✒ ダンスレッスン室 ５
従姉：クルチェール
「 なんでかな…ベリィなら “ イケる ” って思っちゃったんだよ（////）
嫌な思いさせたら御免な… 」
ベアリーチェ
「 クルチェ…。
嫌な思いなんてしてませんわ〜〜。
クルチェにダンスを褒めてもらえて嬉しいですわ〜〜（////）」
従姉：クルチェール
「 えぇっ、そうかな？
ははは（////）」
セフィ：セフィロート
「 クルチェール様はダンスが御上手ですね。
ダンスの身のこなし方にキレがあり、とても洗礼されていて、動きが美しいです。
何かされておられますか？ 」
従姉：クルチェール
「 えっそう？
“ 美しい ” なんて初めて言われたよ（////）
実は…剣術を習っていて、内緒で筋トレとかしてるんだ。
思いっきり筋トレが出来ないから困ってるんだよ… 」
ベアリーチェ
「 筋トレ…ですの〜〜？ 」
従姉：クルチェール
「 うん。
剣は重いから、筋力と腕力を鍛えないといけないんだ。
基礎体力を上げるのは勿論、下半身も鍛える必要もあって…。
だけど、中々家では大人の目が光ってるから、大手を振って堂々と鍛練が出来ないんだよ… 」
う〜〜〜ん、体幹は鍛えないのかな？
インナーマッスルとアウターマッスルの両方を鍛えないと重たい剣を振り回して扱うのは難しいんじゃないか？
ベアリーチェ
「 クルチェ〜〜、筋力と腕力と下半身を鍛えるだけでは不十分だと思いますわ〜〜 」
従姉：クルチェール
「 不十分？
何でだ？ 」
ベアリーチェ
「 クルチェは女の子ですわ〜〜。
身体の作りが男性とは違いますわ〜〜。
男性と同じ鍛え方をしても、クルチェの身体に余計な負荷や負担が掛かってしまうだけですわ〜〜 」
従姉：クルチェール
「 そうなのか？
でも、筋トレするぐらいしか知らないんだ 」
ベアリーチェ
「 筋トレも大事だと思いますけど、クルチェには頭と両手，両足を除いた胴体を鍛える必要があると思いますの〜〜 」
従姉：クルチェール
「 胴体を鍛える？？ 」
ベアリーチェ
「 胴体部分は “ 体幹 ” と言いますの〜〜。
体幹が弱いと身体の芯がグラグラして本来の力を出し難くなりますわ〜〜。
姿勢も悪くなってしまいますの〜〜。
体幹トレーニングをして、体幹強化をする事で、深層筋を鍛える事が出来ますわ〜〜 」
従姉：クルチェール
「 たいかん？？
しんそうきん？？ 」
ベアリーチェ
「 全身の深層筋を鍛えれば、身体の柔軟性が上がりますし、姿勢も改善しますわ〜〜。
同時に手足の深層筋も強化出来ますから、手足と体幹がバランス良く鍛えられて、全身の安定性が増しますの〜〜。
身体の芯と中核が確りしますから、クルチェには筋トレよりも体幹強化のトレーニングをお奨めしますわ〜〜 」
従姉：クルチェール
「 えぇと…… 」
セフィ：セフィロート
「 筋トレをすれば表層筋は鍛えられますが、体幹トレーニングをしなければ、深層筋を鍛える事は出来ません。
表層筋と深層筋をバランス良く鍛える事の出来るトレーニングがあります。
成長期であるクルチェール様の身体に掛かる負担も負荷も減らせます 」
従姉：クルチェール
「 へ、へぇ……。
そんなトレーニングがあるのか？ 」
ベアリーチェ
「 体幹トレーニングをすれば、安全に効率良く筋肉を鍛える事が出来ますわ〜〜。
身体を動かすのが苦手な人にも出来る簡単なトレーニングですし、ワタクシも毎日してますわ〜〜。
継続する事で徐々に硬くなっている筋肉を解せたり、身体の歪みが調整されて運動能力も向上しますわ〜〜。
背骨や周辺の筋肉から、腕や足まで骨格と筋肉の歪みを整えれますし、背骨や中心部分などの骨格や筋肉の歪みが改善すると、筋肉がしなやかになって身体のバランスが整って美しい姿勢を維持出来るようになりますわ〜〜。
深層筋を鍛えると、身体の中心部分の体幹が安定して、筋肉の柔軟性も上がるから怪我をし難い身体になりますわ〜〜。
毎日の生活に取り入れ易い健康法ですから、大人の目を気にしないで自室でも出来ますの〜〜 」
従姉：クルチェール
「 へ、へぇ……。
ベリィもしてるんだ？
そのトレーニングっての… 」
ベアリーチェ
「 ワタクシには体術の才も武術の才も魔法の才もないですわ〜〜。
まともに身体を動かす事が出来るのはダンスレッスンぐらいですもの〜〜。
ダンスレッスンだけでは使う筋肉は限られてますわ〜〜。
身体の為にも普段あまり使わない筋肉を鍛える為にトレーニングをしてますの〜〜。
お蔭で運動不足を解消出来てますわ〜〜 」
セフィ：セフィロート
「 人狼族の身体能力がズバ抜けて高いのは、体幹強化トレーニングをしているからです。
クルチェール様も如何ですか。
ワタシが直々に教える事になりますけど… 」
従姉：クルチェール
「 ベリィもセフィロートに教わったのか？ 」
ベアリーチェ
「 そうですわ〜〜 」
本当は違うけどな〜〜〜、はははっ…。
前世の友達の中にピュラティスってのに凝ってたヲタクが居たんだよ。
全部ピュラティスヲタクの受け売りなんだよなぁ〜〜〜。
実際に色んなピュラティスをやらされたから覚えてるんだよなぁ、これが。
オレも全部は知らないけど、ピュラティスヲタクだった友達には感謝だな！
あんがとな、とむっちゃん♥
だけどなぁ、オレを押し倒した事は──、生まれ変わっても許さないけどな！！
うん、絶対に許さない！！
とむっちゃん迄もが “ ＢＬ野郎だった ” って知って、オレは本気で絶望したんだ！！
とむっちゃんとオレが育み合った友情はなんだったんだよ！？
純粋な友情だって思っていたのはオレだけだったのかよ……。
本気で裏切られたと思ったんだからな！！
純粋な男同士の友情は存在しないのかよ！！
………………こんな恨み事を言ったってしょうがないよな。
もう終わった人生の事なんだから……。
従姉：クルチェール
「 …………じゃあ…オレも始めてみようかな？
ベリィが教わってるなら、オレもベリィと一緒に教わりたいよ（////）」
セフィ：セフィロート
「 分かりました。
明日からベリィお嬢様と一緒に体幹強化トレーニングを始めましょう。
リハビリにもなりますから、ベッドから出られないシェリエッタ様にも出来ますよ。
教えて差し上げてください 」
従姉：クルチェール
「 お姉様にも出来るんだ…（////）」
