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❗✒ 侯爵令嬢は悪役令嬢になって、王子殿下に「 婚約を破棄する 」と言わせた~~~い!!  作者: 雪*苺
二十七日目【 滞在二日目 】 マチルフォント公爵領 マチルフォント公爵邸
124/575

♥ 滞在室 4


セフィ:セフィロート

「 それなら此方こちらからはなにもしない事です。

  気の済むまで怒りを発散させてあげましょう 」


ベアリーチェ

「 う…うん……。

  これ以上、大きなひょうにならなきゃいいけど…… 」


セフィ:セフィロート

「 あまり長引くとの領地へ派遣されている〈 セレネイ 〉が戻ってれませんね 」


ベアリーチェ

「 あっ、そうだよ!

  〈 セレネイ 〉が戻ってないとマチルフォント領やほかの領地への魔素が酷くなっちゃうよ!!

  ひょうが降り続いて外に出られなくて、〈 セレネイ 〉が魔素の濃度を薄めれない日が長引くと魔素から魔物が出てちゃうよ!!

  大変な事になっちゃうよ! 」


セフィ:セフィロート

「 これは…面白くなりそうですね♪ 」


ベアリーチェ

「 セフィ〜〜〜!

  面白がってる場合じゃないよ!

  なんとかしないと!

  なになんでもマージョリーには怒りを発散するのをめてもらわないと、だろ! 」


セフィ:セフィロート

「 ベリィ、それ本気で言ってます? 」


ベアリーチェ

「 本気だよ!

  冗談で言うわけないだろ〜〜!

  だけど…話してつうじる相手なのかな?

  魔女の末裔って血のが多いって事はないよな? 」


セフィ:セフィロート

「 血のの多さは魔女にも寄ります。

  マージョリーにも理性もありますし、ちゃんと話し合えば分かってもらえると思いますよ 」


ベアリーチェ

「 話し合いったって…、人間とはしないだろ?

  セフィのお蔭で未遂で済ませる事が出来たけど、シェリエッタ様の殺害計画を企てた奴等は人間なんだしさ… 」


セフィ:セフィロート

「 精霊からの “ お願い ” なら素直…とはいかなくてもしぶ(しぶ)には聞いてくれるかも知れませんよ 」


ベアリーチェ

「 精霊からのお願い??

  なんで精霊が魔女の末裔にお願いなんかするんだ?

  魔女の末裔は精霊より強いのか? 」


セフィ:セフィロート

「 生粋の魔女でも精霊には敵いませんよ。

  魔女の方から精霊を避けますからね 」


ベアリーチェ

「 じゃあ、精霊は魔女よりも強いんだな? 」


セフィ:セフィロート

「 強い弱いの問題ではなく、次元が違うので。

  実体のない虹に魔法や攻撃がつうじると思います?

  精霊や妖精に対しても同様です。

  仮に精霊や妖精が実体化しても全て無効化されるのでダメージを与える事は出来ません 」


ベアリーチェ

「 …………じゃあ、精霊や妖精を倒せる奴なんてにもないって事か? 」


セフィ:セフィロート

「 精霊や妖精を倒そうなんてがましいにも程があります。

  天に唾を吐くような愚行の極みです。

  そんな人間がたら、精霊達からさん(ざん)もてあそばれた挙げ句に妖精にべられますよ 」


ベアリーチェ

「 この世界…こっわ!!

  魔王よりも精霊や妖精の方が、数億倍もこっわ!! 」


セフィ:セフィロート

「 精霊や妖精からすれば、魔王なんて幼児みたいなものですからね。

  知能や理性のない魔物でさえ、精霊や妖精に手出しすべきでないと本能で察する事が出来ます。

  ある意味、人間より賢いですよ 」


ベアリーチェ

「 ははは……。

  そう…だな〜〜〜…… 」


セフィ:セフィロート

「 ベリィが望むなら、マージョリーをしてもいです 」


ベアリーチェ

「 どうにかって? 」


セフィ:セフィロート

「 さぁ?

  妖精にべさせてもいですし── 」


ベアリーチェ

「 それは駄目だよ!

  マージョリーはクルチェとシェリエッタ様の大事な身内なんだから!

  マージョリーに酷い事するのは駄目だよ!

  シェリエッタ様の事を想って怒ってるんだろ?

  無傷でなんとかしてほしいよ… 」


セフィ:セフィロート

「 それがベリィの望みなら、叶えましょう 」


ベアリーチェ

「 セフィ!

  がとな!!

  オレが心の底から頼れるのはセフィだけだからさ… 」


セフィ:セフィロート

わかってますね、ベリィ。

  どんなに仲がかろうと、どんなに互いを信頼してようと人間は自身の可愛さゆえに裏切ります。

  血の繋がりのある家族でさえ、保身の為に裏切るのが人間です。

  相手を素直に信じ過ぎるのはくないです。

  でも見限れるように必要以上、相手に入れ込まないように気を付けてください 」


ベアリーチェ

「 セフィ… 」


セフィ:セフィロート

「 ベリィとたましいの契約をしたワタシはベリィをけっして裏切りません。

  最後までベリィの味方でるのはワタシだけです 」


ベアリーチェ

「 セフィ…(////)

  がとな(////)」


 言い過ぎな気もするけど、セフィはオレ(ベアリーチェ)に対して超絶過保護だからな。


 裏切られた時に “ オレ(ベアリーチェ)が傷付かないように ” って敢えて言ってくれてるんだ──って、オレ(ベアリーチェ)は勝手に思ってるけど、実際の所は分からない。


 だけど…セフィの優しさが嬉しいから、オレ(ベアリーチェ)からわざ(わざ)確かめたりしないんだ。


セフィ:セフィロート

「 ベリィが寝付いたらマージョリーへ会いに行く事にします 」


ベアリーチェ

「 うん…。

  くれ(ぐれ)もマージョリーに傷を付けないようにしてくれな。

  敵対したら駄目だからな 」


セフィ:セフィロート

「 ベリィが望むなら、可能な限り善処します 」


ベアリーチェ

「 …………叶えてはくれないんだ? 」


セフィ:セフィロート

「 時と場合によります 」


ベアリーチェ

「 そうなんだ… 」


セフィ:セフィロート

「 ベリィ、新しいジャムを食べてみません? 」


ベアリーチェ

「 新しいジャム?

  どんなジャム?? 」


セフィ:セフィロート

「 ミルクジャムです 」


ベアリーチェ

「 ミルク…ジャムぅ??

  ミルクって牛乳か? 」


セフィ:セフィロート

「 そうですよ。

  ミルクと生クリームに砂糖をたっぷり入れて煮詰めて作られたジャムです。

  甘くてクリーミーで、甘いのが苦手な人にも食べ易いジャムです。

  果物フルーツジャムと生クリームの中間で、パンに塗るのは勿論、デザート類にも合うそうです 」


ベアリーチェ

「 え〜〜なにそれ!

  べてみたい!! 」


セフィ:セフィロート

「 これです。

  クルチェールの御見舞いの品にどうです? 」


ベアリーチェ

「 クルチェの為にわざ(わざ)用意してくれたのか?

  がとな! 」


セフィ:セフィロート

「 紅茶に溶かして飲むと、手軽にミルクティーもどきを作れます 」


ベアリーチェ

「 ミルクティーもどきぃ?

  ははっ、それ、いいかも!

  ミルクティーもどき、飲んでみたい! 」

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