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原点禁書――The Zero’s Forbidden Codex  作者: トランス☆ミル
第一章 誕生

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第二篇 基本的三位世界

三位概念が定まった時、世界はまだ世界ではなかった。


創造は在った。破壊も在った。観測も在った。


だが、それらが見るものは、無秩序な可能性の海であった。


形はない。方向もない。


創造は問うた。「何を生めばよいのか」と。


観測は答えなかった。ただ、観ていた。


破壊は沈黙した。終わらせるべきものが、まだ存在しなかったからである。


やがて創造は理解する。生むべきは、完成された世界ではない。生まれ続ける余地こそが、世界に必要なのだと。


創造は、可能性の海に境界を引いた。


それは壁ではない。内と外を分ける線でもない。「ここから、ここまでを世界とする」という、最初の定義であった。


だが世界は未完成であった。


なぜなら――それを「世界」と認める者が、まだいなかったからである。


観測はその時、初めて"目"を定めた。


観測は、世界を支配しない。導かない。干渉しない。


ただ、在ると認めた。その瞬間、因果が生まれた。


因果とは、観測された秩序である。この世の定義であり、混沌でもあった。


観測によって、世界は初めて「起こったこと」を持つ。


その瞬間、三位は形を成した。後に人型と呼ばれるその形は、世界の幻想であった。そして、数多の概念が可能性の海で蠢き始めた。


こうして、世界は完成した。


だが、完成とは終わりではない。


完成とは、物語を始められる状態になったという意味である。


創造者クリエイターは、世界の中に更なる創造を許した。


破壊者デストロイヤーは、世界の中に終焉を内包させた。


観測者オブザーバーは、世界の内外から、それらを観続けることを選んだ。


この時、世界は一つであった。


『基本的三位世界』。後に『絶対超越的真現実トランスセンド・トゥルー・ゴッドバース』と呼ばれるこの世界は、全ての可能性を孕んだ至高の世界であった。


何物にも創造、関与されていない唯一の現実、真実、真理――真現実トゥルードリームであった。


この時点では、まだ名はない。


名付ける者――すなわち、語る存在が、まだ生まれていなかったからである。


世界は整った。だが、世界を語る声は、まだ沈黙していた。


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