♥ 【 女の子らしく 】 シュケルハン侯爵邸 / ベアリーチェの自室 2
ベアリーチェ
「 ワンポイントに誕生花の刺繍か。
何か可愛いかも! 」
セフィ:セフィロート
「 サシェだけを吊るせるようにもしましょう 」
ベアリーチェ
「 うん!
セフィ──、前世が男で心も男なオレだけどさ、ちゃんと女の子してるんだな…。
何かさ、変な感じだよ… 」
セフィ:セフィロート
「 身体が女性だからと言って、無理に女性らしく振る舞う必要はないです。
ワタシは素のベリィが好きです 」
ベアリーチェ
「 セフィ〜〜(////)
オレが素で居られるのはセフィの前だけだよ!
セフィが居てくれるから、オレの心は毎日、救われてるよ 」
セフィ:セフィロート
「 ベリィ、嬉しいです(////)」
ベアリーチェ
「 セフィ、麦わら帽子のリースの作り方を教えてよ 」
セフィ:セフィロート
「 では早速、作りましょう。
麦わら帽子を用意したら、紙紐を使います。
ワタシが御手本を見せますから、後で真似してください 」
ベアリーチェ
「 分かった。
紙紐をどうするんだ? 」
セフィ:セフィロート
「 帽子の周りに5周巻いてたら、紐の端を確り押さえて外します。
1点を確り押さえて外したら、押さえていた所を確り結んで、1m程残して紙紐を切ります。
後は、紙紐をクルクルと巻き付けて、輪の形を整えます。
輪っかは歪み易いので気を付けてください。
紙紐の輪っかは土台になります。
後は好きな花を選んで、花が落ちないように茎部分を紙紐へ絡めます。
これで麦わら帽子のリースの出来上がりです 」
ベアリーチェ
「 うわぁ……可愛い(////)
オレにも上手く作れるのかな? 」
セフィ:セフィロート
「 ワタシが手伝います。
大丈夫ですよ 」
ベアリーチェ
「 うん 」
セフィ:セフィロート
「 先ずは土台の輪っかを作ってしまいましょう 」
ベアリーチェ
「 分かった 」
オレはセフィと一緒に輪っかを作る事にした。
セフィに手伝ってもらって、6個の土台を作った。
セフィ:セフィロート
「 ベリィ、好きな花を何種類か選んでください 」
ベアリーチェ
「 分かった 」
テーブルの上にはセフィが出してくれた色んな種類の造花が置かれている。
選り取り見取りだ。
何れにしようか迷っちゃうなぁ〜〜。
ベアリーチェ
「 …………選び放題で逆に迷うよ。
どうしたらいいかな? 」
セフィ:セフィロート
「 そうですね。
渡す相手の髪,瞳と同じ色の花を選んではどうです?
同じ色が無ければ、似た色の花を選びましょう。
そうすれば、 “ 渡す相手を想いながら作った ” と思われて喜ばれますよ 」
ベアリーチェ
「 うん。
髪と瞳の色と同じ花か。
選ぶのが楽になったよ。
じゃあ、先ずはドルシーの花を選ぶよ 」
オレはテーブルの上に並べられた造花の中から花を選び始めた。
セフィに手伝ってもらいながら6人分の花を選び終えた。
花を選び終えたら、土台に造花の茎部分を絡めていく。
セフィにアドバイスを貰いながら造花の大きさや色のバランスも考えながら絡めていく。
これが中々難しい。
センスを問われる地道な作業だから余計に難しいよ。
女ってさぁ、何でこんなに細々した作業が苦にならないで出来るんだろうなぁ…。
尊敬しちゃうよ…。
何とか造花を絡めた6つの輪っかが完成した。
小さくて可愛いリースだ。
このまま飾っても十分じゃないかって思える仕上がりになった。
オレ、頑張れたよ!!
セフィ:セフィロート
「 綺麗に出来ましたね。
ベリィの一生懸命さがリースから伝わります。
次はサシェを作りましょう。
ドライハーブ,ドライフラワー,ドライフルーツからベリィの好きな種類を選んでください 」
ベアリーチェ
「 うん。
──どんな香りになるのか楽しみだよ 」
オレはセフィと一緒にサシェの中身を決める事にした。
ベアリーチェ
「 ──こんな感じでいいかな? 」
セフィ:セフィロート
「 ベリィは良いセンスをしてますね。
選んだポプリを細かく刻みましょう 」
ベアリーチェ
「 うん。
……………………………………………………出来た!
こんな感じでいいかな? 」
セフィ:セフィロート
「 そうですね。
次はティーパックの中に、ポプリを摘めてください 」
ベアリーチェ
「 うん…。
──ってティーパック??
何でティーパックなんて便利なもんが有るんだ? 」
セフィ:セフィロート
「 ≪ バルハロン王国 ≫には無くても、他の国には有ります。
サシェも≪ バルハロン王国 ≫には無いので珍しがられますよ 」
ベアリーチェ
「 そうなんだ?
ティーパックを使ってる国があるんだ…。
カルチャーショックだよ… 」
プチショックを受けつつ、オレはティーパックの中に細かく刻んだポプリを摘めた。
ポプリ入りのティーパックを6個作る。
ベアリーチェ
「 ふぅ──、出来た。
次は……はぎれにワンポイントになる誕生花を刺繍するんだったよな?
渡す相手の誕生花かぁ。
セフィ、誰が何月生まれなのか分かる? 」
セフィ:セフィロート
「 勿論です。
ティーパックを入れれるように少し大き目にはぎれをカットしましょう 」
ベアリーチェ
「 うん。
はぎれを縫うのは刺繍が終わってからだなよな 」
はぎれを裏返して、上にティーパックを置く。
裁縫セットの中に入っているチャコを使って、線を引いた。
失敗しないように、切る部分から1cmぐらい余分に残して丁寧に線を引く。
切った6枚のはぎれは何れもシンプルな白色。
だから、刺繍をするとワンポイントが映えるんだろう。
セフィが用意してくれた誕生花の下絵を6枚のはぎれに写す作業を終えたら、選んだ刺繍糸を針に通して、刺繍を始めた。
刺繍には大分慣れたし、コツも掴めて来てるから、簡単な刺繍なら “ お茶の子さいさい ” だったりする。
やっぱり数をこなすって大事なんだな。
セフィ:セフィロート
「 ──ベリィ、そろそろ夕食の時間です。
一旦、手を止めましょう 」
ベアリーチェ
「 …………分かったよ 」
本当はもう少し──、キリの良い所まで進めたかったけど、断念した。
オレのお腹の虫が「 くぅう~~~~ 」って鳴いてくれたからだ。




