✒ 子供部屋 3
従姉:クルチェール
「 ──へぇ……色んなステッチがあるんだな〜〜。
覚えるのが大変そうだけど、実際に縫ってある見本があるから分かり易いな。
刺繍を裏と表の両面を直に見れて、触れるのも嬉しいな。
えぇと──、ストレートステッチ,ランニングステッチ,バックステッチ,チェーンステッチ,アウトラインステッチ,フレンチノットステッチ,サテンステッチ,レゼーデージーステッチ,クロスステッチ,シードステッチ,フライステッチ,コーチングステッチ,ジグザグステッチ,ボタンホールステッチ,ヘリンボーンステッチ,バリオンローズステッチ,フィッシュボーンステッチ,ダブルクロスステッチ,リーフステッチ,シェブロンステッチ,ダブルレーゼデージーステッチ,ロングフレンチノットステッチ,ツイスティッドチェーンステッチ,ロングアンドショートステッチ……結構あるんだなぁ…。
──あっ、花の刺繍だ。
──これは名前の刺繍だ。
──動物の刺繍、──魚の刺繍もある!
──音符の刺繍だ!
色んな刺繍があるんだなぁ〜〜。
──これ全部、セフィロートが縫ったんだよな?
セフィロートは刺繍も得意なんだな 」
ベアリーチェ
「 セフィは刺繍の先生になれますわね〜〜 」
セフィ:セフィロート
「 先生は言い過ぎですよ、ベリィお嬢様。
初心者のクルチェール様にもチャレンジし易い刺繍はクロスステッチですね。
技法を覚えるとイニシャルを入れたり、簡単なモチーフを入れたり出来て楽しみが増えます 」
従姉:クルチェール
「 クロスステッチかぁ。
確かに…他のに比べたら簡単そうかも! 」
セフィ:セフィロート
「 初心者用のクロスステッチキットが有ります。
お昼まで時間もありますし、少し縫ってみましょう 」
従姉:クルチェール
「 うん! 」
ベアリーチェ
「 ワタクシも一緒に縫いますわ〜〜 」
セフィが用意してくれた初心者用のクロスステッチキットは妖精さんが取り出してくれた物だ。
妖精さんが某4次元◯ケ◯トに見えてしまうんだけど、違うよな??
セフィの生み出した妖精は不可思議な生態だよなぁ…。
初心者用のクロスステッチキットから、布,刺繍糸,刺繍針を出した。
練習に使う刺繍糸は3本だ。
セフィ:セフィロート
「 林檎を縫ってみましょう。
赤色の刺繍糸を1本ずつ抜いて3本を針へ通してください。
セフィに言われた通りに赤色の刺繍糸を1本ずつ丁寧に束から抜いて3本用意したら、刺繍針の穴に通した。
セフィ:セフィロート
「 出来ましたね。
では──、林檎を縫いましょう。
縫い初めは此処です。
刺繍針は裏から刺して、表へ出すように通します。
次は刺繍糸が斜めになるように刺繍針を此処へ刺して、裏へ通します。
──2人共、上手に通せてます。
次は右隣の此処こへ刺繍針を通して出します。
先程と同じように刺繍糸が斜めになるように刺繍針を裏へ通します。
──そうですね、上手に出来てます。
同じ作業を3列分繰り返します。
急がず、丁寧にしてください 」
従姉:クルチェール
「 ──出来たよ、セフィロート 」
ベアリーチェ
「 ワタクシも出来ましたわ〜〜 」
セフィ:セフィロート
「 お2人供、綺麗に出来てます。
次は刺繍糸がクロスするように刺繍針を此処へ出します。
刺繍糸が斜めになるように刺繍針を此処へ刺して裏へ通します。
刺繍糸がクロスしましたね。
残りもクロスになるように、この作業を左へ4列分繰り返します。
刺繍針は此処へ出します。
そうですね、上手です。
慌てず、ゆっくり縫ってください 」
従姉:クルチェール
「 ──よし、出来た!
1列目が完成した! 」
ベアリーチェ
「 ワタクシも出来ましたわ〜〜 」
セフィ:セフィロート
「 とても良く出来てます。
これがクロスステッチです。
次は2段目を縫います。
2段目の始まりは此処です。
1列目と同じように右へ向かってクロスステッチを7列分縫います。
始めてください 」
オレとクルチェは一緒に2段目のクロスステッチを7列分縫い始めた。
途中で刺繍糸が無くなる前の刺し終わりをおそわって、新しい刺繍糸に変えながら最後の7段目の5列目を何とか縫い終える事が出来た。
従姉:クルチェール
「 ──やったぁ!
林檎の赤い部分が完成したぁ! 」
ベアリーチェ
「 綺麗に縫えましたわ〜〜 」
セフィ:セフィロート
「 クルチェール様もベリィお嬢様も筋が良いです。
刺し終わりも綺麗に出来てます。
次は──、刺繍糸の色を変えて枝を縫いましょう。
色は茶色を使います 」
従姉:クルチェール
「 茶色の刺繍糸だな。
え〜と…束から1本ずつ抜いて……3本を刺繍針の穴へ通す──だよな。
……………………よし、出来た! 」
ベアリーチェ
「 ワタクシも穴に通せましたわ〜〜 」
セフィ:セフィロート
「 枝の刺し初めは──、林檎の1段目の3列目の上から5段目の此処です。
刺繍針を此処から出したら、刺繍糸が斜めになるように刺繍針を通します。
上から下へ同じように縫います 」
従姉:クルチェール
「 ──出来た! 」
ベアリーチェ
「 ワタクシも出来ましたわ〜〜 」
セフィ:セフィロート
「 次は下から上へ刺繍糸がクロスするように刺繍針を通します 」
従姉:クルチェール
「 ──よし、出来た! 」
ベアリーチェ
「 ワタクシも出来ましたわ〜〜 」
セフィ:セフィロート
「 縦も上手に出来てますね。
次は斜め縫いをします。
──枝の此処を1段目とします。
2段目の左側を開けて、次の左側の此処に刺繍針を通します。
クロスにする為に此処に刺繍針を通します。
次は──、3段目の右横に刺繍針を通します。
上は空白で右横は枝になります。
──そうです、其処に刺繍針を通します。
クロスするように刺繍針を通します。
──上手に出来ましたね。
刺し終わりをしてください 」
従姉:クルチェール
「 セフィロート、斜め縫いの刺し終わりは……、これでいいのか? 」
セフィ:セフィロート
「 はい、それで良いです。
これで解れたりしません。
クルチェール様、裏側も綺麗に出来てます 」
従姉:クルチェール
「 えへへ(////)」
ベアリーチェ
「 あっ──。
セフィ〜〜、失敗してしまいましたわ〜〜 」