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エッセイ諸々

列車内の飲食禁止が昨今ではマナーなの?

作者: 山家

 昨今、荒れがちな話題ですが、どうか緩く読んでください。

 先日、ツイッターでは無かった、Xを斜め読みしていたら。


「新幹線の指定席で小学生の子にお握りを食べさせようとしていた母親がいたので睨みつけたら、デッキに移動して母親は子どもにお握りを食べさせていた。本当にマナーを知らない人が増えた。列車内の飲食禁止は当然のマナー、母親は子どもに我慢しなさい、と叱るべきだ」

 云々と言う書き込みを見かけて、私は呆然としました。


 更に言えば、その書き込みに賛同する書き込みが複数あって。

「全く同感。他人を不快にさせないのが、ハラスメントの基本。飲食の臭いは不快極まりない。自分は良いのかもしれないが、他人を不快にさせて、酷いハラスメント」

「子どもが小学生になれば、少し我慢しなさい、と親が指導、しつけをするのが当然だ」

「令和では当然のマナー。何時まで昭和の感覚なのか」

「本当にアルコール臭までさせていることがある。吐き気がする。何で列車内で飲食するのか。完全なマナー違反の行動だ。駅弁とかを列車内で食べるな。あれは列車内で食べるモノではない」

等の書き込みまでが。


 それが、令和の今のマナーなのでしょうか?

 新幹線の座席で駅弁等を食べるのはマナー違反として叩かれるのが、令和の現実なのですか?


 それこそ「居酒屋新幹線」というテレビドラマまでが、最近、放映されていたと私は想うのですが。


 確かに昔に比べて、列車内の飲食に冷たい目が向けられることが増えて来たな、と私も感じます。

 それこそ10年近く前に、私自身がトラブルに巻き込まれたことがあり、それ以来、トラブルを避けようと、指定席には座らない等の対策を取ってはきましたが。


 私自身のトラブルですが。

 新幹線の3人掛けの指定席で、私が窓際席で駅弁を広げ、ワンカップを呑もうとしたら、隣接した席に座っていた母子が空いていた席に移動しました。

 そこに本来の指定席券を持った人達が来て、その母子とトラブルに。


「あの席を譲りますから、そちらに座って下さい」

「ここが私達の指定席です」

「飲酒する人の横に母子が座れ、と。本当に思いやりの無い人ですね」

 そんな感じの口喧嘩が始まり、本当にいたたまれない状況に私は追い込まれて、急いで飲食を済ませて、寝たふりをする羽目になりました。


 それ以来、自由席での旅行を基本にすることに私はして、トラブルを避けています。

 自由席ならば、そういったトラブルを少しでも避けられるからです。


 列車内という空間である以上、節度のある飲食を列車内では心掛けるのが当然だ、と私も考えますが。

 例えば、何本も缶ビールを並べて飲んだり、ニンニク等の臭いのキツイ物を食べたりするのは、流石にどうかな、それは流石に良くない、と私も考えますが。


 それこそ列車内において駅弁を食べたり、ワンカップとか、缶ビール1本とかを晩酌として呑んだりすることさえ、

「他人を不快にさせるハラスメントだ」

「マナー違反だ」

とフクロ叩きにされて当然の世の中なのが、令和の今の日本の現実なのですか。


 勿論、列車にしても様々なのが現実です。

 普通列車内と、新幹線や特急列車内では違うでしょう。

 又、時間帯によっても違います。

 平日の通勤通学時間帯と、土日祝日の昼下がりの時間帯では違って当然です。

 だから、そういった様々な事情を考え合わせて行動すべきなのでしょうが。


「昭和の人間で、今に全く合っていない」

「不適切にも程がある言動だ。列車内では完全に飲食禁止が、令和の今のマナーだ。如何なる事情があろうと、列車内で飲食するのは、周囲に対する酷い臭いを始めとする様々なハラスメントだ」

等々と、別の意味でも叩かれそうですが、


 私としては、新幹線や特急列車内で、昼食時や夕食時に駅弁等を広げて、ワンカップ酒等を呑む程度ならば、お互い様の精神で緩く見て欲しいものだ、と心から願わざるを得ません。


 追伸?


 そんなことを常々、私は列車内の飲食について想い考えるのですが。


 先日、この件を友人と話し合った際に、その友人が、

「昭和の頃は列車内でタバコの臭いがするのが当たり前で、そんな感じで列車内は何らかの臭いがしても当然という意識が無意識のうちに乗客の間にもあった。でも、今では列車内はほぼ完全禁煙で、更に何かと言うと臭いをさせるな、と無臭の圧力が周囲の乗客から掛る現実がある。そうしたことが、列車内の飲食について、厳しい見方をする乗客が増えている原因の気がするな」

と言い、私も言われてみれば、という気がしました。


 確かに昭和の頃は列車内の喫煙は当たり前で、多くの列車で禁煙車が導入されたのは1980年代以降、禁煙車の方が喫煙車より多くなったのは、それこそ平成になってからの覚えが私にはあります。

 考えてみれば、昭和の頃は列車内でタバコの臭いがするのは当然で、そんなこともあって、列車内の他の臭いにも殆どの乗客が寛容だった気が私はしてきました。


 ともかく列車内のある程度の飲食は、私としては緩く見て欲しいものです。

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