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Then's Graffiti  作者: 藍川然
2/8

告白


彼に告白されたのはいつだったろうか

夏の初めだったような



縛られたくない 

でも失いたくない

自由でいたい

けど彼がかわいそうで

なんだか悪くて

振ることなんかできなくて


自分を失いたくない

立場を縛られて 繋がれて

そんな鎖は大嫌い

すぐにでもこの手に握った剣で

断ちたい 斬りたい まっぷたつに


けど彼を失いたくない

私にはじめて心のうちを 明かしてくれて

そんな彼にさよならできない

すぐにでも彼にメールして

会いたい 会いたい いますぐに


矛盾が怖い

けど心が痛い

夜も明けゆく

ほら、胸がずきずきと



どうしたらいいのか

どうしたらいいのか

どうしたら どうしたら

どうしたら どうしたら

誰か答えを教えてください



まわりがうるさい

でも少しくすぐったい

彼の視線にゾクリとする

でも目を合わせてみたい

彼が照れるのを見てみたい


矛盾が怖い

失いたくない

何を?何を?彼を?私を?


いっそ消えればいいと思った

何が?何が?彼が?私が?



彼にこの矛盾は明かせないだろう

友人もこんな矛盾わからないという


好きでいるのか

嫌いでいるのか

はたまたどうも思っていないのか

そんなの私に聞かないで

私以外誰もわからないのに

私自身もわからない



かわいそう


かわいそう


かわいそうなふたりのこころ






自分と彼の立場を考えて考えてもよもよしてぐるぐるして

結局わからない感じ。だめじゃん。




・・・はい、わたしのことでした。




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