✒ 子供部屋 1
──*──*──*── 子供部屋
クルチェと一緒に朝食を済ませたオレは、クルチェと一緒にシーリングワックスを作っている。
セフィが用意してくれたシーリングセットを使って、クルチェの誕生花のシーリングワックスを大量に作っている最中だ。
クルチェは12歳って事もあって、物事の飲み込みが早い。
物分かりも良いし、理解力も高い。
まぁ、大学生だったオレに比べたら未々だけど、クルチェはテストがあれば余裕で80点台を取れるぐらいには頭が良くて、勉強の出来る子だとオレは見ている。
小学生6年生のテストだからな、楽勝だろう。
因みにオレは大体70点台だったけどな〜〜。
オレの両親はバリバリMAXの放任主義者だったから、悪い点を取ったって別に怒られやしなかっただろうけど、一応は平均点以上を取れるように勉強はしてた。
大体なぁ、一切の家事をしながら高得点やら満点なんて取れないっつーーーの!!
オレは天才少年じゃなくて、至って年相応の頭脳をした少年だったんだからな!
ズレちゃったから話を戻そう。
クルチェはコツを掴むのも早いみたいだ。
クルチェがシーリングワックスを上手く作れるのは、セフィの親切且つ,丁寧で分かり易い説明のお蔭もあるんだと思う。
セフィは本当に教えるのが上手いんだよな。
伊達に11万年も生き続けてないって事か。
カラフルな色のシーリングワックスが並んでいる。
ちゃっかりオレも自分の分を作っていたりする。
クルチェはシーリングワックスを作るのは初めてみたいだけど、物凄く楽しんでくれてるみたいで良かった。
従姉:クルチェール
「 ──ふぅ…。
結構な数、作ったなぁ。
へへへ(////)
オレの分はこれぐらいでいいかな──。
セフィロート、お姉様の誕生花のシーリングスタンプはないかな?
出来たらお姉様の分のシーリングワックスも作りたいんだ 」
セフィ:セフィロート
「 勿論、あります。
様々な花のシーリングスタンプを取り揃えています 」
そう言ったセフィはシーリングスタンプの入ったケースをテーブルの上に出した。
シーリングスタンプの入ったケースは妖精さんに預けてあるから、必要な時には妖精さんが出してくれる。
シーリングケースを開けると、中には色んな種類の花のスタンプが丁寧に並んで入っていた。
ベアリーチェ
「 沢山ありますわね〜〜 」
従姉:クルチェール
「 スタンプに名前が書いてある!
シェリーお姉様の誕生花は〜〜〜…………何れだろう?? 」
セフィ:セフィロート
「 シェリエッタ様の誕生月は何月ですか? 」
従姉:クルチェール
「 シェリーお姉様は8月だよ 」
セフィ:セフィロート
「 8月なら此方のスタンプになります 」
従姉:クルチェール
「 有り難な、セフィロート 」
セフィからシェリエッタ様の誕生花のシーリングスタンプを受け取ったクルチェは嬉しそうに笑った。
クルチェは早速、シェリエッタ様のシーリングワックスを作り始める。
手慣れた手付きで次々にシーリングワックスを作っていく。
オレよりも手早いなぁ。
蝋の上にシーリングスタンプを押す時だけは慎重に且つ丁寧に押している。
こういう所は、ちゃんと女の子なんだなぁ。
まぁね、大好きなお姉様の為に作るシーリングワックスだもんな。
変なのは渡せないよなぁ。
乾いたシーリングワックスをクッキングペーパーから丁寧に剥がしていく。
因みに何でクッキングシートがあるのかと言うと、ティーパックと同様に≪ バルハロン王国 ≫にはなくても他国にはあるらしい。
他国から態々取り寄せたわけじゃなくて、妖精さんに命令して拝借させたらしい。
いや、それ…完全に泥棒行為だからな、セフィ〜〜〜〜!!!!
≪ ティトドムヒ大陸 ≫では物が無くなるのは、 “ 妖精の悪戯 ” って言われているらしいけど、犯罪行為なんだよぉ〜〜〜。
オレが生きてた日本ではね、泥棒や万引きは立派な犯罪行為なんだよね!!
≪ ティトドムヒ大陸 ≫は違うのかな??
全部、 “ 妖精の悪戯 ” で済んじゃうのかな〜〜??
異世界って、犯罪やりたい放題のすげぇ世界なんだな…。
オレは≪ ティトドムヒ大陸 ≫でも犯罪を犯す気なんて更々ないんだからな!!
クッキングシートから乾いたシーリングワックスを丁寧に剥がしたら、完成したシーリングワックス専用に用意された箱の中に入れる。
シーリングワックス専用の箱はセフィが用意してくれた物で、お洒落な宝箱みたいな形をしている。
上には誕生花の絵が描かれていて、リッチ感がハンパない。
従姉:クルチェール
「 ──わぁ!
リッチでお洒落な宝箱に入れると、手作りしたシーリングワックスが豪華に見えるなぁ〜〜。
お姉様、喜んでくれるかな? 」
ベアリーチェ
「 きっと喜んでくれますわ〜〜 」
セフィ:セフィロート
「 子供同士の手紙にはシーリングワックスを使いませんし、珍しがられると思いますよ。
今回は花のシーリングスタンプを使いましたけど、動物のシーリングスタンプや魚,昆虫,葉っぱ,音符,文字…等々、種類も豊富です。
子供用のシーリングワックスですから、シェリエッタ様にも手軽に作れますよ 」
従姉:クルチェール
「 いいなぁ!
シェリーお姉様とシーリングワックスを作りたいなぁ(////)」
セフィ:セフィロート
「 宜しければシーリングスタンプのカタログを御貸しします 」
ベアリーチェ
「 カタログがありますの〜〜?
ワタクシも見たいですわ〜〜 」
従姉:クルチェール
「 そうだ!
午後にお姉様に会うから、一緒にシーリングスタンプのカタログを見ようよ!
シェリーお姉様も物珍しいのが好きだからさ、きっと喜んでくれると思うんだ! 」
ベアリーチェ
「 楽しみですわ〜〜 」
セフィ:セフィロート
「 ベリィお嬢様、クルチェール様にお渡ししたい物があるのでないですか? 」
ベアリーチェ
「 そうでしたわ〜〜。
ワタクシ、クルチェに御礼の気持ちを込めて縫いましたの〜〜 」
従姉:クルチェール
「 オレの為に?
何を縫ってくれたんだ? 」
ベアリーチェ
「 これですわ〜〜。
ワタクシの誕生日パーティーに出席してくれた御礼と転送陣を贈ってくれた御礼ですの〜〜 」
オレはセフィが丁寧且つ綺麗にラッピングしてくれた包みをクルチェに手渡した。
従姉:クルチェール
「 わあっ…!!
この花とリボン、可愛いな〜〜(////)
ラッピングしてる包装紙も可愛い(////)」




