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❗✒ 侯爵令嬢は悪役令嬢になって、王子殿下に「 婚約を破棄する 」と言わせた~~~い!!  作者: 雪*苺
     【 王子殿下が来やがった 】 シュケルハン侯爵領 シュケルハン侯爵邸
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♥ 子供部屋 2


 でも、オレも知りたいかも!


 一体の誰なんだろう?


セフィ:セフィロート

「 レナフォード奥様のお父様──、ベリィお嬢様のお祖父様です 」


婚約者:ライエムント

「 な…にを……??

  リーチェの祖父……?? 」


ベアリーチェ

「 ………………。

  セフィ…ほんとうですの〜〜? 」


 聞いてませんけど!!


 オレ、知りませんけど!!


 どゆことだよ!?


セフィ:セフィロート

「 事実です 」


ベアリーチェ

「 セフィ……なにかの間違いではなくて〜〜?

  お母様の旧姓が違いますわ〜〜。

  エンディミンではなくて、ポワムセンですわ〜〜 」


セフィ:セフィロート

「 ベリィお嬢様、ポワムセンは母方の旧姓です。

  父方の姓がエンディミンです。

  奥様は幼少の頃から母方の姓を使われていました。

  母方の姓を名乗らなければならぬ程のなみ(なみ)ならぬ事情がおありだったのでしょう。

  奥様にお尋ねになれば分かります。

  包み隠さず、事情を話してくださると思います 」


ベアリーチェ

「 ………………今は…心にとどめておきますわ〜〜 」


 はぁぁぁぁぁあん??


 けんしんじゃなくて、きっけんしんだと?!


 お母様(レナフォード)親父(ステイン)が…………殺人剣の師範代だと?!


 そう言えば、お母様(レナフォード)の口から “ 殺人剣術 ” なんて物騒な言葉を聞いたっけな……。


 オレ(ベアリーチェ)の中にも、そんなヤバいじぃさん(ステイン)のDNAが入ってんのかよ??


 同じ血が流れてんのかよ……。


 こっわ!!


 お母様(レナフォード)親父(ステイン)…こっわ!!


セフィ:セフィロート

「 現在のステイン・エンディミン様は、シュケルハン領をまもる騎士達を鍛えて育てておられます。

  元気に御健在です。

  双剣術ステイン流なる剣術は教えていないようです 」


護衛騎士:ナルギフ

「 …………確かに世間は狭いようだな。

  王子殿下、ナイロート殿にお教えすれば喜ばれるのではないですか? 」


婚約者:ライエムント

「 そうだね…。

  こんな身近に繋がりがあるなんて──、凄いよね。

  リーチェと僕は出逢うべくして出逢ったみたいだね(////)」


ベアリーチェ

「 素敵…ですわね〜〜 」


 おぃーーーーーー!!


 一致ょ前に頬を染めて照れるなよ!!


 セフィめぇ〜〜〜〜余計な事、言ったな〜〜〜!!


 あとしちゃるからな!!


セフィ:セフィロート

「 折角ですし、にでもステイン様へ会いに行きましょう 」


婚約者:ライエムント

?!

  急だね… 」


セフィ:セフィロート

「 今後の為にも、頼りになる後ろ楯は必要です。

  ベリィお嬢様も同行すれば、ステイン様は必ず王子殿下ともお会いしてくださいます。

  のがせば “ か ” は当分訪れないでしょう 」


婚約者:ライエムント

「 ………………。

  とてもがたい提案だと思う。

  部屋に戻ってナイロートと相談してもいだろうか? 」


セフィ:セフィロート

「 勿論です。

  3人でく話し合って決めてください 」


ベアリーチェ

「 …………セフィ、ライエル様には後ろ楯が必要になる時がますの〜〜? 」


セフィ:セフィロート

「 ベリィお嬢様、 “ 備えあれば憂いなし ” です。

  ライエムント王子殿下は幸運な御方です。

  ベリィお嬢様と御婚約をされた事で、ライエムント王子殿下の未来がい方向へ変わりつつあります 」


婚約者:ライエムント

「 …………そう…だろうか? 」


セフィ:セフィロート

「 はい。

  ベリィお嬢様は、お友達が少ないのでまでもベリィお嬢様と仲良くしてください。

  くれ(ぐれ)もベリィお嬢様を裏切る事のないようにお願い致します 」


婚約者:ライエムント

「 …………リーチェは僕の婚約者だ。

  僕はリーチェを裏切ったりはしない。

  安心してほしい 」


セフィ:セフィロート

「 今は──、王子殿下の言葉を信じるとしましょう。

  ワタシのベリィお嬢様と敵対する者は例え()()であろうと容赦はしません 」


ベアリーチェ

「 セフィ……、ライエル様に対して失礼ではありませんの〜〜。

  ライエル様はワタクシを大事にしてくださいますわ〜〜 」


セフィ:セフィロート

「 ベリィお嬢様がライエムント王子殿下を信じるられるなら、ワタシはベリィお嬢様の思いを尊重致します 」


ベアリーチェ

「 セフィ、がとうですわ〜〜 」


婚約者:ライエムント

「 貴殿はリーチェを大切に思っているんだね 」


セフィ:セフィロート

「 ワタシはベリィお嬢様の兄わりであり、保護者わりであり、護衛も兼ねています。

  ベリィお嬢様をるのが専属執事であるワタシの役目です 」


婚約者:ライエムント

「 そうなんだ…。

  貴殿はリーチェに対して過保護なんだね 」


セフィ:セフィロート

「 そうですね。

  タシィルドレテク様の大切なお友達ですから── 」


婚約者:ライエムント

「 タシィルドレテク…?

  誰だい、それは? 」


ベアリーチェ

「 ワタクシのお誕生日パーティーに出席してくれた遠縁の親戚ですわ〜〜。

  一緒にダンスを踊りましたの〜〜 」


婚約者:ライエムント

「 一緒にダンスを…。

  そう、なんだね… 」


ベアリーチェ

「 タシィはダンスがじょうでしたわ〜〜。

  タシィとならなんきょくでも踊れましたの〜〜。

  楽しかったですわ〜〜(////)」


婚約者:ライエムント

「 へぇ…。

  タシィルドレテク…ね。

  是非ともダンスの上手な彼に僕も会ってみたいな 」


ベアリーチェ

「 ライエル様、タシィに会う事は叶いませんわ〜〜 」


婚約者:ライエムント

「 どうして会えないんだい? 」


ベアリーチェ

「 タシィは≪ バルハロン王国 ≫にはませんの〜〜 」


婚約者:ライエムント

「 王国にない?

  それはどうして? 」


ベアリーチェ

「 タシィは……≪ ヤブカニズダ帝国 ≫へ養子に出されてしまいましたの〜〜。

  2度と会えませんわ〜〜 」


婚約者:ライエムント

「 ≪ ヤブカニズダ帝国 ≫だって?!

  どうして≪ ヤブカニズダ帝国 ≫へ養子に出されたの?

  ≪ ヤブカニズダ帝国 ≫と言えば、≪ キュリオス大公国 ≫といくさ── 」


護衛騎士:ナルギフ

「 王子殿下!

  シュケルハン侯爵令嬢の前です!

  ≪ ヤブカニズダ帝国 ≫の事は── 」


婚約者:ライエムント

「 …………そ、そうだね…。

  リーチェ、済まない…。

  リーチェへの配慮を欠いてしまった…。

  許してほしい… 」


ベアリーチェ

「 ライエル様…。

  謝罪は相手の許しを乞う為にするものではありませんわ〜〜 」

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