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❗✒ 侯爵令嬢は悪役令嬢になって、王子殿下に「 婚約を破棄する 」と言わせた~~~い!!  作者: 雪*苺
二十八日目【 滞在三日目 】 マチルフォント公爵領 マチルフォント公爵邸
134/575

✒ 滞在部屋 6


 セフィが用意してくれた粉末パウダーの味見をしながら、オレ(ベアリーチェ)は生クリームに入れる粉末パウダーを決める。


 柑橘類の香りのする生クリームって好きかも!


 柚子や檸檬,オレンジの粉末パウダーがある。


 紫色の粉末パウダーはラベンダーらしくて、生クリームに入れるとラベンダーの香りがする生クリームを作れるみたいだ。


 どんな味がするのか気になるなぁ…。


 ココア味の生クリーム,苺味の生クリーム,抹茶味の生クリーム,チョコ味の生クリームは定番だから外せない。


 一寸ちょっと変わった生クリームも作ってみたいな〜〜〜なんて思ったりして(////)


 唐辛子風味の生クリームって、どうかなぁ??


 ピリッとして甘いのかな??


ベアリーチェ

「 セフィ、唐辛子粉末パウダーってないかな?

  生クリームに入れたいんだけど… 」


セフィ:セフィロート

「 パブリコの粉末パウダーならありますよ 」


ベアリーチェ

「 パブリコの粉末パウダー

  それって辛い? 」


セフィ:セフィロート

「 辛いですよ。

  激辛料理を好む国で頻繁に使われている定番の粉末パウダーです。

  液体もありますよ 」


ベアリーチェ

粉末パウダーでいいよ 」


セフィ:セフィロート

「 分かりました。

  ──どうぞ、パブリコの粉末パウダーです 」


ベアリーチェ

がとな、セフィ 」


 オレ(ベアリーチェ)はセフィが出してくれたパブリコの粉末パウダーをかき泡立てる前の生クリームの中に入れた。


 初めての試みだから、目分量で入れてみる。


 パブリコの粉末パウダーをガッツリと入れたら生クリームを泡立てる。


 真っ白の生クリームが赤色に染まっていく。


 真っ赤な生クリームなんて初めて見るよ!


 これは色んな意味でヤバめな予感がする……かも…。


 それでもオレ(ベアリーチェ)は生クリームを泡立てる手を休める事なく、泡立て続けた。


セフィ:セフィロート

「 ベリィ、そのぐらいで十分ですよ。

  あまり泡立て過ぎると固いクリームになってしまいます 」


ベアリーチェ

「 あっ、そうだった!

  泡立てるのに夢中になっちゃった(////)」


セフィ:セフィロート

「 20種類近い生クリームが出来ましたね。

  このぐらいでしましょうか 」


ベアリーチェ

「 待って、セフィ。

  もう3種類だけ作りたい生クリームがあるんだ! 」


セフィ:セフィロート

「 もう3種類…です?

  どんな生クリームを作りたいです? 」


ベアリーチェ

「 うん。

  山葵ワサビ味の生クリームと辛子カラシ味の生クリームと梅味の生クリームなんだ!

  粉末パウダーは有るかな? 」


セフィ:セフィロート

「 名前は違いますけど、有りますよ 」


ベアリーチェ

「 やったぁ!!

  味見していいかな? 」


セフィ:セフィロート

「 どうぞ。

  ほど(ほど)の量にしてください 」


ベアリーチェ

「 うん。

  分かってる 」


 セフィが3つの粉末パウダーを用意してくれた。


 緑色,黄色,赤紫色の粉末パウダーだ。


 オレ(ベアリーチェ)は少しずつ味見してみる。


 ん〜〜〜〜っ、オレの知ってる辛さだ!


 鼻にツーンとる!!


 間違いなく山葵ワサビ辛子カラシだぁ〜〜〜!!


 赤紫色の粉末パウダーは──、酸っぱい!!


 しっかり漬けられた塩っからい梅干しの酸っぱさがするぅぅぅ!!


 よ〜し、これで3種類の生クリームを作っちゃうぞ!











 セフィにも手伝ってもらって、3種類の生クリームを作り終えた。


 あとは〜、これの生クリームをカットした果物フルーツと一緒にトッピングさせれば、オレ(ベアリーチェ)特製ロシアンクレープの出来上がりだぁ!!


 ロシアンクレープか。


 なかなか、い名前じゃないかな?


 オレ(ベアリーチェ)って意外にネーミングセンスあるかも?!


 ふへへ(////)


 パブリコ味,山葵ワサビ味,辛子カラシ味,梅干し味,檸檬レモン味の生クリームが楽しめる大人向けのロシアンクレープ。


 いねぇ!


 オレ(ベアリーチェ)ってば、センスあるよ!!


ベアリーチェ

「 セフィ〜〜〜、早くトッピングして盛り付けようよ! 」


セフィ:セフィロート

「 そうしたいのはやま(やま)ですけど、もう夕食ディナーの時間です。

  トッピングと盛り付けはにしましょう 」


ベアリーチェ

「 え゛ぇ゛〜〜〜〜。

  明日あしたぁ〜〜〜。

  折角、まで準備したのにぃ〜〜〜 」


セフィ:セフィロート

「 お楽しみはにしましょう。

  夕食ディナーの準備をします。

  テーブルの上を片付けます 」


ベアリーチェ

明日あしたまでお預けかよ〜〜〜 」


 オレ(ベアリーチェ)はガッカリした。


 明日あしたに繰り越しだなんて、あんまり過ぎるぅ〜〜〜。


 テーブルの上を片付けたセフィは室内も手際良く片付けている。


 妖精さんも手伝っているみたいだ。


 待っているあいだオレ(ベアリーチェ)はクレープの食べ方を書き出してみる事にした。


 紙とペンは妖精さんが出してくれたのを使う。


 テーブルが使えないから、下敷きになる板──クリップボードを出してくれた。


 なんでクリップボードなんて有るんだろう…。


 他国には有るのかな?


 なにはともあれ、クリップボードが有ってかった!


 えぇと先ずは────。






セフィ:セフィロート

「 ベリィ、夕食ディナーの準備が出来ました 」


ベアリーチェ

「 うん。

  がとう、セフィ。

  ──待ってるあいだにクレープの食べ方を書いてみたんだけど、確認してくれるか? 」


セフィ:セフィロート

「 勿論です。

  確認しましょう 」


ベアリーチェ

「 訂正も頼むよ 」


セフィ:セフィロート

「 はい。

  任せてください 」


 オレ(ベアリーチェ)はクリップボードとペンをセフィに手渡した。


 オレ(ベアリーチェ)が夢中でクレープの食べ方を書いてる最中に、侍女がサービスワゴンに料理を乗せて運んでてくれたみたいだ。


 今晩の料理は肉料理──ハンバーグだぁぁぁ!!


 またしいハンバーグを食べれるなんて嬉しい♪♪


 一昨日おとつい振りのハンバーグだ。


 今日きょうのハンバーグは煮込まれている。


 煮込みハンバーグかぁ、いねぇ、好きだよ♪♪♪


 〈 ()()()ティトドムヒ 〉へ食前の祈りを捧げたら、料理長特製の煮込みハンバーグをいただく。


 ビーフシチューみないなスープで煮込まれているハンバーグの中から、とろ〜りチーズが出てた!


 料理長、分かってるね!


 子供の心を鷲掴みだよ!

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