表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/93

第13話 山賊のアジト

「アジトって…此処洞窟じゃん…」


ポカンと口を開けて洞窟の前に立ち尽くすソラ。


「でもソラ兄、此処に"山ぞくのあじと"って書いてあるよ?」


洞窟の前に立っている立て札を指さしながらルゥが言った。


「馬鹿か奴らは…」


呆れるシャーン。


「まふふ〜」


同意するガブリエル。


一行が洞窟の中へ入ると


「誰が馬鹿だ ぶっ殺すぞ?!」


先程の山賊の一人が現れた。


「エリアは何処だ!!」


シャーンが怒鳴ると


「あれ?おめぇよえぇのになんで来てんだ?ぶっ殺すぞ?!」


どうやら"ぶっ殺すぞ?!"が口癖らしい山賊が嘲笑った。


「…ふっ」


ルゥに鼻で笑われたシャーン。


…ピキっ


「…誰が弱いって?」


大砲を持ち出すシャーン。


「ばっ!オメっ!危ねーもん持ち出すんじゃねーよ、ぶっ殺すぞ?!」


山賊が焦りながら言うと


「……殺れるもんなら」


シャーンが静かに言った。


「は?聞えねーよぶっ殺すぞ?!」


山賊が聞き返すと


「殺ってみやがれ!!!」


ってシャーンが怒鳴って


バコーンっっ!!


大砲をぶっ放った。


「…てめっ…まぢふざけんなし!」


しかし、シャーンの攻撃はもう一人の山賊によって避けられていた。


「た、助かった。ぶっ殺すぞ?!」


体勢を立て直す山賊。


再び構えるシャーン。


だが


「まぢふざけんなし!後がガラ空きだぜ!!」


シャーンの後ろをとった山賊が叫んだ。


「!」


山賊の剣がシャーンに向かう。


(ヤバイっっ…!!)


シャーンがそう思った瞬間







キィン









「?」


金属と金属とがぶつかり合う音がした。


「いひひ♪」


次いで後ろから聞こえてくる笑い声。


「っ!ルゥ!!」


剣はルゥの槍によって弾かれていた。


「いひひ♪おまえは前に集中しろよ」


不敵に笑いながらルゥが言った。


「…おぅ!」


その声に安心して大砲を構えるシャーン。


「くっ!!」


剣を弾かれた山賊が悔しそうに舌打ちをすると


「も〜剣なんか投げたら危ないでしょ?」


「まふ〜」


ソラとガブリエルの声が後ろから聞こえてきた。


「?!」


(こ、コイツいつの間にオレの後にっ!?)


驚いた山賊が慌てて振り向くと


ゴンっ


「うごっ?!」


ソラは剣の柄の部分で山賊の顔面を思いっ切り殴った。


ドカーン


「うぎゃ!??」


同時にシャーンの大砲が山賊に命中する。


こうして一行は、無事に山賊二人を倒す事が出来ました。


「ルゥ…ありがとな?」


照れ臭そうにお礼を言うシャーン。


「へっへーん♪もっと褒め称えるがいい!」


胸を張るルゥ。


「はぁ!?」


シャーンが聞き返すと


「いひひ♪結構強いじゃんシャーン?」


にこっと笑いながらルゥが言った。


「ま、まぁな!!」


にこっと笑うシャーン。


「よかった〜これで仲直りだね〜!」


「まふ〜♪」


安心するソラとガブリエル。


「よーしっ先に進むぞ〜!」


ルゥが拳を挙げながらそう言うと


「「お〜っ!!」」


「まふ〜!!」


一行は洞窟の奥へと進んでゆきました。


「グルルルル…」


先行く一行に危険な香り。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ