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❗✒ 侯爵令嬢は悪役令嬢になって、王子殿下に「 婚約を破棄する 」と言わせた~~~い!!  作者: 雪*苺
【 十七日目 】 シュケルハン侯爵領 シュケルハン侯爵邸
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⭕ 【 ベアリーチェの誕生日パーティー 】 パーティー会場 6 / さぁ、ダンスの時間だ 2


セフィ:タシィルドレテク

「 ──ベアリーチェ様、もう1曲、僕と踊っていただけませんか? 」


ベアリーチェ

「 喜んでお相手致しますわ〜〜。

  貴方とならなんきょくでも踊れますわ〜〜 」


セフィ:タシィルドレテク

「 ──ベアリーチェ様の望まれるままに 」


 オレ(ベアリーチェ)に差し出されたセフィの手を取ると、ダンスのきょくが流れ始める。


 次のダンスは、会場にる全員がパートナーと共にダンスを踊るパートだ。


 オレ(ベアリーチェ)はセフィと一緒に踊る。


 セフィは童話の中に出てる王子達が束になって挑んでても絶対にかなわないような完全無敵でラスボス級の王子様だ。


 社交界に現れたら、貴族令嬢達が一斉にセフィへ群がるのは間違いなしだな!!


 この国の王子達も相当なイケメンハンサムらしいけど、セフィの前ではかすんでしまうんだろう。


 セフィの引き立て役にすら、なれないかも知れない。


 だってセフィは精霊で、妖精王なんだぞ。


 人間がかなうような容姿や美貌をしていない。


 人間が地べたにひれして、泣きながら拝み倒すような美貌をしているセフィの魅力が妖精の力で5割増しになってるんだから、相当なんじゃないかな?


 なんか感極まって泣いてる人もチラホラるみたいだし?


ベアリーチェ

「{ ──ダンスってさ、踊れたら楽しいもんだな!

   こんなに楽しいなんて思わなかったよ!

   真面目にダンスを覚えてみようかな?

   妖精さんのフォロー無しでも踊れるようになりたい──かな? }」


セフィ:タシィルドレテク

「{ ダンスは身体からだを動かしますし、健康にはいです。

   ワタシがじき(じき)に教えます。

   一緒に踊りましょう )」


ベアリーチェ

「( がとな、セフィ!

   セフィがてくれるから家庭教師も要らないな! }」


セフィ:タシィルドレテク

「( ベリィが望むなら、ワタシがベリィに必要となる事を教えましょう )」


ベアリーチェ

「( セフィ〜〜(////)

   あぁ〜〜でもさ、両親や兄姉きょうだい,使用人達にはなんて言えばいいんだ?

   “ 家庭教師は要りませんわ〜〜 ” なんて言えないよ… }」


セフィ:タシィルドレテク

「{ 先手を打ちましょう。

   家庭教師も出来る専属執事として、ベリィの前に現れます。

   そう…タシィルドレテク・セロッタの紹介状を持って。

   どうです? }」


ベアリーチェ

「{ そんな事が出来るのか? }」


セフィ:タシィルドレテク

「{ ふふふ。

   出来てしまうのが精霊です。

   折角ですし、ベリィの両親に専属執事の件を話してみましょう }」


ベアリーチェ

「{ 駄目元で当たるわけか。

   お父様は過保護だからさ、許可してくれるかなぁ… }」


セフィ:タシィルドレテク

「{ ベリィは心配しないでください。

   人間を丸め込むのは簡単です }」


ベアリーチェ

「{ そうなのか?

   よ〜し、それなら、全部セフィに任せた!

   オレ(ベアリーチェ)はセフィに丸投げするよ! }」


セフィ:タシィルドレテク

「{ 任されました }」


 オレ(ベアリーチェ)とセフィはダンスをしながら内緒話をしている。


 外野からはどんな感じに見られてるんだろうな?


 仲睦まじく見えてるかな??






 ダンスのきょくが終わる。


 パートナーを変える時間だ。


 生憎とオレ(ベアリーチェ)はダンスの相手を変える気はない。


 このままセフィと踊り続けるんだ!!


 たまオレ(ベアリーチェ)へダンスの相手を申し込んでる男子がるけど、丁重にお断りした。


 いくら子供でも、ガチに男の手をさわる事になるわけだから、断るに決まってるだろ!


 腰に手を回されたり、引き寄せられたりだってするんだ。


 無理だっつーーーの!!


 オレ(ベアリーチェ)が、会場のど真ん中でリバースしちゃ(ゲロッちゃ)ったらどうすんだ!!


 そんなわけで、オレ(ベアリーチェ)はセフィとダンスを踊って楽しんだ。


 最後のダンスも無事に踊り終えれてかった。


 心の底から安堵した。


 オレ(ベアリーチェ)の誕生日パーティー兼お披露目会は無事に終わりを向かえた。


 やれやれだ。


 大人達はだ用事があるらしくて、殆どの大人達は仕事モードに入ったみたいだ。


 大人って切り替え早いのな〜〜。


 ついさっきまで鼻の下を伸ばして、10歳のむすめにデレデレしていた顔付きと全然誓う。


 ド真剣に仕事をする男達の真剣な様子には好感を持てるけど、自分から歩み寄ってお近付きになるのは御免だ!


セフィ:タシィルドレテク

「{ ワタシのベリィ、ご両親の元へ行きましょう }」


ベアリーチェ

「{ そうだな! }」


 オレ(ベアリーチェ)はセフィにエスコートされて、お父様(ディアスト)お母様(レナフォード)の元へ向かった。











 お父様(ディアスト)お母様(レナフォード)ドルシー(専属侍女)へタシィルドレテク・セロッタの紹介を簡単にしたオレ(ベアリーチェ)は、3人から離れた場所にた。


 お父様(ディアスト)お母様(レナフォード)ドルシー(専属侍女)の事はセフィに一任(丸投げ)して、オレ(ベアリーチェ)クルチェ(クルチェール)クレル(クレリエンヌ)パム(パムミメーラ)と合流していた。


 心地好い夜風に当たりながら、女子トークが弾む弾む。


 ほんに女子ってのは、恋バナが好きなんだな。


 クルチェ(クルチェール)の姉──シェリエッタ様は今回の護衛騎士をしてくれているヤンディエンが好きらしい。


 クレル(クレリエンヌ)が好きなソニランは、クルチェ(クルチェール)の護衛騎士なんだけど、そのソニラン(護衛騎士)はと言うと普段シェリエッタ様の護衛騎士をしているシェルルナが好きなんだとか。


 ──で、そのシェルルナ(護衛騎士)が想いを寄せている相手は、シェリエッタ様と同じくヤンディエン(護衛騎士)なんだとか。


 んで、公爵令嬢のシェリエッタ様と護衛騎士のシェルルナに想われて慕われているヤンディエン(護衛騎士)にも実は想いを寄せている相手がるらしい。


 片想い率が高いな…。


 誰かを好きになると、その相手には既に別の好きな相手がて、片想いをしている。


 …………せつない。


 んで、護衛騎士ヤンディエンが想いを寄せる片想いの相手はと言うと、この国で巫女をしているリュローレネ・レモニナイラとシュローネイ・レモニナイラの双子の姉妹──ではなくて、姉妹巫女の御世話係りをしている巫女のエナなんだとか。


 どうやらヤンディエン(護衛騎士)みのらない片想いをしているらしい。


 女の巫女は “ 巫女 ” て言うけど、この世界には男の巫女もるらしくて、 “ ” って呼ばれているみたいだ。


 巫女とは世俗を捨てて、双子の姉妹巫女の元で生涯を過ごすらしい。


 勿論、恋愛や結婚は御法度らしいよ。


 双子の姉妹巫女は王族に庇護されていて、国が転覆しない為には必要不可欠な存在なんだとか。


 レモニナイラ姉妹の事はあとでセフィに聞けばいいや。


 セフィはどんな歴史家よりも、この大陸について誰よりも詳しいからな。


 貴族社会って片想いが多いんだなぁ。


 相思相愛の両想いってなか(なか)ないのかも知れない。


 そう考えると、パム(パムミメーラ)の兄──アークェットは相思相愛の貴族令嬢と婚約してるわけだから、幸せなのかも知れない。

◎ 訂正しました。

  護衛騎士シェルルナが護衛している公爵令嬢

  クレリエンヌ公爵令嬢 ─→ シェリエッタ公爵令嬢

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