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第27話 アミュレリス

「…音…収まったね?」


教会から轟音が消えた頃、外に居たソラが言うと


「…そうだな…」


頷くシャーン。


「ちょっと見てみてよソラ兄」


その隣でルゥがソラに言った。


「なっなんで僕が?!」


ソラが聞き返すと


「「怖い」」


即答するルゥとシャーン。


「…」


ソラは溜め息をつくと


「仕方ないなぁ〜…」


そっと教会の扉を開けてみた。


「…え?」


そのまま固まるソラ。


「ど…どうしたの?ソラ兄?」


「え…エリアは無事か?」


ソラの下から教会内を覗き込むルゥとシャーン。


「「え」」


そして二人も固まった。


「ここ…教会…だよね?」


ソラが尋ねると


「ああ。過去形でな」


シャーンが答えた。


教会内は、瓦礫の世界が広がっていたのだった。


すると


ガラッ


「ふ…ふふふふふ」


「にゃ…にゃははははは」


瓦礫の中からエリアと猫耳お姉さんが現れた。


((こ…怖っ…))


不気味に笑う二人に恐怖を抱く三人。


「…にゃかにゃか…やるにゃ…」


ボロボロになったお姉さんがエリアに言うと


「あ…あなたこそ…」


ボロボロになったエリアがお姉さんに言った。


「! ヤバイ!!二人のMPが!!」


「本当だ!!ほとんど空っぽだよ!!!」


そんな二人を見て、焦り始めるシャーンとルゥ。


(MPって何?!)


またまた聞いたことのない専門用語的な言語に頭を抱えるソラ。


「にゃは…気に入ったにゃ…名前は…?」


息を切らしながらお姉さんが尋ねると


「エ…エリア…よ…あなたは…?」


ふらふらしながら尋ね返すエリア。


「ア…アミュレリスにゃ…!」


お姉さん・アミュレリスがそう答えると


バタッ


二人は同時に倒れた。


「シャーン!!二人のMPが!!」


「大至急カツ丼の用意だルゥ!!」


ドタバタし始めるルゥとシャーン。


(だから"MP"って何なんだああっ!?)


その隣で頭を抱えるソラくんでした。









「ぷっは〜♪助かったにゃ〜♪」


カツ丼を食べ終えて元気になるアミュレリス。


(何故にカツ丼…)


調理道具をしまいながら思うソラ。


「えっと…エリアにルゥにソラ…かにゃ」


アミュレリスは箸をテーブルに置くと、メンバーの名前をあげた。


「待て待て?!」


透かさず突っ込みを入れるシャーン。


「ふみゅ…」


そんなの気にも留めずに考え込むアミュレリス。


「決めたにゃ!!」


しばらくしてアミュレリスが立ち上がった。


「「?」」


メンバーが小首を傾げると


「エリたん」


ってエリアを指さして言って


「ルゥちん」


ってルゥを指さして言って


「そして、ダ〜リ―…」


ってソラを指さして言ってる途中でエリアの殺気が伝わったので


「…ソラソラ♪」


って言った。


「あだ名?」


ソラが小首を傾げながら尋ねると


「そうにゃ!あたしのことは"アミュ"って可愛いく呼んでにゃ♪」


ってアミュが言った。


「ちょっと待て?!」


再び突っ込むシャーン。


「よろしくにゃみんな♪」


にこっと笑いながらアミュが言うと


「「よろしく〜」」


微笑み返すソラとエリアとルゥ。


「待てい!!!?」


必死に突っ込むシャーン。


「ふにゃ?誰にゃ?あの短足」


シーハーしながらアミュが言った。


「く…てめっ…」


シャーンが何か言い返そうとした瞬間


「「さあ?」」


「おいっ!!!?」


一斉に小首を傾げるソラとエリアとルゥ。


「まったく…部外者が慣れ慣れしいにゃ」


腕を組みながらアミュが言った。


「部外者?!」


衝撃を受けるシャーン。


「本当だよね。なんだろこの短足」


足を組みながらルゥが言った。


「テメっ…ルゥ―…」


シャーンの突っ込みの途中で


「不審者かしら?」


小首を傾げながらエリアが言った。


「エリアまで!?」


更なる衝撃を受けるシャーン。


「そう言えば宝玉は?」


そんなの気にも留めずにソラが言った。


「流すなっ?!何ソラまで?!」


更に更に衝撃を受けるシャーン。


「ああ、そう言えば姉御持ってったよね?」


くるりと顔をアミュに戻すルゥ。


「これも流したっ?!」


もっと衝撃を受けるシャーン。


「ふにゃ〜♪持ってきてあげるにゃ〜♪」


アミュはそう言うと、奥の部屋に向かって歩き出した。


もちろんシャーンを無視して。


「俺がお前らに何したって言うんだ?!」










「何してるの?シャーン」


アミュがいなくなってから、隅っこで体操座りをしているシャーンにソラが声をかけると


「"の"の字書いてるの」


切なく答えるシャーン。


「そ〜んなウジウジしてたらウジ虫になるぞシャーン?」


頭の後ろで腕を組みながらルゥが言うと


「…泣きたくなってきた」


"の"の字を書いていた指の動きが止まるシャーン。


「大丈夫だよシャーン?ウジ虫だっていつかは立派な羽を持った蝿になれるんだよ?」


ソラが優しい声で言うと


「慰める気ないだろソラ」


抑揚のない声で返すシャーン。


「ふにゃ、まだいたのかにゃ〜」


宝玉を持って戻ってきたアミュが言った。


「…死のうかな?」


危険なことを口走るシャーンくんでした。


「わ!スッゲェ姉御!!」


アミュが持ってきた宝玉を見て目を輝かせるルゥ。


「にゃは〜ん♪綺麗でしょ?」


ゴロゴロと楽しそうに宝玉を転がすアミュ。


「凄い…三つもある!」


驚いたようにエリアが言った。


テーブルの上には今、赤、白、緑の宝玉が並んでいるのでした。


「どこで手に入れたの?」


ソラが尋ねると


「いろんなとこから"チョロッ"っと☆」


にこっと笑いながらアミュが言った。


「…チョロッ?」


首を傾げるソラ。


「…まさか姉御」


「…チョロまかして来たの?」


ルゥとエリアが言うと


「あたしは光るモノと丸いモノが大好きなのにゃ♪」


再びゴロゴロと宝玉を転がし始めるアミュ。


((まさに泥棒猫だな…))


とか思うソラとルゥとエリアでした。







「…どうせさ…俺なんてさ…」


「よ〜し!出発するよ!」


イジイジしているシャーンをよそにルゥが言うと


「「お〜!!」」


ソラとエリアとアミュが続いた。


「…待って〜」


そのあとを追い掛けてゆくシャーン。


新しい仲間・アミュも加わり、世界を救う為の旅はまだまだ続くのでした。

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