⭕ 【 ベアリーチェの誕生日パーティー 】 パーティー会場 3 / 友達ゲットだぜ☆
貴族令嬢:クレリエンヌ
「 あら〜。
ベアリーチェ様ですわね〜。
パムちゃんったら〜、ベアリーチェ様とお友達になりましたの〜?
中々のやり手ですわね~❇ 」
貴族令嬢:クルチェール
「 ふぅん?
この子がパーティーの主役なんだ?
可愛いじゃん!
オレ、こんな可愛い子は初めて見たよ! 」
貴族令嬢:クレリエンヌ
「 あら〜?
クルチェちゃんも負けず劣らず可愛いですわよ〜♥ 」
貴族令嬢:クルチェール
「 ……何で身悶えるんだよ… 」
再従姉妹:パムミメーラ
「 ……自己紹介する…。
……友達になれる…(////)」
貴族令嬢:クレリエンヌ
「 そうですわね〜。
クルチェちゃん、自己紹介しましょう〜 」
貴族令嬢:クルチェール
「 そうだな。
始めまして、ベアリーチェ。
オレはクルチェール・マチルフォント。
マチルフォント家の次女だ。
オレの事は親しみを込めて “ クルチェ ” って呼んでくれ!
宜しくな☆ 」
ベアリーチェ
「 クルチェ様ですわね〜〜。
ワタクシの事は “ ベリィ ” と呼んでほしいですわ〜〜 」
貴族令嬢:クルチェール
「 おう、宜しくな、ベリィ!
序でに “ 様 ” は要らないからな。
付けたら罰ゲームだぞ。
“ 可愛い顔に落書きの刑 ” に処すからな! 」
ベアリーチェ
「 落書きですの〜〜?
それは困りますわ〜〜 」
貴族令嬢:クレリエンヌ
「 初めまして、ですわ〜。
ワタクシはクレリエンヌ・ローゼルグインですわ〜。
ワタクシの事は “ クレル ” と呼んでくださいませね〜 」
ベアリーチェ
「 クレル様ですわね〜〜。
ワタクシの事も “ ベリィ ” と呼んでほしいですわ〜〜 」
貴族令嬢:クレリエンヌ
「 ワタクシにも敬称を付けずに呼んでほしいですわ〜。
だって、ワタクシ達は親族ですもの〜 」
再従姉妹:パムミメーラ
「 ……姉妹同然… 」
ベアリーチェ
「 姉妹同然でお友達……素敵ですわ〜〜(////)
1度に3人もお友達が出来て嬉しいですわ〜〜。
ポッ(////)」
おぃおぃおぃおぃ、マチルフォント家とローゼルグイン家って言ったら、皇族筆頭の剣と盾じゃないかよ!
然もだ、どっちもシュケルハン侯爵家より上位爵位の公爵家だ。
親族が公爵家って凄いんだな。
因みにアンベート家の爵位はシュケルハン侯爵家よりも下位の伯爵だ。
良く良く考えてみたら、パムの態度は侯爵令嬢に対する伯爵令嬢の態度じゃないよなぁ。
まぁ、オレは気にしないけど!
オレ達の関係は従姉妹と再従姉妹だし、少しぐらい無愛想な態度で接したって別に構わないと思う。
親族同士、気兼ねなく接したいもんな。
他人に対して、ちゃんと接する事さえ出来さえすれば、オレは構わないと思うんだよ。
貴族令嬢の社会がどんなもんか知らないから言える事だけど……。
従姉妹:クレリエンヌ
「 ベリィちゃん、10歳のお誕生日、おめでとう御座いますわ〜 」
ベアリーチェ
「 有り難う御座いますわ〜〜 」
従姉妹:クルチェール
「 ベリィは10歳なんだな。
年下かぁ。
オレは今年で12歳なるんだ。
クレルは11歳になったし、パムは9歳になったんだよな 」
ベアリーチェ
「 そうですの〜〜 」
マジかよ、オレと同年代が居ないじゃんか!!
なんてこったい…だ!!
ベアリーチェ
「 年齢が違いますのね〜〜。
同年代が居なくて悲しいですわ〜〜 」
従姉:クレリエンヌ
「 確か…パムちゃんのお兄様──アークエット様がベリィちゃんと同年代でしたわね〜 」
従姉:クルチェール
「 そうそう!
アンベート伯爵家の3男坊のアークな!
パムの姉ちゃん──ハニースがオレと同年代でさ、良く3人で剣術の稽古をしてるんだ!
オレ達の剣術の師匠── って言うか、本来はアークの剣術の師匠なんだけどな ──、イーヴェン・ポワムセン師匠には妹が居るんだ。
その妹のアリエール様はシェリーお姉様と同年代で親友なんだよ 」
ベアリーチェ
「 お姉様ですの〜〜?
クルチェにもお姉様が居ますのね〜〜 」
従姉:クルチェール
「 居るよ。
シェリエッタ・マチルフォント。
マチルフォント公爵家の長女で、今年15歳になるよ 」
ベアリーチェ
「 そうですの〜〜。
シェリエッタ様は来てくださってますの〜~? 」
従姉:クルチェール
「 来てないよ。
シェリーお姉様は風邪を引いててさ、屋敷で療養中なんだ。
シェリーお姉様が居たら、こんなに羽根は伸ばせないよ!
“ 公爵令嬢として恥じない振る舞いをしなさい!! ” って小言が雨霰だよ 」
従姉:クレリエンヌ
「 ふふふ(////)
シェリー様に叱られるクルチェちゃんって可愛いですのよ〜♥ 」
従姉:クルチェール
「 ……いや、だから何で身悶えするんだよ! 」
クルチェは羽根を伸ばし過ぎだと自覚はしてるんだな、一応は。
公爵令嬢として、堂々と “ オレっ娘 ” してるのは流石のオレもどうかと思う。
まぁ、面と向かって言わないけどさ。
オレは素でクルチェみたいに飾らないで自分に正直なボーイッシュ系女子は割りと好きだ。
周りの大人や男に媚びたりしなさそうだし、確りとした強い芯を持っていそうだ。
何よりも世間一般的な貴族令嬢よりも絡み易そうだしな。
まぁ…オレの前世が男だって事と前世の記憶を持ってるから──って事もあるだろうけどさ。
クルチェは身体を動かすのが好きみたいだし、出来ればクルチェと一緒に外を思いっきり走り回りたいなぁ。
クルチェなら動き易い服も沢山持ってそうだしさ。
機会を伺って聞いてみよっと!
晴れた日に皆でピクニックとかしたいよな〜〜。
ピクニックバスケット一杯に御馳走とデザートとお菓子を詰め込んで────。
ふへへ(////)
従姉:クレリエンヌ
「 ベリィちゃんと同年代なら、他にも居ますわ〜。
エミアン・クロドネシィス様ですわ〜。
お兄様のギガサン・クロドネシィス様はパムちゃんのお兄様──アンダーバム様と同年代でお友達同士ですわ〜。
エミアン様とアークさんは相思相愛ですのよ〜♥ 」
ベアリーチェ
「 10歳で相思相愛ですの〜〜? 」
従姉:クルチェール
「 エミアンとアークは婚約者同士だよ。
確か…8歳の頃に婚約したんじゃなかったかな? 」
再従妹:パムミメーラ
「 ……婚約したのは6歳の頃…。
……御互いに一目惚れした…。
……婚約はトントン拍子に進んだ… 」
ベアリーチェ
「 詳しいですわね〜〜。
6歳で婚約するのは早いですわね〜〜 」
マジかよ、異世界ってパネェのな。
御互いに相思相愛の婚約なら良いけど、相思相愛じゃなかったらガチで生き地獄だな。