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❗✒ 侯爵令嬢は悪役令嬢になって、王子殿下に「 婚約を破棄する 」と言わせた~~~い!!  作者: 雪*苺
【 二十四日目 】 シュケルハン侯爵領 シュケルハン侯爵邸 ─→ エンディミン邸 ─→ フィールド ─→ シュケルハン侯爵邸
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✒ 【 さぁ、宴の時間だ! 】 訓練場 2


 ライエルが言葉を漏らす。


 オレ(ベアリーチェ)も一緒にセフィとじぃさん(ステイン)を見ているけど、確かにセフィは剣を持ってはいるけど構えてない。


 じぃさん(ステイン)は剣を構えているのに、なんでセフィは構えないんだ??


ベアリーチェ

「 どうしたのかしら〜〜? 」


婚約者:ライエムント

「 剣術が出来ない──って事はないんだよね? 」


ベアリーチェ

「 それはないと思いますわ〜〜 」


 多分なぁ…。


 セフィ〜〜〜〜、どうするつもりなんだよ!?


 なんて見ながら思っていたら、打ち合いが始まった。


 そもそもだ、子供の前で真剣を使って打ち合うって教育的にどうなんだ?


 ありなのか??


 じぃさん(ステイン)が一方的にセフィに向かって攻めている。


 セフィはじぃさん(ステイン)の攻撃を軽やかに交わしている。


 まるでステップでもしているみたいだ。


 それにじぃさん(ステイン)が繰り出している攻撃に対して、剣をく使って全て受け流している。


 セフィ〜〜〜、ナルギフさんより身軽だな!!


 鎧を身に付けてないからだろうけどさ。


婚約者:ライエムント

「 ──凄い…。

  ナルギフでさえ避けたり、かわしたりするので精一杯だったのに、攻撃を全て受け流しているなんて── 」


ベアリーチェ

「 セフィは鎧を着ていませんわ〜〜。

  身軽だからではありませんの〜〜 」


婚約者:ライエムント

「 …………そ、そうかな?

  それだけじゃないと思うけど…… 」


ベアリーチェ

「 亜人なのも関係あるかも知れませんわ〜〜。

  セフィはワンコ族ですもの〜〜 」


婚約者:ライエムント

「 リーチェ……じんろうぞくだよ…。

  間違えないであげてほしいな… 」


ベアリーチェ

「 そうでしたわ〜〜 」


 なんて、ライエルとお喋りしながら見ていると、セフィがじぃさん(ステイン)を攻めていて、素早く鋭く攻撃を繰り出していた。


 じぃさん(ステイン)が押されてる?!


 きっけんしんほど凄いのか分からないけど、精霊の加護を与えられているじぃさん(ステイン)を押してるなんて、セフィ凄いな。


 じぃさん(ステイン)に精霊の加護を与えたのは張本人はセフィらしいけどなぁ〜〜〜。


 あっ──、じぃさん(ステイン)がもう1本の剣を抜いた??


 両手に剣を持ったぞ。


 もしかして、双剣術ステイン流を使う気なのかな?


 じゃあ、片手剣の場合はステイン流じゃないって事なのかな?


 …………うん、分からん。


 二刀流になったじぃさん(ステイン)が剣を構えた。


 …………これってさぁ、かなりヤバいんじゃないかな?


 今まで片手剣でも十分に強かったのに、二刀流に変えた──って事はだよ、片手剣を使っている時より強くなる──って事なのか??


 セフィ〜〜〜〜っ!!


 セフィは相変わらず片手剣だ。


 片手剣でどうやって二刀流の攻撃を防ぐんだよ!


 出来るのか??


 まぁ…セフィだからなぁ、大丈夫だぁ〜〜〜。


 なんまいだぁ〜〜〜。


婚約者:ライエムント

「 リーチェ……心配かい?

  めた方がいいんじゃないかな… 」


ベアリーチェ

「 ……セフィがめないなら大丈夫ですわ〜〜 」


婚約者:ライエムント

「 リーチェ……。

  自分の執事を信じているんだね 」


ベアリーチェ

「 セフィは強いですもの〜〜。

  信じていますわ〜〜 」


 じぃさん(ステイン)は容赦なくセフィへ剣義を繰り出す。


 セフィはなんなく受け流している。


 セフィ…パネェな。


 じぃさん(ステイン)とセフィの手合わせは、まで続くんだろうなぁ……。


 とかなんとか考えながら2人を遠巻きに見ていたら、近くでドサリ──という鈍い音が聞こえた。


 ドサリぃ??


 なんの音だろう??


 なにかが落ちたのかな?


 なんて暢気に思っていたオレ(ベアリーチェ)の左隣に座っていたライエルが「 リーチェ! 」って声を上げた。


 気が付いたらオレ(ベアリーチェ)身体からだは椅子から離れて地面に倒れていた。


 は?


 はぁぁぁああああ??


 いきなりなにしやがるんだよ!


 ライエルの奴め!


 婚約者だからって、王子殿下だからって、やっていい事と悪い事があるだろうっ!!


 中身は男でも外見は、か弱い10歳の女の子なんだぞ!!


 椅子から突き飛ばすなんて、していいと思ってんのかよ!!


 打ち所が悪かったらどうする気だよ!!


 ライエルめぇ〜〜〜!!


 わざ(わざ)話を合わせて笑顔を振り撒いて仲良くしてるオレ(ベアリーチェ)に対して、こんな仕打ちしやがって──タダで済むと思うなよ!


ベアリーチェ

「 ライエル様〜〜、いきなりなにをしますの〜〜? 」


 取り敢えず、今は素をさらけ出して文句を言うのはめよう。


 じぃさん(ステイン)るからだ。


婚約者:ライエムント

「{ …………リーチェ、逃げて!

   から逃げるんだ!

   ナルギフの場所まで走るんだ! }」


 ライエルがオレ(ベアリーチェ)の前にて、オレ(ベアリーチェ)を庇うように立ち塞がっている。


 なに…してんだ??


ベアリーチェ

「 ライエル様〜〜、どうされましたの〜〜?? 」


 ほんに一体どうしたって言うんだ??


 なんでライエルの老執事ナイロートが鞘から抜いた剣の柄を握った状態で立ってるんだよ??


 まるでライエルと対峙しているような構図に見えるんですけど!!


ベアリーチェ

「 ……ナイロートさん?

  どうして剣を抜いてますの〜〜?

  ナイロートさんの番はだではありませんの〜〜? 」


老執事:ナイロート

「 ライエムント様、お1人であの世へ旅立つのは寂しいでしょう。

  ベアリーチェ様と御一緒にあの世へ旅立ってくださいませ 」


婚約者:ライエムント

「 ナイロート──、どういう事だっ!!

  どうしてこんな馬鹿な事を──。

  お前は僕の専属執事だろう?

  …………どうして…お前が…僕の命を狙うんだ…… 」


ベアリーチェ

「 ──はぁ?

  命を狙う??

  ナイロートはあるじのライエルを殺そうとしてるのか? 」


婚約者:ライエムント

「 リーチェ…?? 」


ベアリーチェ

「 …………1人じゃ寂しいだろうから、お友達と一緒に死んだら寂しくないでしょ?──ってなんだよ!

  そんな理由でオレ(ベアリーチェ)まで手に掛けようってのかよ?

  馬っ鹿じゃねぇの! 」


婚約者:ライエムント

「 リ、リーチェ……。

  どうし── 」


ベアリーチェ

「 ライエル、退け。

  邪魔だからオレ(ベアリーチェ)の後ろに下がってろ 」


婚約者:ライエムント

「 リーチェ…… 」


ベアリーチェ

「 グズ!

  死にたくなけりゃ、さっさと下がれ! 」

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