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夏哀歌
夏じゃないですけど今
夏の夜の星の光が
君と僕を照らすんだ
君はそのさやかな光を見つけ
愛でるように手を差し出すけど
僕にはそれは眩しすぎて
哀しがりながら陰に隠れるんだ
夏の日の大雨が
この地球に降り注ぐんだ
君は家の中
雨音を静かに聴くけど
僕は君の家の前
傘もささず君を見てるよ
夏の朝の涼しい風が
僕たちの前を吹きすぎるんだ
君はその風の中に飛び込み
はねまわっているけど
僕にはそれは怖すぎて
どこにもいけずただ立ってるんだ
夏のきらめく陽の中できる
濃い影を君は見つめてる
その中に僕はいるよ
どうか手を差し伸べて
僕を救ってくれないか
救ってくれないのなら
せめてこの世界に光があふれるといい
光に憧れる影
君も必要なんだよって
光が呟いていた