第25話 1stキッシュ
扉をくぐると、赤い絨毯が敷いてある明るい大聖堂に出ました。
「…普通…ね?」
辺りを見回しながらエリアが言った。
「うん」
「まふ〜」
頷くソラとガブリエル。
「ようこそにゃ〜!!」
すると、どこからか語尾に特徴がある声が聞こえてきた。
「「?」」
メンバーがあちこちを見回すと
「にゃは〜♪こっちこっち〜♪」
その声の主は、奥の扉から現れた。
「さあ!誰と誰がちゅーするにゃ〜?」
以前白い宝玉を横取りしていった声の主・猫耳お姉さんが楽しそうにメンバーに言うと
「「は?」」
ソラとルゥが聞き返した。
「「…」」
それと対照に、エリアとシャーンは真っ赤になった。
「にゃにゃ!?何も知らないで入って来たのにゃ?」
ソラとルゥの反応を見て衝撃を受ける猫耳お姉さん。
「にゃ〜!!それじゃつまんないにゃ〜!!」
猫耳お姉さんは両腕をぐるぐる回して、地団駄を踏んだ。
「…ほほう♪」
この教会で何をするかを理解したルゥは
「ビッグチャンス到来だよエリ姉♪」
赤くなっているエリアにひそひそと声をかけた。
「なっ…何言ってるのよっルゥ?!」
更に真っ赤になるエリア。
(俺の味方じゃなかったのかルゥ!?)
心の中でショックを受けるシャーン。
「あれれ〜?エリ姉ってソラ兄のコト好きじゃないの〜?」
わざとらしく小首を傾げるルゥ。
「どどっどうしてそのことを?!」
赤くなった顔を押さえながらエリアが衝撃を受ける。
「いひひ♪どうしてだろうね?」
ニヤリと笑いながら答えるルゥ。
「まあ…そんなんどうでもいいからイッてこいエリ姉!!」
そしてルゥは文字通りエリアの背中を押した。
「ちょっ…ちょっと待ってよルゥ!!」
そんなルゥに抵抗するエリア。
「あい?」
ルゥが返事をすると
「…見て?」
エリアが指さした。
ルゥとシャーンと小動物ががその先に目を向ける。
そこには、ポケ〜っとつっ立っているソラがいた。
「…まふ…」
呆れたように耳を垂らすガブリエル。
「あんなポケ〜っとしてる人に出来るワケないでしょ!?」
ガブリエルにまで呆れられたソラを見てなんだか泣けてきたエリア。
(ナイス!ソラ!!)
ソラに向けて親指を立てるシャーン。
「鈍い…鈍すぎるよソラ兄!!」
エリアと同じようになんだか泣けてきたルゥ。
「も〜誰でもいいから早くするにゃ〜!!つまんないにゃ〜!!」
何もしないメンバーにブーイングする猫耳お姉さん。
「にゃ!?」
すると、急にお姉さんの動きが止まった。
「もうなんでもいいからイッてこいエリ姉!!」
「きゃ!」
再びルゥがエリアの背中を押した。
「? どしたのエリア?」
突然自分の前に飛び出してきたエリアに小首を傾げるソラ。
((流れを読めこの鈍感野郎!!))
とか思うルゥとエリア。
「そ…ソラ…あのね?」
そんな突っ込みを押し殺しながらエリア口を開くエリア。
「も…もしよければ…目…閉じて欲しいの…」
真っ赤になりながらエリアがソラに言った。
「? 分かった」
言われた通り目を閉じるソラ。
(いける!!いけるよエリ姉!!)
(いくな!!いかないでくれエリア!!)
(まふまふ〜!!)
(キキキー!!)
そんな二人を見て、思い思いにエキサイトするメンバー。
「…いくよ?」
エリアがそう言った瞬間
「可愛いにゃ〜♪♪♪お好みだにゃ〜♪♪♪」
お姉さんはエリアとソラの間に割って入ってきた。
「にゃは☆」
にこっと微笑むお姉さん。
「え―…」
エリアが状況把握したときにはもう遅かった。
「いっただっきま〜す♪」
ちゅっ
猫耳お姉さんは、目を瞑っているソラにキスをした。
「っ!?」
驚いて飛び退くソラ。
「にゃは♪ご馳走様でしたにゃ〜♪♪♪」
頬を赤らめてはしゃぐ猫耳お姉さん。
「「・・・」」
そして言葉を失うメンバーでした。




