ジュゲムとテリーが言った。


『うるせぇ!!うわーん!!』









『…』


シャーンの周りには紫の縦線と蒼い人玉が飛んでいた。


『シャーンさん…』


フィーナが声を掛けた。


『いいよ…もういいよ…』


『シャーンさん…あの…』


『…何?フィーナ…俺って必要無い?そう言いたいのかコラ?』


『違いますよっ!!』


『…何?』


『シャーンさん、"召喚魔法"やってみませんか?』


フィーナが言った。


『召喚魔法?』


『はい!幻獣等を召喚する魔法です!』


『そんなこと…俺に出来るのか?』


『はい!シャーンさんはMP多目ですし、マスターすればキャラも立ちますよ!!』


『…最後の方要らねぇぞ?』


『召喚出来る幻獣は全部で24匹です。』


『流すな』


『α(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、δ(デルタ)、ε(イプシロン)、ζ(ゼータ)、η(イータ)、θ(シータ)、ι(イオタ)、κ(カッパ)、λ(ラムダ)、μ(ミュー)、ν(ニュー)、ξ(グザイ)、ο(オミクロン)、π(パイ)、ρ(ロー)、σ(シグマ)、τ(タウ)、υ(ウシプロン)、φ(ファイ)、χ(カイ)、ψ(プサイ)、ω(オメガ)です』


『多っ!?』


『はい。これ全部呼び出せたら凄いと思いますよ?』


『大体名前覚えらんねぇよ!?』


『それはなんとかなりますよ〜』


『いやいやいや!?』


『後、MPをガンガン消費しますんで気を付けて下さい!』


微笑むフィーナ。


『さあ中庭へ参りましょう』


『拒否権無しっ!?』


『断ってもいいですけどこの世界から消えますよ?』


『是非やらせて頂きます』


『ふふっ!では精神統一からです!』


こうして中庭に出た二人。


『じゃー私が弓をシャーンさんスレスレで射ちまくるんでそれに耐えて頭の林檎を落とさない用にして下さい』


『待て待て!?』


『行きますよー』


ひゅんっ


『わ!?』


『ホラちゃんと集中して下さい!』


『出来るかぁ!?』


『消えますよ?』


『是非やらせて頂きます』


こうしてシャーンは耐えて耐えて耐え抜いた。


『合格です!ではまず最初に教えるのは始まりの白、αです』


『え?何?』


『始まりの白αは"ペガサス"で、主に突進攻撃を仕掛けますというか突進しか出来ません』


『始まりの白…α?』


『はい!では集中して頭の中を空にして下さい』


『…』


実践するシャーン。すると


ぶわん


『!』


シャーンの目の前に白い魔法陣が現れた。


『そしてこう言って下さい…始まりの白…出よ!α』


『始まりの白…出よ!α!!』


シャーンが言った。

辺りが白い光に包まれる。


『…君がシャーン?』


『っ!!』


ペガサスが現れた。


『成功ですシャーンさん!!』


フィーナが言った。


『凄い凄い!一発で!!』


『だ…だろ?』


照れるシャーン。


『では続いて燃える赤、βです!』


『いやちょっと待て!?』


『何やってるんですか?早くαをしまって下さい?』


『し、しまって!?』


『戻れ!!って言うんです』


『戻れ!!』


きゅんっ


ペガサスが消えた。


『…』


『あ!あと召喚してる間は動けないんで気を付けて下さいね?』


『先に言え?!』


『さあβです!』


『ちょっと待てええ!?』









「…上に…行かなきゃ!」


シャーンは階段を上る…のは面倒なので箒に乗って上がっていった。









「ふふっ弱いですね」


ケアレスが言った。


「にゃ…卑怯にゃ…!!」


「卑怯も何も…これが戦闘ですよ?」


「にゃ…!!」


アミュが立ち上がった。


「おや?まだ立ち上がれるんですか?」


「舐めんなにゃ!!」


アミュが攻撃を仕掛けた。


「あら?ドラを攻撃する気アミュちゃん?」


「にゃっ…」


ケアレスの顔がドラゴンに変わった。

アミュの動きが止まる。


「キャハ☆やっぱりドラが怖いのね?」


「そ…そんなこと―…」


「隙だらけよ?」









ピコピコピコピコピコピコ







「にゃ…は…!!」


アミュが倒れた。

ピコピコハンマー強し。


「あはは〜♪楽勝ですね?」


「にゃ…負けないにゃ…!」


「無理はよくありませんよ?貴方はもう立てないハズです」


「にゃ…」


「苦しいですか?痛いですよね?」


ケアレスがしゃがんだ。


「ま…けないにゃ…!!」


「ふふっ今楽にして差し上げますよ」


ぼわんっ


ケアレスのピコピコハンマーが巨大な金槌に変わる。


「さよなら」


ケアレスが金槌を振り上げた。


「猫!!」


「?」


シャーンが現れた。

アミュの方へ向かってくる。


「オーネスト…負けましたか…」


シャーンの方を向くケアレス。その時


「サイクロンんんん!!」


「「嘘ぉ!?」」









ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッッ







アミュの周りが一面吹っ飛んだ。


「にゃ…勝ったにゃ…!!…へにゃ…」


「…」


ガラっ


瓦礫が崩れた。


「っ!?にゃ…まだ!?」


アミュが言った。


「…にゃ…じゃねぇよ!!!!!」


シャーンが現れた。


「にゃ!?居たのかにゃ短足!!」


「ふざけんなテメェ!!折角助けに来てやったのに!!」


「にゃ?…助けに来てくれたにゃ?」


「う…うるせぇ吹っ飛ばしやがって!!」


「…ゴメンにゃ」


「…ホラっ…行くぞ!」


シャーンが言った。


「立てないにゃ」


「はあ!?」


「MPもHPも限界にゃ」


「マジかよ…」


「マジにゃ」


呆れた風にシャーンがアミュを見た。


「…じゃあ置いてくぞ」


シャーンが歩き出した。


「ちょっ…ま、待ってにゃ!!」


「…」


「お願いにゃ〜置いてかないでにゃ〜!!」


「…っ」


「エリたんのブロマイドあげるにゃ〜!!」


「いやそれはおかしいぞ!?」


「にゃは♪食い付いたにゃ!!」


「くっ…」


シャーンが箒を離した。

その箒はアミュの方へ飛んでいった。


「にゃ?」


「…乗れよ」


シャーンが言った。


「にゃ!!?」


アミュが驚く。


「短足が…格好良いにゃ…!?」


アミュが箒を掴みながら言った。


「…」


「果てしなく意外にゃ…」


「戻れ箒」


ビュン


「う、嘘にゃ〜!!ありがとうにゃ〜!!!!」









「ペリッシュオーシャン!」


バコ――――――――ンっ


「ペリッシュオーシャン!」



ドカ―――――――――ン


「ペリッシュオーシャン!」


バコ――――――――ンッ


「ふふっふふふ…」


エリアが言った。


「炎の分際で私に喧嘩売るからよ?」


「あ…あんたの男も…炎使いじゃない…」


ルードが言った。


「なななな何いってるのよ!?」


顔を赤くするエリア。


「ソラは…」


「…まぁだ伝えてないの?」


違う違う。伝わらないのです。


「う…」


「駄目ね…アイツ宇宙人なんでしょ?」


「!」


「今のうち捕まえとかないと…アイツ帰っちま―…」


「煩い煩い煩〜〜〜い!」


エリアが叫んだ。


「…あんたにそんなこと言われなくたって…解ってる…!!」


下を向くエリア。


「余計な…お世話よ!」


そしてルードを睨みつけた。


「は…頑張れよ」


「当たり前よ!!ペリッシュオーシャン!!!」









ドバ―――――――ンッッ







バタッ…


「MP…が…」


エリアがフラつき倒れそうになった。


ふわっ


「…?」


「大丈夫か?!エリア」


シャーンが受け止めた。


「シャーン…無事…だったの?」


「あ…ああ。」


「…良かった…」


目を閉じるエリア。


(え?こ、この展開って―…)


顔を赤くするシャーン。


「それはないにゃ」


「うっせっ!?…解ってるよ」


エリアをアミュの後ろに乗せるシャーン。


「行くぞ」


「はいにゃ!!」












「タネマシンガン!!」


「ゲヘヘヘヘヘヘヘヘ!」


ジャンヌが笑いながら薔薇の鞭を巧みに動かし全ての種を止めた。


「弱いわね!!」


「く…スイカが…」


「隙あり!!」


バシーン


ビシーン


バシーン


ビシーン


ビシーン


バシーン


ビシーン


バシーン


「ウチが神よ!!ゲヘヘ」


「く…っ!タネマシンガン!!」


「くどいわ!!」


再び不発に終わる。


「…そんな…」


「何?あんたそれしか技ないの?」


ジャンヌが言った。


「…」


「図星みたいね」


「…煩いです…!」


ステイが言った。


「あんた…生き返ったらしいわね?」


「…?」


ステイが顔を上げる。

ジャンヌは怒っていた。


「この世界はね…蘇りなんかあっちゃいけないのよ…!!」


ジャンヌが言った。


「ぼ…ぼくは―…」


「例えそれが自分の意志じゃなくても!!」


「っ…」


「そんなの…絶対にいけないのよ…!!」


「…ぼくは…」


「…あんたの過去なんて知らないわ」


言葉を遮るジャンヌ。


「兎に角あんたはあるべき姿に戻りなさい?」


ジャンヌが左手を狐にすると風もないのに三つの三編みがなびく。


「…二回もこんな体験して…辛いわね…」


「…はい」


「でもそれは!…あんたを蘇らせた製造者を恨みなさい!!」


「…ありがとうございます…!」


ステイが言った。


「よろしい!!じゃあね!!コンッ!!!!」









バキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキ









「…蘇り…」


ジャンヌが呟いた。


「お!勝ったのか?三編み」


シャーン達が上がってきた。


「…ゲヘヘ!楽勝よ!!」


「…だろうな」


「にゃ〜凄いにゃ!!」


「シビアね!!」


「上行くぞ」


「望むところよ豚足!!」


「だから豚足って言うなッッ!?…短足より傷付くから…」


こうしてルゥのいる階へ四人は上っていくのでした。










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