⭕ 食事専用部屋 2 / 再会と歓迎会 2
ベアリーチェ
「 シャロッド兄様…ですの〜〜? 」
従姉:クレリエンヌ
「 王位継承権第4位の王子殿下ですわね〜。
クルチェちゃんと同い歳の王子殿下ですわ〜 」
ベアリーチェ
「 クルチェと?
ライエル様の1歳上ですのね〜〜 」
再従妹:パムミメーラ
「 ……無類の女好きな噂がある… 」
ベアリーチェ
「 女好き…ですの〜〜? 」
婚約者:ライエムント
「 …………否定は出来ない…かな。
あはは……はぁ…… 」
ベアリーチェ
「 ライエル様〜〜、大丈夫ですの〜〜? 」
婚約者:ライエムント
「 有り難う…リーチェ……。
僕は大丈夫だよ…。
シャロッド兄様が女性を好きなのは本当だけど…悪い人ではないんだよ?
人参が苦手な可愛い所もある人なんだ… 」
再従妹:パムミメーラ
「 ……クルチェとクレルは公爵令嬢…。
……婚約者候補に上がる可能性がある… 」
従姉:クルチェール
「 え゛…??
女好きの王子殿下の婚約者候補なんて嫌だよ! 」
従姉:クレリエンヌ
「 ワタクシも嫌ですわ〜。
王子殿下の婚約者も王妃も側室も断固御断りしたいですわね〜 」
婚約者:ライエムント
「 そうなのかい? 」
従姉:クルチェール
「 当たり前じゃん。
王妃教育って地獄なんだろ?
オレも心の底から御断りしたいね! 」
婚約者:ライエムント
「 一応僕も王子殿下なんだけど… 」
セフィ:セフィロート
「 成人する迄はです。
ライエムント様は成人されたら王位継承権を放棄して、ステイン・エンディミンの養子となります。
これは決定している事ですから、覆せません 」
従姉:クルチェール
「 えっ?
ライエムント様は王位継承権を放棄するのか?
何でまた… 」
従姉:クレリエンヌ
「 王位継承権を欲しがる王族は多いですけど〜、放棄されるなんて珍しいですわね〜 」
婚約者:ライエムント
「 ………………僕は…身内から命を狙われたんだ… 」
従姉:クルチェール
「 えっ??
身内から?!
嘘…だろ? 」
ベアリーチェ
「 本当ですわ〜〜。
ライエル様の専属執事さんがライエル様の命を狙いましたの〜〜 」
従姉:クルチェール
「 えぇ?!
専属執事が……。
──あっ、だからライエムント様には護衛騎士しか居ないのか? 」
従姉:クレリエンヌ
「 でも…どうしてライエムント様の命を狙う必要がありましたの〜?
ライエムント様は王位継承権第5位で最下位ですわ〜。
命を狙われるなら上位の王子殿下ではないかしら〜 」
従姉:クルチェール
「 確かに…そうだよな。
別に命を奪わなくても、王位継承権を放棄させれば済む問題じゃないのか? 」
再従妹:パムミメーラ
「 ……大人の事情…。
……子供には分からない…。
……ライエムント様が無事で何より… 」
婚約者:ライエムント
「 うん…。
僕もどうして助かったのか分からないけど……、リーチェが僕の前に立ちはだかって庇ってくれた事は覚えているよ(////)」
従姉:クルチェール
「 マジかよ!
やるなぁ、ベリィ!!
ライエムント様の命の恩人じゃんか! 」
ベアリーチェ
「 そんな……大袈裟ですわ〜〜。
ワタクシは何も出来ませんでしたもの〜〜 」
婚約者:ライエムント
「 啖呵を切ったリーチェは男前で格好良かったよ(////)
あれが “ 火事場の何とやら ” ってヤツなんだね 」
ベアリーチェ
「 あの時の事は、どうか忘れてくださいませ〜〜 」
再従妹:パムミメーラ
「 ……ライエムント様が王位継承権を放棄したら、ベリィの親戚になる…? 」
ベアリーチェ
「 お祖父様は、お母様のお父様ですわ〜〜。
お祖父様の養子になると確かに親戚になりますわね〜〜。
ワタクシはエンディミン邸へ嫁ぐ事になりますわ〜〜。
お祖父様は侯爵ですから〜〜、ワタクシはベアリーチェ・エンディミン侯爵夫人になりますわ〜〜 」
従姉:クレリエンヌ
「 珍しいケースになりますわ〜 」
ベアリーチェ
「 婚約が生きていればの話ですわ〜〜 」
再従妹:パムミメーラ
「 ……王位継承権を放棄したら、ベリィとの婚約も白紙になる…。
……ベリィもシャロッド王子殿下の婚約候補に上がる可能性が高まる… 」
ベアリーチェ
「 そ…それは……困りますわね〜〜。
バルデロンド王立学院を卒業する前に婚約者を見付けないといけませんわ〜〜 」
「 なんてこったい 」だな!
女好きの王子殿下の婚約者候補に上がるかも知れないって??
冗談だろぉ〜〜〜!!
これじゃあ、ライエルと婚約してた方がマシじゃんかよ!!
何とかしないとぉ〜〜〜!!
従姉:クルチェール
「 オレが男装してベリィの婚約者のフリをしても良いんだけどさ、胸は隠しきれないからなぁ…… 」
従姉:クレリエンヌ
「 そうですわね〜。
クルチェちゃんの胸はシェリアンナ様譲りですものね〜 」
再従妹:パムミメーラ
「 ……クレルも大きい…。
……ワタシは大きくなりそうもない… 」
パムは胸が小さい事を気にしてるのか?
胸なんてあるだけで邪魔なんだけどな…。
動く度に揺れるんだから、邪魔にしかならない。
何で女ってのは、デカい胸を欲しがるんだろうな?
デカいと重くて動き難いし、両肩が凝って仕方無いのに……。
ベアリーチェ
「 ワタクシは大きい胸より小振りな胸の方が助かりますわ〜〜。
大きいと動くのに大変ですし、重くて両肩が凝ってしまいますもの〜〜 」
再従妹:パムミメーラ
「 ……確かにベリィも小さい…。
……仲間…(////)」
従姉:クルチェール
「 デカ過ぎると動き難いのは確かだな。
でもなぁ…貴族令嬢は胸の大きさもアピールポイントだからなぁ… 」
従姉:クレリエンヌ
「 男性は顔より胸を重視されますものね〜 」
婚約者:ライエムント
「 …………僕を見るのは止めてくれないかな… 」
従姉:クルチェール
「 ライエムント様もやっぱりデカい胸が好きなのか? 」
婚約者:ライエムント
「 え……僕かい?? 」
再従妹:パムミメーラ
「 ……王子殿下も男…。
……大きい胸が好きならベリィは止めるべき… 」
婚約者:ライエムント
「 …………僕はあまり気にしない…かな? 」
おぃおぃ、ライエルさんよぅ…………な・ん・で、オレから目を逸らすんだぁ??
従姉:クルチェール
「 ワタクシは何時でも婚約破棄をしてくださっても構いませんわ〜〜。
何時でも慎んでお受け致しますわ〜〜。
御安心くださいませ〜〜 」
婚約者:ライエムント
「 リ…リーチェ……?! 」
従姉:クレリエンヌ
「 あらあら〜、修羅場ですわね〜。
クルチェちゃんったら〜、やりますわね❇ 」
従姉:クルチェール
「 ちょっ──オレは別に狙って言ったわけじゃないよ! 」