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❗✒ 侯爵令嬢は悪役令嬢になって、王子殿下に「 婚約を破棄する 」と言わせた~~~い!!  作者: 雪*苺
三十六日目【 滞在十一日目 】 マチルフォント公爵領 マチルフォント公爵邸
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✒ 中庭 2


 中庭から遠目に屋敷を見る。


 空の上に、おぱぱい様──もとい魔女マージョリナた。


 魔女とワンセットになっている魔法のホウキの棒の部分に足を乗せて立っている。


 魔女って魔法のホウキに股がって乗るんじゃないのか?


 立ってて大丈夫なのか?


 落ちたりしないのかな?


 黒っぽいマントがバサバサと音を立てて風になびいている。


 マージョリナは片手に凝った杖を持っている。


 あの杖から魔力の塊を出して、屋敷へ目掛けてブッぱなしたんだろう。


 おっかな〜〜〜。


 だけど、屋敷はも壊されてない所を見ると、セフィが生み出した妖精さんがマージョリナがはなった魔力の塊を食べたのかも知れない。


 マージョリナは器用にホウキの上にたったまま、杖を振り回して魔力の塊を出した。


 マージョリナの周りには沢山の魔力の塊が現れている。


 その魔力の塊は、容赦なく屋敷に向けてはなたれるけど、1つも屋敷には当たらない。


 屋敷から離れた場所に落ちた魔力の塊は、物凄い爆音を立てて地面を容赦なくえぐり取る。


 ひぇぇぇぇえええええ……!!!!


 あんな破壊力のある魔力の塊が屋敷に当たったりでもしたら大変だぞ!!


 それにしても、あのマージョリナって…凄い魔力を秘めてるんだな…。


 おっかない魔力の塊を山程作っては、つぎ(つぎ)はなってるんだからさ!!


 その魔力の塊を食べちゃう妖精さんも凄いけど……。


 あんなに沢山の魔力の塊を食べて妖精さんは、お腹を壊したりしないのかな??


ベアリーチェ

「 …………あんなに高い所にるマージョリナをどうやってめたらいいんだよ… 」


セフィ:セフィロート

「 ベリィ、なにをしてます?

  ワタシに見せた威勢のさはへ行きました? 」


ベアリーチェ

「 セフィ〜〜〜 」


 オレ(ベアリーチェ)の背後から現れたセフィに抱き付く。


 無力なオレ(ベアリーチェ)はセフィに頼らないとなにも出来やしないんだ。


 どうせオレ(ベアリーチェ)は、口だけ女ですよ!!


ベアリーチェ

「 マージョリナが高い所から魔力の塊をブッぱなってるんだ!

  なんとかしたくても、あれじゃなにも出来ないよ… 」


セフィ:セフィロート

「 なかなか賢いですね。

  妖精と十分に距離を取って攻撃するとは 」


セフィ:セフィロート

「 セフィ〜〜~、感心してる場合じゃないだろ〜〜 」


セフィ:セフィロート

「 距離を十分に取っていても事は攻撃ですからね、妖精にべられるのは時間の問題です 」


ベアリーチェ

「 セフィ……、マージョリナに攻撃をめるように言えないかな? 」


セフィ:セフィロート

「 ベリィ…。

  …………言うだけ言ってみましょう。

  妖精王(精霊)を前にしても諦めないと思いますけど? 」


ベアリーチェ

「 …………チャンスは与えたいんだ。

  セフィが説得しても飛天族を殺して死体を手に入れようとするなら、諦めるよ… 」


セフィ:セフィロート

みなに正体を明かす事になりますけどいです? 」


ベアリーチェ

「 あっ……。

  ………………いや、いいんだ。

  それでクルチェの家族が助かるなら──、正体がバレたって構わないよ。

  ジークリンデ様とシェリアンナ様には気付かれちゃってるわけだしな 」


セフィ:セフィロート

「 分かりました。

  愛しいベリィ、きみが望むなら叶えましょう 」


 そう言ったセフィは、オレ(ベアリーチェ)おでこ口付け(キス)すると、身体からだけさせてマージョリナの元へ向かった。


ベアリーチェ

オレ(ベアリーチェ)……セフィに頼んでばっかりだな… 」


 セフィを見送りながら、オレ(ベアリーチェ)は小さく呟いた。











セフィ

「 マージョリナ──、ワタシの妖精へ攻撃するのはしなさい。

  妖精王(精霊)の生み出した妖精に魔力の塊をはなつ事がなにを意味するか、知らない筈はないでしょう 」


魔女:マージョリナ

「 ──妖精王(精霊)?!

  ほほほっ……ほんとうたのねぇ…。

  アタシは妖精に攻撃なんてしてないわぁ。

  アタシは飛天族を狙っているだけなのよぉ。

  そんなに妖精が心配なら、飛天族の周りをしないように言ってほしいわねぇ!

  目障りなのよぉ!! 」


セフィ

「 それは出来ません。

  ワタシの妖精は飛天族を守る為にるのですから。

  マージョリナ、貴女がワタシの妖精への攻撃をめて、飛天族を諦めて、大人しく≪ 魔界 ≫へ帰れば、精霊ワタシサバト(魔女の宴)に参加している魔女を皆殺しにはしません。

  貴女が飛天族を諦めず、ワタシの妖精への攻撃をめないと言うなら、貴女には世から消えてもらう事になります 」


魔女:マージョリナ

「 ほほほっ……妖精王(精霊)が魔女を脅すのぉ? 」


セフィ

「 脅し?

  精霊ワタシが魔女を脅す必要がありますか。

  精霊が気になれば、魔女を絶滅させるなど容易たやすいと言うのに…。

  貴女は精霊と妖精がどのような存在なのか両親から教わりませんでしたか?

  精霊と妖精には “ 関わるな,喧嘩を売るな ” と教わりませんでしたか? 」


魔女:マージョリナ

「 ………………それはぁ… 」


セフィ

「 素直に聞き入れてください。

  金輪際、飛天族を狙わず,襲わないと誓うなら、見逃してあげますよ。

  妖精王(精霊)したに出ている内に去った方が身の為ですよ。

  飛天族の死体の為に、同胞達(大勢の魔女)の命を犠牲にする程、貴女も愚かではないでしょう? 」


魔女:マージョリナ

「 …………そうねぇ…。

  そのとおりだわぁ。

  …………大人しくサバト(魔女の宴)の集会場へ戻るとするわぁ…。

  残念だけどぉ…… 」


セフィ

「 お気を付けて 」


魔女:マージョリナ

「 ────なんて、諦めるわけがないでしょっ!!

  妖精王(精霊)なによ!

  偉そうにアタシの邪魔をするんじゃないわぁ!!

  ──目障りなのよぉ!!

  アタシの前から消え去りなぁぁぁ!!!!

  超絶究極奥義──、アザブランデメデス!!!! 」


 マージョリナは呪文を唱えると、杖の先端に全属性の魔法を融合させる。


 融合させた魔法を妖精王セフィに向かってはなった。


セフィ

「 おや…、それが貴女の選択ですか。

  妖精王(精霊)の忠告を無視するとは…。

  折角の慈悲が無駄になりましたね。

  救いようのない… 」

 セフィはマージョリナがはなった融合魔法をなんなく掻き消した。


 精霊に魔法攻撃は無意味なのだ。

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