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第33話 カレーは茶色

おはようございます。

只今の時刻は朝の6:30です。

ネィバーランドは今日もいい天気です。


「…?」


ソラくんがいつものように朝食を作りにキッチンに入ると、そこには怪しいドラム缶がありました。


「…」


パカッ


ソラくんがドラム缶の蓋を開けてみると


グツグツグツグツグツグツ


泡立つ群青色の液体。


バタン


「…」


(ヤツら…こんなに作って…てかどうすればカレーが群青色になる?僕か?僕がおかしいのか?カレーって普通群青色なのかこの世界は?)


無言で蓋を閉めたソラくんは、そんなことを思いながらズルズルとそのドラム缶を外へ引きずってゆきました。


じゃー


ドボドボドボドボ


にゅるり


ビチビチビチビチビチ


ぐちょっ


危ないカレーを外に捨てるソラくん。


(何処から持って来たんだよ…ごめんなカタツムリ30匹に魚15尾…苦しかったろ?)


そう思いながらソラくんは家に戻りました。


しかし、顔色が良くありません。


もちろんそれは昨日のカレーのせい。


それでも朝食を作ると言うことは、ソラくんはもう他のメンバーには料理させる気がないみたいですね。










「「おいし〜♪」」


朝食のお時間。


「やっぱソラ兄って凄いや〜♪」


微笑みながらルゥが言った。


「本当〜羨ましいわ!!」


微笑みながらエリアが言った。


「まふまふまふ〜♪」


「キキキー♪」


お皿から牛乳を飲んでいたガブリエルとテトラが続いた。


「俺らのカレーなんか喰えたもんじゃねぇもんなぁ」


呆れたように笑いながらシャーンが言うと


「あはは て言うか食べてませんしね〜」


にこっと笑いながらフィーナが言った。


(・・・・・え?)


その言葉にピクッと反応するソラ。


「にゃはは♪あの色はマズイにゃ〜カレーは普通茶色だにゃ〜♪」


アミュがそう言うと、楽しそうに笑うメンバー。


(・・・そうか。コイツら喰わなかったのか。)


そんなメンバーを見て


(・・・・・・成程ねえ?)


にっこりと笑うソラくん。


ネィバーランドは今日も良い天気です。









北へと向かうメンバー。


「そう言えば、緑の宝玉は盗られちまったな〜?」


伸びをしながらシャーンが言うと


「あの白髪チビ…今度あったらぶっ飛ばしてやるにゃー!!」


腕をぐるぐる回しながらアミュが言った。


「…白髪…」


そんなアミュの隣で、自分の髪の毛を見ながらぽつりと呟くルゥ。


「…」


一行の最後尾で、ソラは黙って微笑んでいた。


ガタガタ震える剣の柄にかかっている右手を左手で懸命に押さえながら。


この剣でメンバーを殺してしまわない様に。


ネィバーランドは今日も良い天気です。










しばらくすると


「魔物にゃ〜!!」


「お…多くない!?」


メンバーの目の前に、大量の魔物が現れた。


「や…ヤツは!!」


ハッとなるシャーン。


そう。今メンバーの目の前にいる80匹ぐらいの魔物は、狸と豚がミスマッチしたあの魔物だった。


『ぐがあ〜!!!』


その中の一匹が、太い尻尾を振り回しながらソラに襲いかかった。


「! ソラ!」


「危ない!!」


エリアとルゥが声を張ると


すぱっ


『ぐ…ば…』


その魔物がまっぷたつになった。


「「え?」」


目を丸くするメンバー。


「…」


無言で剣についた血を払うソラ。


『『ぐあ〜!!』』


仲間を消されて怒った二匹の魔物が、再びソラに襲いかかる。


「ソラソラっ!!」


アミュが叫ぶと


すぱぱっ


『『が―…』』


先程の魔物と同じようにまっぷたつになる二匹。


「…カレー…」


剣についた血を指で撫でながら呟くソラ。


「そ…ソラ…兄…?」


身の危険をいち早く感じとったルゥが恐る恐る声をかけると


「…やっぱりカレーは普通茶色だよね?」


指についた魔物の血を見ながらソラが呟いた。


「「っ!!」」


殺気。


「…僕を狙うなんて…お目が高いねキミ達?」


ソラは魔物達に剣を向けると


「来なよ雑魚共」


指についた血を舐めながらソラが言った。


『『ぐ…ぐばあー!!』』


その瞬間、残りの魔物達が一斉に襲いかかってきた。


エリア達に。


「「ええええええ?!」」


突然方向転換した魔物達にメンバーが驚いていると



「それは僕の仕事だよ?」



ソラが言った。


ザンッ!!


『『っ!?』』


次の瞬間、一斉に血しぶきをあげ、次々と消滅していく魔物達。


(("僕の仕事"?!))


そんなことよりも自分の生命の危険を察知して真っ青になるメンバー。


「…そ…ソラ様?」


上擦った声で血を払っているソラに話しかけるフィーナ。


「…なあにフィーナ?」


そう言いながら素敵な笑顔で振り向くソラ。


「ごめんなさい」


透かさず深々と頭を下げて謝るフィーナ。


「「ごめんなさい」」


それに釣られて深々と頭を下げて謝るメンバー。


「あはは」


ソラはそんなメンバーを見て










「謝って済むと思ってんのか?」












鬼神ヘと化した。


「「ぎゃああああ?!」」


良い天気だったネィバーランドに、赤い俄か雨が降りました。

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