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❗✒ 侯爵令嬢は悪役令嬢になって、王子殿下に「 婚約を破棄する 」と言わせた~~~い!!  作者: 雪*苺
十八日目【 ベリアーチェと専属執事 】 シュケルハン侯爵領 シュケルハン侯爵邸
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♥ ベアリーチェの自室 5


セフィ:セフィロート

「 ──ベリィ、紅茶です。

  デザートもどうぞ 」


ベアリーチェ

がとな、セフィ!

  パーティーに出されたデザートだな! 」


セフィ:セフィロート

だ残ってます。

  ほかのも食べたいなら出します 」


ベアリーチェ

「 いや、これだけでいよ。

  お楽しみは明日あしたに取っとかないとな! 」


 セフィの淹れてくれた紅茶を飲みながら、パーティーのデザートで出されたスコーンを食べる。


 はぁ〜〜〜……幸せぇ〜〜〜〜(////)


 身体からだが女なのは残念だけど、生まれ変われて幸せぇ〜〜〜(////)


 紅茶とスコーンを堪能していると、部屋のドアがノックされた。


 誰だろう?


ベアリーチェ

「 誰かな? 」


セフィ:セフィロート

「 ドルシーしかいません。

  ワタシが出ます。

  ベリィは靴を履いて、姿勢を正してください 」


ベアリーチェ

「 あっ、そうだった!!

  寛ぎ過ぎてたぁぁぁぁ!! 」


 オレ(ベアリーチェ)は慌てて、脱いでいた靴を履いて、背筋を伸ばしてからソファーに座り直した。


 お上品にしないと、ドルシー(専属侍女)が気絶しちゃうよ!


 準備を整え終えたオレ(ベアリーチェ)は、セフィにドアを開けるように頼んだ。


 セフィが両開きのドアを開けると、オレ(ベアリーチェ)ドルシー(専属侍女)が立っていた。


ベアリーチェ

「 ──ドルシー、待たせてしまって御免なさいですわ〜〜 」


専属侍女:ドルシー

「 お嬢様、お勉強の邪魔をしてしまい申し訳ありません 」


 ドルシー(専属侍女)オレ(ベアリーチェ)とセフィにふか(ぶか)と頭を下げてくれる。


セフィ:セフィロート

「 休憩に入った所でしたし、大丈夫です 」


専属侍女:ドルシー

「 そうですか…(////)」


 セフィと目を合わせたドルシー(専属侍女)は顔を赤らめながら、セフィから目をらしす。


 はっは〜〜〜ん、ドルシー(専属侍女)めぇ、さてはセフィに一目惚れしちゃってるんだな??


 セフィの美貌にクラクラのメロメロ〜〜ンなんだな?


 そう言えば……、亜人類のフェロモンは人間のフェロモンより強いんだっけか??


 いや、でも…セフィは精霊だからなぁ。


 精霊にフェロモンなんか無い。


 セフィの顔と声に「 ドッキュ〜〜〜ン 」ってられちゃったんだな、ドルシー(専属侍女)


ベアリーチェ

「 ドルシー、どうしましたの〜〜?

  顔が赤いですわ〜〜。

  疲れてますの〜〜? 」


 オレ(ベアリーチェ)は心底心配そうな顔をして、ドルシー(専属侍女)に駆け寄った。


 ドルシー(専属侍女)は「 大丈夫です! 元気です! 」って力一杯否定してくれた。


 言えないよな?


 「 セフィロートを見ていたら、子宮がキュンキュンするんですぅ〜〜(////)」なんて、オレ(ベアリーチェ)とセフィの前で言えるわけないよな…。


 なるべく早目に休ませてあげよう…。


ベアリーチェ

「 ドルシー、なにかありましたの〜〜? 」


専属侍女:ドルシー

「 お嬢様宛にお手紙が3つう届いております。

  お持ち致しました 」


ベアリーチェ

「 お手紙ですの〜〜?

  嬉しいですわ〜〜(////)」


 ドルシー(専属侍女)は持っていた3つうの封筒をセフィに手渡すと「 失礼致しました 」と言って部屋を出て行ってしまった。


 出てくの早過ぎないか、ドルシー(専属侍女)


 少しぐらい紅茶を飲みながら、オレ(ベアリーチェ)と雑談ぐらいしてくれてもいいだろうに…。


ベアリーチェ

「 行っちゃったな…。

  忙しいのかな?? 」


セフィ:セフィロート

「 勉強中ですし、侍女のぶんわきまえたのでしょう 」


ベアリーチェ

「 別にわきまえてくれなくていいのに…。

  ──で、誰からの手紙なんだ? 」


セフィ:セフィロート

「 クルチェール,クレリエンヌ,パムミメーラからです 」


ベアリーチェ

「 クルチェ達から?!

  マジか!

  昨日きのう今日きょうかよ。

  早いなぁ。

  早速、読んでみよう! 」


 封筒の封を開けてくれたセフィから便箋を受け取る。


 にも女の子らしくて可愛いバルハロン文字で書かれた手紙は、クレル(クレリエンヌ)からみたいだ。


 へぇ〜〜、クレル(クレリエンヌ)って、こんなに可愛い字を書く子なんだな。


 美文字ではないものの、読み易い手紙だ。


 …………高校時代にもたなぁ〜〜〜。


 男なのに、女の子らしい可愛い丸字を書いてた奴がたんですよ。


 ご親切にオレ宛にラブレターを書いてくれやがった奴だ!


 オレは字を見て、女子からのラブレターだって本気で思って喜んでたのに、書いたのはゴツい男子生徒だって知った時は、ラブレターを破ったあと、燃やして灰にしてやったよ!!


 まぎらわしい字で書きやがってさ!


 男からのラブレターなんか要らねぇってぇのっ!!!!


 いやな事を思い出しちゃったな…。


 だけど、今回、オレに手紙をくれたのは、正真正銘の由緒正しい女の子だ。


 素直に嬉しい(////)


 ラブレターじゃないけど、テンション上がっちゃうなぁ(////)


 つぎの手紙は誰のかな?


 セフィから2つう目の便箋を受け取って、書かれている内容を読んでみる。


 …………達筆な字だ。


 誰が書いた手紙なのかというと──、パム(パムミメーラ)……だと?!


 おぃおぃ、マジかよ?!


 パム(パムミメーラ)って9歳になったばかりじゃないのかよ?


 9歳で達筆って……どゆことだよ??


 すげぇよ、パム(パムミメーラ)さん…。


 達筆──とは言うものの、まだ(まだ)子供らしいが文字に表れている。


 パム(パムミメーラ)の直筆で間違いないだろう。


 将来が楽しみに思える字だな…。


 ──さてと、クレル(クレリエンヌ)パム(パムミメーラ)と続いたから最後の3つう目はクルチェ(クルチェール)からの手紙だろう。


 クルチェ(クルチェール)はどんな字を書いてるのかな?


 封筒の封を開けてくれたセフィから便箋をから受け取ると、オレはワクワクしながらクルチェ(クルチェール)が書いてくれた便箋を広げた。


 ────パタン。


 思わず便箋をたたんでしまったよ……。


 無意識って怖い!!


 クレル(クレリエンヌ)パム(パムミメーラ)の直筆を見たあとで見たのがいけなかったのか??


 恐ろしいなにかを目撃した気がするよ…。


セフィ:セフィロート

「 ベリィ、どうかしました?

  クルチェールからの手紙は読みません? 」


ベアリーチェ

「 …………読むよ。

  うん……読むよ…。

  うん…………チャントヨミマスヨ〜〜〜 」


セフィ:セフィロート

ほんとうにどうしました? 」


 …………セフィが心配そうな面持ちでオレ(ベアリーチェ)を見つめている。


 クルチェ(クルチェール)って12歳なんだよな??


 12歳ってさ、もう少しマシな字を書いてなかったかな??


 もしかしたら…オレ(ベアリーチェ)の字よりも酷いかも…。


 とどのつまりだ、汚文字を書くオレ(ベアリーチェ)を凌ぐ汚文字だという事だ。


 公爵令嬢だよな??


 汚文字はアカンだろう…。


 人の読める字を書く──ってのは、スッゴく大事なんだな。

◎ 訂正しました。

  一昨日おとつい ─→ 昨日きのう

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