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❗✒ 侯爵令嬢は悪役令嬢になって、王子殿下に「 婚約を破棄する 」と言わせた~~~い!!  作者: 雪*苺
【 十七日目 】 シュケルハン侯爵領 シュケルハン侯爵邸
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⭕ 【 ベアリーチェの誕生日パーティー 】 パーティー会場 1 / いざ、戦場へ


──*──*──*── 1階・パーティー会場


 ドルシー(専属侍女)の言ったとおり、パーティー会場には人が多かった。


 大人が多いけど子供もる。


 こんなにオレ(ベアリーチェ)の誕生日パーティーに大勢の貴族がてるなんて、恐いなぁ…。


 ロクでもない野郎共の下心をビンビン感じる。


 しかも、男が多い所為なのか、胸の中がムカムカして吐きがする。


 オレ(ベアリーチェ)は無意識にドルシー(専属侍女)の手をギュッと握っていた。


 前世での事がある所為で、オレは異性の野郎共が苦手だ。


 オレは前世で男だった。


 オレが死んだのは多分、大学生──19歳 〜 21歳の時だと思う。


 曖昧だなぁ…。


 オレは中学までは至って平凡な人生を送っていた。


 オレの人生が平凡でなくなってしまったのは、高校生になってからだったと思う。


 オレは共学の高校に行きたかったけど、両親から却下されて男子校へ行かされる事になった。


 自宅からはかよわず、寮に入れられた。


 男子校は全寮制の高校だったんだ。


 周囲が男だらけで、やたらとBL男子の多い男子校だった気がする。


 クラスメイトからストーキングやら痴漢やらもされた経験がある。


 親友だと思っていた友人に告白されたり、押し倒されたりした経験もあった。


 押し倒された時なんて、本気でヤバいと思ったけど、未遂で済んだからかったよ…。


 クラスメイトだけじゃなくて、他のクラスの男子生徒や男性教師からも迫られたりしたし……。


 さん(ざん)な思いをした所為で、オレは同性に対して苦手意識を持ってるわけだ。


 異性の彼女が欲しかったからほんは共学校にかよいたかったのに……男子校に入れられるなんて最悪だよな。


 なんでオレを男子校に行かせたんだか……。


 学費を支払うのは親だから、高校に行かせてもらえるだけでも十分にがたいんだけどさ……。


 オレの3年間はクラスに恵まれなかったと思う。


 クラスメイトにはガチホモがて、かなり特殊で癖のあるクラスだったように思う。


 男性教師とデキてるなんて当たり前で、男性教師とどう(どう)と付き合っていたり、イチャコラしていた男子学生もかなりた気がする。


 他人の目なんか気にしないで、男が男とイチャイチャするなんて日常茶飯事な男子校だった。


 BL野郎ばかりに囲まれた苦悩だらけの高校生活をなんとか3年間耐え抜いて、BL野郎に染まる事なく無事に卒業した。


 オレは前世の自分を全力で誉め称えたい!!


 高校卒業後は合格した希望の大学へ入学して、晴れて大学生となった。


 可愛くてシャイな彼女も出来て、大学生として文句なしの楽しい大学生活をエンジョイしていたオレだったけど、楽しい大学生活は意外な形で終わりを向かえてしまった。


 初めて彼女の家へ遊びに行った時、彼女の兄達と初めて顔合わせをした。


 妹の彼氏であるオレに対して、フレンドリーに接してくれて、ぐに打ちけて仲良くなって、気さくで優しくて楽しい兄達が出来たと思えて嬉かったのを覚えている。


 オレの人生が狂い出したのは、彼女の兄貴達から告白されてからだ。


 彼女の兄貴は3人て、オレは3人の兄貴達からガチマジの告白をされた。


 オレは愕然としたし、「 またかよ! 」って本気で思ったね!


 オレは同性の男なんかと付き合う気なんて無かったし、「 男と付き合いたい 」なんて思わない人種なんだよ!!


 丁重に断ったけど、受け入れてはもらえなかった。


 ぐに拉致されて、監禁されたあと、オレは彼女の兄貴達3人に押し倒されて、襲われた。


 勿論、抵抗はした。


 抵抗したけど……1:3じゃ、が悪過ぎる。


 無力なオレは結局、4Pされる羽目になって、悪魔のような3人から無理矢理●●●●を突っ込まれて、強引に容赦なくズッコンバッコンされて、大事な初めてを奪われたんだ!!


 解放されても、表向きは彼女と付き合いながら大学生活を送っては、裏では彼女の兄貴達から一方的に愛されるという迷惑行為が毎日続いた。


 毎日4Pされる事に耐えられなくなったオレは、とうとう大学を中退して失踪したんだ。


 捜されるのがいやだから、携帯は解約した。


 彼女にもなにも告げずにオレは悪魔のような3人の魔の手から逃げ出したんだ!!


 失踪、オレはなにをしていたのか覚えていない。


 記憶がスッポリとなくなってしまっているんだ。


 多分だけど、オレがセフィを助けたのは、記憶のない失踪中の最中だったんだろう。


 前世のオレは行方知れずのまま、人生を終えたんだ……。


 前世の死因はセフィが聞かせてくれたから、多分そうなんだろう。


 ロクな人生じゃなかったよな…。


 男に好かれて、強姦されて、強引に初めてを奪われて、弄ばれて……後半はほんさん(ざん)な人生だったと思う。


 見知らぬ犬(セフィ)を助けて、男子学生(受験生)達にボコられ続けるとか、マジで笑えない。


 オレが目を覚ました時には、もう赤ん坊になっていた。


 自分の性別が女だと分かった時のオレの落胆ようは凄まじくて、絶望さえした。


 だって、女だよ!


 子宮があって、卵巣のある女だよ!


 オレは本気で人生んだと思ったね!!


 前世では男だったから、どんなに犯されて、中出しされて、精液を大量に注がれたとしても、孕む心配だけはなかった。


 だけど、女として生まれてしまった──という事はだ、身体からだが女という事はだよ、妊娠してしまうわけだよ!!


 胎内には子供を育てる為に不可欠な──子宮と卵巣があるんだよ!!


 男女の行為によって、中出しされて、大量の精液を胎内へ注がれでもしたら……孕んでしまうんだぞ!!


 前世みたいにちゃんと避妊が出来ればいいけどさ、それでも1000%完全無欠に防げるわけじゃない。


 この世界の避妊方法がれぐらい効果があるのか、9歳のむすめオレ(ベアリーチェ)には分からない。


 恐ろしいよ…恐ろし過ぎるぅぅぅぅううううう!!


 オレはもう、男と●●●●なんてしたくない!!


 身体からだが女なら尚更だ!!


 オレは妊娠なんてしたくないし、子供だって産みたくない。


 してや親になって、子育てをするなんて、絶対にいやだ!!


 前世でさん(ざん)された忌まわしくて、恐ろしくて、おぞましい悪魔の儀式を女の身体からだなんかで出来るもんか!!


 オレ(ベアリーチェ)の心が死ぬぅぅぅぅううううう!!!!


 男と結婚して夫婦になんか絶対になりたくない!!


 絶対に避けられない悪魔の儀式をしないで済む為には、出来る限り自分から異性に近付かずに関わらないようにする事だ。


 オレが女だって分かった日、幼いながらに決意したんだ。


 オレ(ベアリーチェ)は世俗を捨てて、修道院に入って、性欲や●●●●とは無縁な人生を送れる修道女になって慎ましく生きるんだって!!


 オレ(ベアリーチェ)が夢を叶えるには1人じゃ無理だ。


 セフィの協力が不可欠になる。


 きっとセフィなら、オレ(ベアリーチェ)の力になってくれると思う。


 そんなわけで大勢の男を見ると、オレ(ベアリーチェ)は「 ウエッ!! 」てなるんだ。

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