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❗✒ 侯爵令嬢は悪役令嬢になって、王子殿下に「 婚約を破棄する 」と言わせた~~~い!!  作者: 雪*苺
三十日目【 滞在五日目 】 マチルフォント公爵領 マチルフォント公爵邸
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✒ 子供部屋 1


──*──*──*── 子供部屋


 昼食ランチを済ませたクルチェ(クルチェール)オレ(ベアリーチェ)は、庭園でいた絵の鑑賞会をする事になった。


 クルチェ(クルチェール)は絵をくのが好きなのか、テンションがアゲアゲになって単に張り切り過ぎただけなのか、スケッチブックに沢山の絵をいていた。


 いかかは、ノーコメントでもいいだろうか……。


 クルチェ(クルチェール)本人は自信まん(まん)いた絵を見せてくれるけど、現代日本のごく(ごく)一般的な美術的感覚を持っているオレからしたら…………「 芸術は爆発だぁ! 」って発言してメチャクチャな絵をいてドヤ顔してる美術家の頭の中を心配してしまうレベルだから意味が分からない。


 御免な……、前世のオレには高度な芸術を理解出来る程の絵心が無かったんだ。


 誰が見ても「 じょうだね 」って笑顔で微笑ましくなるようなレベルのごく(ごく)平凡で一般的な美的感覚しかそなわっていなかったんだから、芸術的作品のさや価値が分からないのは仕方無いと思うよ?


 クルチェ(クルチェール)いた絵は、まさにそんなレベルのハチャメチャズギャギャギャギャフンな絵だったわけで……。


 なんて言葉で表現したらいいのか分からなくて悩んでしまう程の出来なわけで……。


 「 個性的だね 」とか「 クルチェらしさが出てるね 」とか、当たり障りの無さそうな事を言えばいのかな??


 「 100年後には価値ある作品になってるだろうね 」は流石に褒めてはないよな……。


 だけど、どの絵もカラフルで、見ていて元気になれる絵ではある。


 「 花をいたんだ」とさえ言わなければ、美術家の先生達には評価されると思うよ?


 セフィは精霊なだけあって、クルチェ(クルチェール)の絵を誉めるのがい。


 クルチェ(クルチェール)なにを見ていたのか分かるんだろうか。


 まぁ、妖精さんがるからなぁ……。


 次はオレ(ベアリーチェ)がスケッチブックにいた絵を見せる番だ。


 オレ(ベアリーチェ)いた絵は至って普通で一般的な面白味の欠片もない絵だ。


 オレ(ベアリーチェ)いた花の名前は分からないけど、頑張って4種類をいてみた。


 クレパスって柔らかいしき易いし、ほんに助かる。


 クレヨンは固いし、色が濃いし、指に色が付いちゃうから洗い流すのが大変だった記憶がある。


 扱い方がざつだったからなのか、よく折れたりもしたし。


 だけど、このクレパスはりきんでちからをいれちゃっても、パキッと割れたりしない。


 指にも色が付きにくいし、クレヨンとクーピーのあいだみたいな感じ?


 クレヨンとクーピーのい所を合わせた感じ??


 兎に角、オレ(ベアリーチェ)が言いたいのは、「 クレパスを思い付いた人,考えた人,作ってくれた人,日本に広めてくれた人,クレパスの実用化に関わってくれた全ての人達にがとう!! 」って事だ。


 なんで異世界に日本にある筈のクレパスが存在してのかオレ(ベアリーチェ)は分からないけど。


 もしかしたら、日本でクレパス製作に関わった事がある人が転生してて、絵をくのが好きな人達の為に作ってくれたのかな?


 そうだったら嬉しいなぁ。


 ≪ バルハロン王国 ≫には無さそうだから、他国で手に入るのかも知れない。


 セフィが生み出した妖精さん達が世界中にて、偵察をしてくれているみたいだから、偵察中に見付けてくれたのかも知れない。


 もっと偵察してもらったら、ほかにも見付かるかも知れないぞ!!


 妖精さんの偵察に関しては今後の事も考えて、セフィといろ(いろ)と話し合う必要がありそうだ。


 それに、このクレパスはクレヨンみたいに水をはじいたりしないから、濡らした絵筆でクレパスの上をと色が伸びるらしい。


 水彩絵の具を使わなくても、水彩絵の具を使ったみたいな表現も出来るみたいなんだ。


 箱のフタの中にクレパスの使い方が大陸文字で詳しく書かれてある。


 大陸文字だから、の国のクレパスなのかは分からない。


 クレパスの話は横に置いとこう。


 子供がく絵だから、一輪を大きくいてみたんだ。


 すんごくじょうではないけど、ドでもない。


 無難な絵をけたと思うね。


 ちなみに花の横に、てんとう虫や蝶のナサギとか簡単な生き物もき足してみた。


従姉:クルチェール

「 ……………………。

  ベリィってさ…10歳だよな? 」


ベアリーチェ

「 そうですわね〜〜。

  どうしましたの〜〜? 」


従姉:クルチェール

なんかさぁ……10歳の子供がくような絵じゃないよな? 」


 ギクギクっ!!


ベアリーチェ

「 そ…そんな事ありませんわ〜〜。

  ワタクシは普通に見たままをいただけですわ〜〜 」


従姉:クルチェール

「 そうかなぁ?

  …………10歳の子供がってさ……もっと、こう……なんて言ったらいいのか迷うんだけど……… 」


 ギクギク,ギクギク!!


従姉:クルチェール

「 …………もっと…なんじゃないかな?

  ベリィのは、全然に見えない…… 」


 ギクギク,ギクギク,ギクギクっ!!


従姉:クルチェール

「 ベリィ……、絵をいた事があるのか? 」


ベアリーチェ

「 それは〜〜…… 」


 ヤバいぞ、ヤバいぞ!


 どうしよう!!


 「 今日きょうくのが初めてですわ〜〜 」なんて言えない雰囲気だぁぁぁぁあああああ!!!!


 一体この絵のなにんだろう?!


 オレ(ベアリーチェ)は精一杯、子供らしくいたつもりだったのに!!


 が “ 子供らしくない ” っていうんだろう??


 どうしよう……なんて言って誤魔化せばいいんだ!!


セフィ:セフィロート

「 クルチェール様、ベリィお嬢様は絵をくのは今回が初めてではありません。

  お兄様方,お姉様方に混ざり、絵をかれています。

  お兄様方,お姉様方のき方や塗り方を見よう見真似されたのでしょう。

  じょうくと奥様から御褒美を頂けますから 」


従姉:クルチェール

「 そうなんだ?

  そっか、ベリィは兄姉きょうだいが多いもんな。

  としの離れたお兄様やお姉様がたら、き方や塗り方が似てたりするんだ? 」


セフィ:セフィロート

「 左様で御座います 」


 セフィ〜〜〜、ナイスフォローだよっ!!

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