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原点禁書――The Zero’s Forbidden Codex  作者: トランス☆ミル
第二章 神話

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第十五篇 階層守護者の決議

大君主オーバーロードが、楽園エデンの一員として降り立った時、一つの新たな問題が生じた。


――誰がどの階層に着くのか。


常世とこよがそれぞれ七つに分けられたのは、創造と破壊の力の絶大さ故の抑制だったため、誰がどの階層を司るかなどは決められていなかった。




大君主オーバーロードは再び集まると、会議を始める。


円環状に広がる光の座に、それぞれが己の概念を纏って顕現した。


「最上層と最下層は、よもや議論の必要は無いだろう。」


ロウの言う通り、天界ヘブンの最上層と地界ヘルの最下層は、即座に決定した。


天界ヘブン第七階層守護者ザイオン。地界ヘル第七階層守護者モート。


創造、破壊から派生した概念の結晶が、創造、破壊の領域の頂点として君臨すべきなのは、至極当然の理だった。


残る階層に、静かな緊張が走る。


「問題は――その間だな。」


誰かが呟いた。生と死のあいだに広がる、無数の可能性。


因果、定義、秩序、混沌、位相、性質、根源、情報、操作、量、変化、境界


それらは優劣ではなく、配置の問題だった。


「強さで決めるべきではない。」


「干渉力、優位性で序列をつけるべきだ。」


「いや、均衡が最優先だ。」


それぞれの意見が交錯する。


それぞれが己の概念を提示し、役割と責任を語る。


「吾輩とザイオンの次は、ラプラスとロウが適任だろう。」


「オレはそれで構わない。」


モートの指名により、天界ヘブン第六階層守護者はロウに決定した。


「我は序列などに興味はない。空いた席に座らせてもらう。」


しかし、ラプラスは指名を断り、


「ならば俺がその座をもらう。」


と、ジェストが名乗りを上げた。


「...まぁ、いいだろう。」


モートは静かにそう告げる。




その後も議論は続き、最終的に全ての守護者を決定することができた。



天界ヘブン階層守護者】


第七階層:ザイオン『生』


第六階層:ロウ『定義』


第五階層:ルナ『位相』


第四階層:ソル『根源』


第三階層:インペル『操作』


第二階層:クオン『量』


第一階層:アルマ『境界』



地界ヘル階層守護者】


第一階層:アナストロ『変化』


第二階層:クレア『情報』


第三階層:ミスパール『秩序』


第四階層:オール『性質』


第五階層:ラプラス『因果』


第六階層:ジェスト『混沌』


第七階層:モート『死』



最後に残った沈黙の中で、インペルは決議を告げる。


「これより、俺たちは階層守護者だ。」


その言葉と同時に、楽園エデンの構造が確定した。


生から始まり、死へと至る七つの階層。


それは支配のためではなく、世界が世界であり続けるための枠組みだった。


こうして、階層守護者たちは配置され、後に語られることになる――この決議こそが、世界の安定と歪み、その両方の始まりであり、神話の始まりであったと。


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