愛と恋
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
「昔は分かりませんでした。愛と恋の違い。どっかの小説に欲の違いって書いてありましたけど、今ならちょっと分かりましたかねぇ」
目の前に横座りする彼女は溜息混じりにそう呟くと、脚を組んだ。鮮やかな黒髪。ぱっつんの前髪。日本人形のような彼女は淡々とそう答えた。
とても愛だの恋だの言う声じゃない。でも憂いを帯びた顔ははっきりとその感情を知っていた。
「へぇ、大人になったね。お聞かせ願おうかな」
私が机の上に身を乗り出して、目を細めると目線だけを此方に寄越し、また直ぐに目を背けた。その行動こそが恋を知った少女の反応のようで、可愛いらしい。
「ただ傍にいるだけでいい。傍にいて見詰めるだけでいい。これが愛。本当に崇高な心の形。でもそれ以上、触れたい、物にしたい、それ以上の事したい。そう思ったらもう恋なんです。崇高から掛け離れた欲の形」
それから整えられた髪を自分の指で掻き回し、大きく一つ溜息を着いた。此方に向き直り、同様に身を乗り出した。髪を払い除けて、机の上に乗せると、私の手を掴んで触れさせた。整えろ。という事らしい。その思いに応え、絡まった髪を解きにかかる。
「絶対知ることは無いと思ってたんですけど」
「知っちゃった?」
そう言うと、真っ直ぐ目を見詰めたまま、大きく顎を引いた。無表情ながら、絶対的な肯定を示した。それから解しに掛かっていた指を掴むと、自分の頬に触れさせた。
「愛から恋に堕落しました。一回りだけ人として成長しました。悪く……ありません……」
その世界に住んでいる人間は皆総じてこう言う。「別に知らなくても困らない」。でも知った後と前じゃ、世界の見方が真反転する。感情一つ得るのだ。そうなるのも、当たり前。
昨日の小説、感情纏まらずに書いたので、再度整理する為に考え直しました。
愛と掛け離れた情の燃やし方だから、罪悪感があります。つか罪悪感しかありません。
綺麗な物に対する情じゃないので。
余談なんですけど、私の書き方は二通り。
頭に描いたものを書くのと、体験したのを書くの。
後者を日頃からやってる役者さん全般、作家向いてそうだな。と思います。
こう言う気持ちの描写、上手そうだなと。
そのうち書いてしまいそうです。
短編更新のむらっけ無くしたいこの頃です。




