✒ 【 僕ら、遺跡探検隊❗】 セグウェト共和国 / ダンジョン都市 3
──*──*──*── テント前
最新のプラネタリウムも敵わない程の綺麗に見える星空の下で、丸太の椅子に腰を下ろして座ったオレは、〈 大陸神ティトドムヒ 〉へ食前の感謝の祈りを捧げてから妖精さん達が作ってくれた出来立てのポトフーと味付け肉の串焼きを美味しくいただいている。
ベアリーチェ
「 んぅ~~~♥️
野菜の旨味と甘味が口の中に広がるぅ~~~♥️
食べ易く一口サイズに切られた野菜がホクホクしてて美味しい~~~♥️ 」
セフィ:セフィーロ
「 ベリィ、誰も取ったりしませんから良く噛んで食べてくださいね 」
ベアリーチェ
「 うん❗
スープも美味しい~~~♥️
野菜の旨味がスープに出でるぅ~~~。
スープだけでも十分に美味しいよ 」
セフィ:セフィーロ
「 スープには野菜とゼラチンを入れて固めても良いですね。
明日の朝食に出すとしましょう 」
ベアリーチェ
「 うん♪
味付け肉の串焼きも確りと肉に下味が染み込んでいて美味しいね!
柔らかくて食べ易いし、炭火焼きしてるから香ばしいよ 」
セフィ:セフィーロ
「 何の串も違うタレに漬け込んだ肉を焼いてます。
明日はスライスしてベーグルサンドに使いましょう 」
ベアリーチェ
「 ベーグルサンド?
ベーグルなんて何時作れるようになったの? 」
セフィ:セフィーロ
「 レシピを入手してから妖精達に作らせてました。
未だ試作段階ですから《 リーチェ・ベーカリー 》で販売は出来ませんけどね 」
ベアリーチェ
「 それでも作れちゃうなんて凄いよ!
ベーグルサンドかぁ。
明日の朝食が楽しみだよ! 」
セフィ:セフィーロ
「 ベリィの口に合うと良いんですけどね 」
ベアリーチェ
「 妖精さん達の力作なんだから美味しいに決まってるよ! 」
ポトフーも味付け肉の串焼きも抜群に美味しいけど、この美味さには秘訣がある。
どんなに優れた料理人であっても、この絶品な味を再現なんか出来やしないのが《 リーチェ商会 》が販売する飲食の売りだったりする。
セフィーロが出してくれる神幻水を使っているから、誰にも再現の出来ない味になるんだ。
妖精さん達の作ってくれる料理にはヤバ気な物は一切入ってないけど、分かり易く例えるなら “ いけないお薬 ” が入れられた料理を定期的に食べないと発作が起きちゃって、我慢の出来なくなる病み付きレベルの料理──みたいな感じかな?
神幻水を使った料理は人間には凶器染みてると思う。
飲食業ではリピーターは減るどころか増加する一方で、販売すれば販売する程ガッポリ出来る原因と言って良い。
元手が掛からないから利益しか出ないって理由もあるけど、神幻水を定期的に摂取すると体内の状態も整えてくれて、ウィルスや病気への抵抗力も強くなって難病になり難くなる効果もあるそうだ。
人間だから病気を発病する事は防げはしないけど、神幻水を定期的に摂取している人と神幻水を摂取しない人とは、発病する病の悪化状態に大幅な変化が見られるんだ。
寿命を伸ばす事は出来ないけど、元気な身体で過ごせる年数が増えるって感じかな?
体内の抵抗力を上げる手助けをしてくれる効果があるなんて神幻水って凄いよな。
過剰摂取し過ぎても身体に害は出ないみたいだし。
ベアリーチェ
「 ふぅ~~~……御馳走様でしたぁ~~~。
満天の星空の下で食べる料理って最高ぉ~~~♥️ 」
〈 大陸神ティトドムヒ 〉へ食後の感謝の祈りを捧げたオレは、暫く満天の星空を見上げながらウットリしていた。
ベアリーチェ
「 星空って、こんなにも綺麗なんだな~~~。
本当に天然の宝石箱だよなぁ~~~。
実物は全然綺麗じゃないのにさ 」
セフィ:セフィーロ
「 そうですね。
何億万光年も過去の光だなんて、信じられませんよね 」
ベアリーチェ
「 此方に光が届いた頃には、光を放ってた星自体が消滅してる場合もあるんだもんな… 」
セフィ:セフィーロ
「 何時までも見上げていると首を痛めてしまいますね。
銀河を見れる球体を出しましょう。
それなら何時まで見ていても首を痛めたりしませんよ 」
ベアリーチェ
「 銀河を見れる球体?
そんなのがあるの? 」
セフィ:セフィーロ
「 過去に滅んだ≪ 国 ≫で発明された画期的な商品です。
見た目はスノードームを大きくした感じですね 」
ベアリーチェ
「 何でそんな凄いのが作れちゃうのにカメラやスマホが無いんだよ…… 」
セフィ:セフィーロ
「 カメラ…??
スマホ…ですか?? 」
ベアリーチェ
「 だからぁ~~~、何で知らないんだよぉ!!
この異世界は色々とおかしいよぉ!! 」
セフィ:セフィーロ
「 ベリィ、大丈夫ですか? 」
ベアリーチェ
「 …………平気ぃ~~~ 」
星空を見るのを切り上げたオレは、テントの中へ入る事にした。




