⭕ 【 応接室で待ってるわ 】 応接室 2
お母様:レナフォード
「 ふふふ(////)
人間不信で女性不信だったけど剣術に優れていて、ディアストに敵う相手が居ないぐらい強かったのよ 」
ベアリーチェ
「 本当ですの〜〜? 」
お父様:ディアスト
「 昔の話だ(////)
今はすっかり隠居の身だよ(////)」
お母様:レナフォード
「 あらあら、今でも良く “ 訓練を付けてほしい ” なんて熱烈な便りが届くではありませんか。
内容はまるで情熱的な恋文のようで、妬いてしまいそうになりますわ 」
お父様:ディアスト
「 彼奴等は文の書き方が異常なんだ! 」
あぁ〜〜〜これ、話が完全に脱線しちゃったな…。
このまま黙って見てたら、のろけに入りそうだ。
話題を戻さないと…。
ベアリーチェ
「 お父様,お母様〜〜。
王族の方からは、どの様な申し出がありましたの〜〜? 」
お父様:ディアスト
「 ──あぁ、そうだったな!
うむ……。
“ 是非ともベアリーチェと婚約をしたい ” とな…。
王子殿下たっての御所望だそうだ 」
ベアリーチェ
「 王子殿下…からの申し出…ですの〜〜?
………………ワタクシが王子殿下の婚約者になりますの〜〜? 」
お父様:ディアスト
「 …………うむ…。
そうなる。
既に此方からの受理は済んでいる。
今週中にでも王子殿下が、ベアリーチェと顔合わせをする為に訪問される手筈となっている。
予定より遅れる事もあるだろうが、訪問される事は決定事項だ 」
お母様:レナフォード
「 急な事で戸惑うと思うけれど……ベアリーチェには王子殿下と会って、お話をしてほしいの。
畏まった話はしなくて良いのよ。
普段通りの自然体なベアリーチェで、王子殿下のお相手をしてほしいの。
王子殿下と接するのだから緊張してしまうのは仕方無いわ。
30分でも良いのよ。
出来るかしら? 」
はぁぁぁぁぁぁあああん?!
王子殿下と婚約だとぉぉぉぉおおおお?!
然も、既に受理さてる??
オレの意見なんて無視かよ?!
完全に王族の職権乱用じゃないかよ!!
酷い話だ。
早くても今週中には王子殿下が来るから相手をしろってぇぇぇ!?
本当に急じゃないかよ!!
ま、まぁ……今週って言ったら、未だ4日はあるから少しは余裕あるけどさ……。
婚約してんだ。
オレの知らないところで、王子殿下とオレの婚約が密約によって勝手に交わされてたなんて……。
そう言えば、クルチェが教えてくれたけど、王子は5人居るんだよな?
誰だろう?
確認ぐらいはしてみるか。
ベアリーチェ
「 お父様,お母様〜〜。
クルチェール様から王子は5人居ると教えていただきましたわ〜〜。
何方がワタクシの婚約者になりましたの〜〜? 」
お父様:ディアスト
「 おぉ、そうだったな。
肝心の名前を教えてなかったな。
5男のライエムント王子殿下だ 」
お母様:レナフォード
「 王子の中でベアリーチェと1番歳の近い王子殿下よ 」
ベアリーチェ
「 お歳をお聞きしても宜しいですの〜〜? 」
お父様:ディアスト
「 うむ。
王子殿下は今年で11歳になられる 」
11歳……だと?!
また歳上かよ!!
まぁ、歳下よりはマシか……。
ベアリーチェ
「 クレリエンヌ様と同い年ですのね〜〜 」
いっその事、同い年同士で婚約すればいいのにな!
お母様:レナフォード
「 ベアリーチェ、王子殿下は王位継承権第5位です。
皇子になる事は先ず無いでしょう。
王子殿下から直々の婚約話です。
側室となる事も先ず無いでしょう 」
ベアリーチェ
「 王子殿下の正妃候補…ですの〜〜? 」
お父様:ディアスト
「 4年間は何かと大変だが、王子殿下か学院へ入学される迄の辛抱だ。
学院へ入学すれば他にも貴族令嬢との交流も増える。
環境が変われば、王子殿下の気持ちも変わるかも知れない。
“ 別の令嬢と婚約をしたいから婚約を破棄したい ” と申し出がある可能性は捨てきれないぞ 」
ベアリーチェ
「 そんな事がありますの〜〜? 」
お母様:レナフォード
「 殿方には良くある事よ。
気にしなくていいわ。
兎に角、今は4年間だけ辛抱してほしいの 」
ベアリーチェ
「 …………分かりましたわ〜〜 」
愛娘に4年間も地獄を味わえってのかよ…。
拒否する権利が与えられていないのが辛いなぁ……。
お父様:ディアスト
「 話は以上だ。
今夜は早目に休みなさい 」
ベアリーチェ
「 はいですわ〜〜。
お父様,お母様〜〜、おやすみなさいですわ〜〜 」
お母様:レナフォード
「 おやすみなさい、ベアリーチェ 」
ベアリーチェ
「 お父様,お母様〜〜。
タシィ様の専属執事の件、有り難う御座いますわ〜〜 」
お父様:ディアスト
「 うん?
はははっ、構わないさ。
此方としても優秀な執事は大歓迎だからな!
楽しみにしていなさい 」
ベアリーチェ
「 はいですわ〜〜。
お先に失礼しますわ〜〜 」
ソファーから腰を浮かせて立ち上がったオレは、仲睦まじい両親に向かってペコリと軽くお辞儀をしてから応接室を出た。
◎ 訂正しました。
ライムエント ─→ ライエムント




