表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
❗✒ 侯爵令嬢は悪役令嬢になって、王子殿下に「 婚約を破棄する 」と言わせた~~~い!!  作者: 雪*苺
二十九日目【 滞在四日目 】 マチルフォント公爵領 マチルフォント公爵邸
138/575

♥ 滞在部屋 1


──*──*──*── 滞在部屋


 さく、セフィに全身マッサージをしてもらえたから身体からだが軽い。


 これからは毎晩、セフィに全身マッサージをしてもらいたい。


 お願いしてみようかな。


 今日きょうの天気は生憎の雷鳴と土砂降りの二重奏を奏でている。


 昨日きのうひょうんで1日中晴れていたのに、なんでまた天候が悪化してるんだよ…。


 トイレットペーパーぐらいのひょうが降ってたのもヤバかったけど、今日きょうの天気もヤバいだろ…。


 なんか原因でもあるのかな…。


 しょっちゅう雨雲がピカピカしてるし、雷がゴロゴロと鳴ってるから、に雷が落ちるのか分からない。


 こんな日に出歩くなんて、死にたがりのイカれ野郎ぐらいじゃないかな。


 そんなわけで、オレ(ベアリーチェ)今日きょうもマチルフォント邸に滞在するのが決まったよ…。


ベアリーチェ

「 セフィ〜〜〜。

  なん今日きょうも天気がこんなに荒れてるんだろう?

  マージョリーの説得は成功したんだよな? 」


セフィ:セフィロート

「 マージョリーではないですね。

  今日きょうの悪天候は自然現象です。

  魔女の末裔は関係してませんよ 」


ベアリーチェ

「 マジか〜〜〜。

  自然現象じゃあ、仕方無いのかな…。

  セフィの魔法で晴れに出来ないのか?

  全属性を使えるんだろ? 」


セフィ:セフィロート

「 自然現象を変更するには相応のペナルティが課せられますよ。

  ワタシは精霊ですから、ペナルティは受けませんけど…、ワタシとたましいの契約をしているベリィがペナルティを受ける事になります 」


ベアリーチェ

「 え゛っ?!

  オレ(ベアリーチェ)が受けるの?! 」


セフィ:セフィロート

「 そうですね。

  どのようなペナルティがベリィに課せられるのか、ワタシにも分かりません。

  どうします?

  それでもベリィは天候を変更させたいです? 」


ベアリーチェ

「 ………………めとく。

  どんなペナルティか分からないようなペナルティなんて受けたくないもんな! 」


セフィ:セフィロート

「 賢明な判断をしましたね 」


ベアリーチェ

「 賢明なのかぁ?

  だけどさ、折角〈 セレネイ 〉が戻っててくれたのに、この天気じゃあ魔素を弱める事が出来ないよ。

  大丈夫なのかな…… 」


セフィ:セフィロート

「 “ 恵みの雨 ” と言われるように雨が降るあいだは魔素も噴き出しません 」


ベアリーチェ

「 えっ…そうなの??

  なんで? 」


セフィ:セフィロート

「 魔素が噴き出す場所は地面の亀裂からです。

  雨は亀裂の中へ流れ込み、噴き出す魔素をめてくれます 」


ベアリーチェ

「 そうなんだ。

  じゃあ、この土砂降りなら地面の亀裂はあまみずが溜まってる状態なんだな。

  かったぁ〜〜。

  だったら雨が降ってるあいだにマチルフォント領を出たらい事になるよな? 」


セフィ:セフィロート

「 魔物や怪物モンスターに襲われたら無事では済みませんよ。

  雨天は視界が悪くなりますし、体力の低下も早まります。

  なにか起きてもワタシはベリィ以外をりません 」


ベアリーチェ

「 そうだった…。

  やっぱり晴れた日に出発するしかないんだな… 」


ベアリーチェ

「 はぁ……。

  セフィ、今日きょうもクルチェに会えないのかな? 」


セフィ:セフィロート

「 そうですね、病み上がりですし、大事を取って今日きょうも遠慮した方がいでしょうね。

  シェリエッタに会ってはどうです? 」


ベアリーチェ

「 うん。

  一緒にクレープを食べてもいいかな?

  朝食を運んでてくれる侍女に聞いてもらいましょう 」


ベアリーチェ

「 うん!

  クルチェの分は、ドアの前に立っている護衛騎士に頼んでもいいかな? 」


セフィ:セフィロート

「 それも侍女に聞いてみましょう。

  ついでに味見もしてもらいましょう 」


ベアリーチェ

「 うん。

  許可してもらえるといいなぁ 」


セフィ:セフィロート

「 クルチェールに行き着く前に味見をされて、無くなってしまうかも知れませんね 」


ベアリーチェ

「 ははは…。

  有り得るぅ〜〜〜 」


 セフィに髪をセットしてもらったら、オレ(ベアリーチェ)の身支度は終わりだ。


 実体化したセフィはだしなみに対しても厳しい。


 ドルシー(専属侍女頭)よりも厳しいんだから、一寸ちょっと困るんだよなぁ…。


セフィ:セフィロート

「 ──終わりましたよ、ベリィ。

  今日きょうもワタシのベリィは可愛いです 」


ベアリーチェ

がとな(////)

  セフィがてくれないと可愛さは維持できないよ 」


セフィ:セフィロート

「 ふふふ。

  ものように崩れないよう魔法を掛けます。

  ──これで入浴する迄は、ベリィの可愛さが維持されます 」


ベアリーチェ

「 魔法には色んな使い方が出来るんだな。

  いいなぁ…魔法…… 」


セフィ:セフィロート

「 人間には、このような魔法の使い方は出来ませんよ 」


ベアリーチェ

「 そうなのか?

  セフィだけなんだ… 」


 等身大の姿見に映る自分ベアリーチェの姿を眺めていると、ドアがノックされた。


 侍女が朝食をサービスワゴンに乗せて運んでてくれたんだ。


 ドアを開けたセフィが侍女と話をしてくれている。


 クレープはOKになるのかな?


 セフィがサービスワゴンを室内に入れると、侍女も入ってた。


 予め妖精から出してもらっていたクレープ生地を侍女に見せて説明している。


 セフィは4つ折りにさしたクレープ生地を載せた皿を侍女に手渡した。


 侍女は不思議そうな顔でクレープの生地を見詰めている。


セフィ:セフィロート

なにも付けていませんけど、生地だけでも十分しいです。

  どうぞ食べてみてください 」


 セフィが笑顔で薦めると、侍女は不安そうな顔をしながら恐る恐るクレープを手掴みして口の中に入れた。


 はむはむはむ…って音は聞こえないけど、効果音ってのがあったら、多分「 はむはむはむ 」だと思う。


 クレープを食べてくれた侍女の顔色が変わった。


 どうやら気に入ってくれたみたいだ。


 侍女は侍女長,料理長,チェリロオッド様,クルセイラ様にも食べていただきたいと言う事で、セフィはクレープ生地を8枚程お皿に載せて侍女に渡した。


 侍女は嬉しそうにクレープを載せた皿を持って、室内から出て行った。


ベアリーチェ

「 侍女さんが気に入ってくれたみたいでかった 」


セフィ:セフィロート

「 許可してもらえるといですね 」


ベアリーチェ

「 うん。

  8枚も渡し過ぎじゃないか? 」


セフィ:セフィロート

「 こういう時はケチらない事です 」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ