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第46話 再びのレヴェル☆アップ

アミュの家に戻ってきたメンバー。


「だから街の人が見えなかったメェー」


「そうにゃ…あたしは殺人鬼の上に自分の家だけ残して街を吹っ飛ばしたんだからにゃ…」


「…」


「…ルゥ…牛乳嫌いじゃなかったワン?」


「…………………はっ!」


チーズをかじっていたルゥがバビった。


「…うぇっ!!不味っっっっ!!!!」


「にゃは♪何やってるにゃ〜!」


「不味〜〜〜〜〜〜い!」


「あ、あっちに洗面台があるにゃ〜!」


「センキュ〜!!!」


そう言ってバタバタ走っていくルゥ。


「だ、大丈夫かしら…?」


「ん?語尾が…」


「直ってるわ!!」


「耳も消えてきた!」


「ちょっ?!お前らまさか―…」


シオンが突っ込む。


「ゴメンにゃシオりん!!バイバイにゃ〜〜!!」


そう言ってバタバタ家から出ていくメンバー。


「オイ!鼠!!」


「ふにゃ!そだった!ルゥちーーん!!」


「ふ、ふぁ〜い!」


「アミュ!」


シオンが呼び止めた。


「にゃ?!」


「…ちゃんと帰って来いよ!」


「! か、帰って来ていいのにゃ…?」


「ここは…お前の家だろ?」


「!」


顔色が明るくなるアミュ。そして心から微笑んだ。


「うにゃ!!いってきますにゃ!!」


こうしてアミュ達は街から出ていった。


「…いってらっしゃい…アミュ」










「あ、危なかったにゃ〜」


「気持ち悪゛い………」


「大丈夫 ルゥ?」


「お、おうよ…ソラ兄」


「これからどうするの?」


エリアが言った。


「決まってるにゃ〜!宝玉を探すにゃ〜♪」


「大丈夫なの?アミュ」


「余裕にゃ〜♪さ、行くにゃ〜〜!!」


「宝玉なら…セイクリッドだよ…」


「「「!」」」


「い、いよいよね…」


「早めにゃ〜…」


「うぇ…ちょっと失礼…」


そう言って茂みに向かうルゥ。そして…



「おわ?汚ねえ!?コラ」


「…あ、ヒヨコ…悪ぃ…」


「てめっ!チビ助!!腹壁筋と横隔膜の反射的収縮によって胃の内容物を口から出してンじゃねえよ!!そしてそれを俺様に掛けてンじゃねえ!!コラ」


「素直にゲロって言えよチキン。」


「ンだとイオ!!コラ」


「うわ汚っ!!テトラ!」


「きき〜♪」


バシューーーーーーー!!


「うわああ!!?コラ」


「まふまふー!!」


「お!綺麗になったぜ!どもな!猿子コラ」


「うきゃ〜♪」


「ガブ!!」


「まふまふ〜!!」


ソラに抱きつくガブ。


「テトラ!」


「きききき〜♪」


エリアに駆け寄るテトラ。


「イオ!!」


「はんっ久しぶりだね。」


ルゥに巻き付くイオ。


「…」


「オイ化け猫!?何故俺様を呼ばねえ?!コラ」


「汚いにゃ……」


「チックショー!!コラ」


「イオ達は何してたの?」


自分の頭に巻き付いているイオに問うルゥ。


「内緒だよ!」


「へ?」


「まぁいいじゃん!セイクリッド行くんだ―…」


「ちょっと待った―――――――っ!!」


「「「「「わ!?」」」」」


「シルエリ!!」


またもや突然現れたシルエリ。


「きゃは☆セイクリッドに行かれるんですか!?イカレてるんですか!?逝きますよ!?」


「凄い!三種の"いかれる"ね!!」


「何感心してるのエリア?!」


「皆さんにはレヴェル☆アップが必要です!!」


「ま、またぁ?!」


「はい!今の皆さんじゃ"門番"にすら勝てません!!」


「「「「…っ!!」」」」


「でーすーかーらー!!この"バモい箱"に入って下さい♪」


「「「「バモ!?」」」」


「バモ〜♪」


「…行くにゃ?」


「行くしかないわね…!」


「行くか…」


「行こう!」


「逝って下さい!!」


「「「「誰が逝くか!!!?」」」」


そうして箱に入っていく四人。


「行ったね…」


「まふ…」


「何してんですか?」


「きき?」


「どいゆう意味だコラ?」


「ガブ様、テトラ様、イオ様、クリオル様もです!」


「「「「!!」」」」










「いったたたたた…」


エリアが起き上がった。


「…皆大丈夫?」


見渡すエリア。しかし


「…あれ!?」


その場にはエリアしかいなかった。


『グルルル…』


人は。


「え〜?!私、戦闘向きじゃないのに!!」


『ぐか〜〜〜〜!』




ゴッッ



『グギャ…!!』


「ナメんなよ下等動物風情が…!!」


吐き捨てるエリア。

突然の敵にも透かさず杖を出すあたりで十分エリアは戦闘向きである。


『ぎゃはは!!そんな鈍器だけで殺せるかよ!?』


次の魔物だ。



グサッッッ!!



『な…にぃ!?』


「だーれーがー鈍器だけだぁ?!」


エリアは杖の下の部位、つまりとがっている部分で魔物を突き刺していた。


「杖の多様性ナメんじゃねえぞ?」


ヒラヒラと上から紙が降ってきた。


「?」


キャッチするエリア。


「"上に…上がれ"?」


見ると、そこには階段があった。強気に笑うエリア。


「やってやろうじゃない!!」


そう言ってエリアは階段を書け上がっていった。






「オレの槍を返せ〜!!」


ルゥが叫んだ。


『うひゃうひゃ!隙だらけ〜♪』


ドシュッッッ!!


『が…はっ!?』


「なんで…なんでフォークなんだ〜〜〜〜〜!!!」


そう。ルゥは槍の代わりにフォークを持っていた。しかもデカい。


ヒラヒラと上から紙が降ってきた。


「?」


キャッチするルゥ。


「"上に…上がってこいベイベ☆"?」


見ると、そこには階段があった。失笑するルゥ。


「ウザキモっ!!!」


そう言ってルゥは階段を駆け上がっていった。







「あたしのボンド〜!!」


アミュが叫んだ。


『バモ〜ンっ!!!』



ズバババババババ



『キューン…』


「うっそ?!あたしって武闘派だったのにゃ!?」


自分の格闘技に驚くアミュ。

ヒラヒラと上から紙が降ってきた。


「?」


キャッチするアミュ。


「"上に…上がってくれば?"?」


見ると、そこには階段があった。微笑むアミュ。


「なんで疑問文にゃ!!!」


そう言ってアミュは階段を駆け上がっていった。







「おーおーすーぎー!!」


ソラが叫んだ。


『『『『『『『『『『『『グルルル…!!』』』』』』』』』』』



スッッッッッッパン!!


『『『『『『『『『『『『…が!!!は…』』』』』』』』』』』』


「…ふぅ…やった!」


剣の血を払うソラ。

ヒラヒラと上から紙が降ってきた。


「?」


キャッチするソラ。


「"上に…上がって来て下さいお願いします。いやマジで"?」


見ると、そこには階段があった。笑うソラ。


「嫌だけど…行ってあげる!!!」


そう言ってソラは階段を駆け上がっていった。









「まふ…!」


「きききき…」


「マジで!?多くね?コラ?」


『『『『ガオォォォォォォォォ!!!』』』』


「来るよ!サンダ!!」


「きっき〜!!」


「ま〜ふゅ〜!!」


「喰らえッッッコラ!!」


電気と水と炎と風が、一気に襲いかかる。



『『『『グギャ!?』』』』


「やっ…やった!」


「まふ〜♪」


ヒラヒラと上から紙が降ってきた。


「きき?」


キャッチするクリオル。


「"上に…上がって来てくださーい♪"?」


見ると、そこには階段があった。気合いを入れる四匹。


「行ってやろうじゃねえか!コラ!!」


「まふまふまふ〜!!」


「待ってろよ!!」


「きき〜!!!!」


そう言って四匹は階段を駆け上がっていった。








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