プロローグ
時は西暦1950年。突如、世界を大地震が襲った。
その時から世界は変わった。世界中に『扉』が現れるようになったのだ。人々はその扉の先に入り、探索した。そこには、今まで見たこともないような資源や素材、道具があった。一時、人々は喜んだが、世の中そんな美味しい話は無い。そこには異形の生物たちがいた。銃火器の効かない生物だ。
人々は敗北し、その生物、『モンスター』から逃げ、扉を閉じた。もう開けてはならないと取り決めがなされた。しかし、扉は再び開かれる。内側からモンスターが開けたのだ。
扉からモンスター達が溢れ出し、人々を蹂躙する。世界中で。世界は変わった。そして、人々も変わった。次々と、人々に超常の力が発現したのだ。こちら側に来たモンスター達はその人々に殲滅される。
そして、それから八十年後。西暦2030年。
扉はダンジョンゲートと呼ばれ、人々はゲートが出現しても平然としている。
なぜなら、ゲートの最奥にある、目玉くらいの大きさの、コアと呼ばれる石に触れると、ゲートが閉じ、触れた者たちをゲート前に転送するということが判明し、今はもう、ほとんどダンジョンの内側からの『氾濫』が起こっていないからだ。
コアは、物によって違うが、平均的に一個あたり、一つの町や都市が一日で消費する電力と同等のエネルギーが含まれている。
それも、環境に影響を与えることなく。
人々は新エネルギーを見つけたのだ。そこで人々は、より多くのダンジョンを攻略し、コアやその他の資源を手に入れるため、『探索者』という職業を創った。
それにより、世界中の国は、ほとんどの領土をモンスター達から取り戻すことができた。
次の世代の人々は探索者に憧れ、それを育成する学園すら導入された。
人々は、異能を操ることができるように学園に行くことを義務付けられている。
ここは奈良にある異能学園。
今はその入学式であり、今年の新入生の中に、異能を持つのが当たり前の世界で、異能を持たずに生まれ、育ってきた者がいた。