♥ ベアリーチェの自室 2
大好きな夕食を終えて、食堂から部屋へ戻って来たオレは、セフィ──改めセフィロートから授業を受けていた。
授業の内容は、 “ 妃候宮について ” だ。
オレがチョイスした。
昨夜、お母様から聞いた気になる言葉だ。
何でも婚約者の居ない貴族令嬢はバルデロンド王立学院を卒業した後、ほぼ強制的に実家を出なければならず、王宮の敷地内にある妃候宮へ入らないといけない事になっているらしい。
其処では、王妃候補,側室候補として、色々と必要な事を学ばなければならないらしい。
生き地獄とは、この事か?
まるで刑務所に入れられる犯罪者みたいな気分になるな。
貴族令嬢が暮らすんだから、不自由な暮らしはしないんだろうけど、婚約者の居ない貴族令嬢なんて、きっと腐る程居る筈だ。
その貴族令嬢達を纏めて養わないといけない王族の財力って、パネェ…。
1日で一体幾らの金が飛んでくだか。
国民から搾り取ってる税金を当てたりしてないよなぁ?
王族のお財布事情がは気になるよ。
婚約者の居る貴族令嬢は妃候宮に入る事を免除されるらしいから、少しは良心的だと思う。
婚約相手から婚約を解消されてしまった場合、貴族令嬢は問答無用で実家を出て妃候宮へ入らないといけないらしい。
鬼かぁ!!
一般的にって言うか──、貴族社会では皇族,王族の王妃候補,側室候補として妃候宮に入り、教育を受ける事は、とても名誉な事らしい。
自分の努力次第で皇子殿下の側室,王子殿下の王妃若しくは側室になれるチャンスを平等に与えられているわけだから、貴族令嬢達の皇子,王子とのヤる気度は凄まじいものなんだろう。
男前なイケメンハンサム皇子と男前なイケメンハンサム王子と寝室のベッドの中でズッコンバッコン出来て、未来の王位継承権を持った子供を身籠れるわけだし、妊娠でもしたら将来安定した暮らしが約束されるわけだから、そりゃハッスルだってするだろう。
皇子,王子は自分から何もしなくても、一方的に好いてくれる貴族令嬢達と毎晩好きなだけズッコンバッコン出来るわけだ。
毎晩、相手を取っ替え引っ替えし放題の選り取り見取りで羨ましい限りだな。
オレも男に生まれてたら……。
まぁ、子孫繁栄っていう大義名分の為には嫌でも種馬として王妃や側室にズッコンバッコンして種を注入しないといけないんだから、大変っちゃ大変ではあるだろう。
子孫繁栄の為には絶対に避けられない子作り●●●●は義務だし、決して避けては通れないお仕事だ。
ほんに羨ましいお仕事です事!!
必ずしもアタリとばかり出来るわけじゃなく、偶にはハズレともズッコンバッコンしないといけない時もあるだろう。
「 ざまぁ 」だ。
そんな事は置いといてだ……、皇子,王子は気に入った令嬢を側室に出来るわけだけど、どうやら人数は決まってないらしい。
鯔のつまりだ、皇子も王子も自分好みの令嬢を好きなだけ囲って自分だけのハーレムを作れるって事だ!!
男のロっマ〜〜〜〜〜〜ン!!
…………女のオレには関係無いけどな〜〜。
皇子,王子も “ バ◯ス ” すればいいと思うよ!!
妃候宮へ入った貴族令嬢は王妃候補,側室候補として、双子の姉妹巫女── レモニナイラ姉妹から、様々な事を学ぶらしい。
一体どんな事を学ぶのかは妃候宮へ入らないと分からない。
レモニナイラ姉妹と言えば、≪ バルハロン王国 ≫になくてはならない存在らしい。
レモニナイラ姉妹は≪ バルハロン王国 ≫建国当時以前から生きているらしく、長命種の亜人類なんだとか。
ドラゴン族って言われている長命種の亜人類で、ドラゴン族には龍族,龍人族,人龍族,竜族,竜人族,人竜族って6つの種族に分かれていて、レモニナイラ姉妹は人龍族に当たるらしい。
人竜族と人龍族の違いは、翼と角と尻尾が生えているか生えていないか──って事だ。
人型の人竜族には、翼と角と尻尾が生えているけど、人型の人龍族には翼と角と尻尾は生えておらず、額から玉が付いていて、神通力なる不思議な力を使えるらしい。
因みに神通力を使えるのはドラゴン族の中で人龍族だけらしい。
竜族,竜人族,人竜族は翼があるから飛べるし、戦闘能力も高くて、戦闘に特化している種族らしいけど、龍族,龍人族,人龍族は空を飛べないし、戦闘能力もそんなに高くなくて、戦闘向きではない種族らしい。
簡単に言えば、竜はバリバリの攻撃系エキスパートで、龍は回復系,補助系のエキスパートって感じかな?
妃候宮では、貴族令嬢達が実家にて淑女として身に付けていなければならない最低限の令嬢としての躾,教育,教養,常識,礼節,マナー,モラル,護身術…等々をマスターしている前提でレモニナイラ姉妹の教育的指導が始まるらしい。
だから、何もしないで──っていうか、自由気儘に好き勝手し放題に遊んで暮らしていた貴族令嬢は、レモニナイラ姉妹の教育的指導に付いて行けずに脱落してしまうらしい。
筆記試験に合格が出来ても、実技試験を合格しないと失格になるんだとか。
なんか国家試験みたいだなぁ〜〜。
国家試験……そうかも知れないな。
王妃や側室になるんだもんな。
皇子,王子と共に≪ バルハロン王国 ≫を背負って、国民の命,生活,財産も背負って、生きていかないといけないんだから、国家試験だよな。
夜な夜な大好きな皇子や王子と●●●●したり、贅沢三昧な生活を堪能するばかりじゃない。
遊びじゃないんだ。
≪ バルハロン王国 ≫の命運が懸かっているんだから、王妃候補,側室候補は真剣に選ばないといけない。
≪ バルハロン王国 ≫を転覆させるわけにはいかないもんな!
因みに皇子の王妃となる相手は他国の王女を迎える事になっているらしい。
他国と友好関係を築いておきたいって事だろう。
良く知らんけど…。
皇子の側室や王子の王妃,側室は自国の貴族令嬢の中から選ばれる事になっているらしい。
最も優れていて、優秀で有能な貴族令嬢ならば、爵位なんて関係無く王妃に選ばれるらしい。
男爵令嬢や騎士令嬢だって、努力次第では王妃になれるってわけだ。
候補になりたい貴族令嬢だけを妃候宮に入れたらいいのにな!!
ライエムント王子殿下の婚約者となったオレの場合は、妃候宮へ入る必要はないらしい。
◎ 「 男のロっマ~~~~~~ン!! 」の「 っ 」は、敢えて平仮名にしています。
◎ 訂正しました。
ライムエント ─→ ライエムント




