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❗✒ 侯爵令嬢は悪役令嬢になって、王子殿下に「 婚約を破棄する 」と言わせた~~~い!!  作者: 雪*苺
     【 突然の来訪者 】 マチルフォント公爵領 マチルフォント公爵邸
145/575

✒ 食堂 4


 オレ(ベアリーチェ)の前にはセフィが立ちはだかってくれている。


 セフィが魔力の塊を消し去ってくれたのか??


 いや…違う??


 セフィは燕尾服を着ている白狼族の姿のままだ。


 じゃあ、誰が魔力の塊を消し去ってくれたんだ??


 もしかして…妖精さん??


 妖精さんは魔力の塊も食べれちゃうのか??


魔女:マージョリナ

「 嘘っ……嘘でしょう〜〜〜!?

  なんで…なんで……妖精がるのよぉっ!!!!

  お母様〜〜〜、に妖精がるわよぉ!!

  いやぁぁぁぁ〜〜〜〜〜!!!!

  お母様ぁ〜〜〜、ワタシ、帰りますぅ〜〜〜!! 」


魔女:マジョリータ

「 煩いねぇ!

  妖精ごときにキンキン叫ぶんじゃないよ! 」


魔女:マージョリナ

「 だっ…だってぇ〜〜〜 」


 どうやらマージョリナって魔女は妖精さんが苦手みたいだ。


 やっぱり妖精さんが魔力の塊を食べてくれたんだ!!


 妖精さん、ナイス!!


魔女:マージョリナ

「 〜〜〜〜っ!!

  どうして妖精が飛天族を守るのよぉ!! 」


 マージョリナは高いハイヒールで地団駄を踏んでいる。


 飛天族って、庭園にあった噴水にある像の事だよな?


 確か…マリウッド様がシェリアンナ様をモデルにして作らせた像で……、翼が4枚生えてたよな。


 飛天族が食堂の中にるのか?


従姉:シェリエッタ

「 ……ベアリーチェ様…がとう… 」


ベアリーチェ

「 シェリエッタ様、大丈夫ですの〜〜? 」


従姉:シェリエッタ

「 えぇ…ワタシは大丈夫よ…。

  セフィロートさんは大丈夫かしら? 」


ベアリーチェ

「 大丈夫ですわ〜〜。

  シェリエッタ様、セフィから離れないでくださいませ〜〜 」


従姉:シェリエッタ

「 えぇ…そうするわ… 」


魔女:マージョリナ

一寸ちょっとぉ、どういう事なのぉ!!

  どうして妖精がるのよぉ!

  説明しなさいよぉ、飛天族ぅぅぅ!! 」


 え゛っ?!


 コワッ!!


 めっちゃ恐い鬼のような形相でマージョリナが此方こっちを睨んでいる。


 魔女って怒らせると恐いのかよ…。


お祖母様:ジークリンデ

「 マージョリナ様……、飛天族と言われますけれど、なにか勘違いをされているのではありませんか?

  飛天族はいにしえたみ……今や “ 古代人 ” として伝説となっている種族です。

  に飛天族はませんわ 」


魔女:マージョリナ

なにが『 いにしえたみ 』よ!

  なにが『 古代人 』よ!!

  アンタの目の前に4人もるじゃないのよぉ!!!! 」


お祖母様:シェリアンナ

「 …………………… 」


ベアリーチェ

「{ なぁなぁ、セフィ──、どういう事だよ?

   マージョリナが言うように飛天族がるのか? }」


セフィ:セフィロート

「{ ますね。

   生粋の飛天族はシェリアンナだけです。

   コルネリット,クルセイラ,シェリエッタ,クルチェールは飛天族と人間の血が混ざっています。

   シェリエッタとクルチェールは4代目なので飛天族の血はだいぶん薄まってますね }」


ベアリーチェ

「{ マジかよ…。

   じゃあ、シェリアンナ様,コルネリット様,クルセイラ様は精霊の力を使えるって事かよ? }」


セフィ:セフィロート

「{ いいえ。

   精霊の力を使えるのは、生粋の飛天族のみです。

   多種族の血が混ざっているコルネリット,クルセイラ,シェリエッタ,クルチェールには精霊の力は使えません。

   老化を遅らせる効果はあるようですけど、それぐらいです }」


ベアリーチェ

「{ 老化を遅らせる効果だけでも凄いよ。

   そっか……だからとしを取っても元気なんだな…。

   だけどさ…それならなんで人間のジークリンデ様まで元気なんだ?

   人間なんだから、シェリアンナ様達と一緒に元気なのってないか? }」


セフィ:セフィロート

「{ ジークリンデは人間ではなく吸血鬼エンパイアです。

   種族をいつわり生きています }」


ベアリーチェ

「{ 嘘……マジで?!

  ジークリンデ様が吸血鬼エンパイア?!

   えっ…じゃあ、セフィが生み出した妖精さんも見えてるって事かよ?

   初めから見えてた??

   オレ(ベアリーチェ)が精霊憑きで、妖精さんにられているのも出逢った時から知ってた──って事になるのかよ? }」


セフィ:セフィロート

「{ そうなりますね。

   吸血鬼エンパイアは精霊,妖精と話せますからね。

   初めから知っていて、敢えて知らない振りをしてくれていたのでしょう }」


ベアリーチェ

「{ そう…なのか…。

   ん…じゃあ、ジークリンデ様の息子のフェルディナンド様は吸血鬼エンパイアの血を継いでるって事になるよな?

   コルネリット様は飛天族の血を継いでるから、クルセイラ様は飛天族と吸血鬼エンパイアと人間の血が混ざってるんだ?

   シェリエッタ様とクルチェも飛天族の血だけじゃなくて、吸血鬼エンパイアと人間の血が混ざってる事になるよ!

  じゃあ、やっぱり精霊の力を使えたり、精霊や妖精が見えたりするんじゃ…… }」


セフィ:セフィロート

「{ しませんよ。

   吸血鬼エンパイア同士の子供,子孫,末裔でなければ意味がないです。

   ほかの種族の血が混ざると、精霊の力は使えませんし、精霊も妖精も見えず、話も出来ません。

   老化を遅らせるか、長命ぐらいです }」


ベアリーチェ

「{ それでも凄いよ!

   そっか…ジークリンデ様は長命なんだ。

   だから元気なんだな。

   じゃあ、マージョリナが言ってる事はほんなんだ…。

   本気で飛天族を狙ってるんだ… }」


セフィ:セフィロート

「{ そうなりますね。

   さて、ベリィ。

   どうします? }」


ベアリーチェ

「{ どうって?

   マージョリナに襲わせるわけにはいかないよ!

   る人達を魔女から守りたいよ!!

   クルチェの大事な家族だし、オレ(ベアリーチェ)の親戚でもあるんだからさ! }」


セフィ:セフィロート

「{ いでしょう。

   ベリィの想いを汲みましょう }」


 そう言ったセフィはオレ(ベアリーチェ)に微笑んでくれた。


 なにも無かった空間から沢山の光が現れ始めた。


 妖精さんだ!


 セフィが妖精さんを生み出してくれてるんだ!


 凄い、凄いよっ!!


 妖精さんが増えてる!!


 魔女には妖精さんが見えないのかな?


 マージョリナの杖の先から魔力の塊が6つも出来ている。


 あれ(魔力の塊)此方こっちに放とうとしている?!


 そんなに飛天族が欲しいのかよ!!


ベアリーチェ

「 セフィ〜〜。

  大丈夫ですの〜〜? 」

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