第一話 異世界
第一話 異世界
俺は夏鐘吹雪、19歳の大学2年生のオタクだ。よく下の名前が女みたいと言われるが男だ。
今日は学校が休みだから家で一日中ゲームをしようかと思ったがその前に開いたネットの記事が気になって見ている。
[異世界へ行く]というよく分からない記事だ。
開いたらステータスにポイントを割り振るような画面が出てきた。割り振れるポイントは100ポイントで割り振れるステータスは[ATK][VIT][DEF][INT][AGI][DEX]のRPGでよくある六つのようだ。
「これは「ポイントの割り振り方によって異世界ではどうなる」とかいう診断的なものなのか?」
そう思いながらポイントを割り振っていく、結果はAGIは20、他の五つは16で割り振ったがこれでどのような結果になるのだろうか。
そう思いながら[進む]と書かれているボタンを押した。そしたらいきなり画面に「貴方は異世界へ行きたいですか?」と書かれ、その下には[はい]と[いいえ]がある。もちろん行けるものなら行ってみたい。当たり前だろう、オタクなら異世界へ行くのは夢だ。
そして[はい]と書かれたボタンを押した。そしたら今度は「一生戻ってくることはできません、それでもいいですか。」と表示された。俺はまた[はい]と書かれたボタンを押した。
そしたらなんかちょっと変な音がしながら記事が勝手に閉じられた、なにこれ怖い。なんで勝手に閉じられるの?何さっきの変な音、怖い。もう寝る。
気がついたら目の前には派手な服装をしている女性がいる。誰だ?
「あら?何?この服は………日本ね。日本から召喚されたのね。残念、見るからに弱そうね。戦力にならなそうな見た目してるわ。」
なんだコイツは出会って早々に失礼なこと言いやがって。
「出会って早々弱そうとか見た目で判断しやがって誰なんだお前は!」
「私?私はレイン、神よ!」
何?神だと?神のくせにこんな酷いことを躊躇無く言うなんて酷い神だこと…
「せっかく召喚したけどこんな弱そうなやつだし、この能力とあの能力もつけて、あ、あの能力もつけましょうか。」
「…」
「最後は貴方に決めさせてあげるわ、どんな能力がいいかしら?」
やっぱ俺がガチでやりまくってたあのゲーム〇BDでの愛用キャラの〇ースのブリンクがいいな。
「壁をすり抜けられる高速移動」
「へぇ、変な能力選ぶじゃないの。」
お前が選べって言ったんだろうが
「じゃあ貴方が言ったその能力もつけたし、もう下界に召喚していいわよね?」
「ちょっと待ってくれ、聞きたいことがある。」
「良いわ、言ってみなさい。」
「ここはどこなんだ?」
「この世界は貴方のような人間の言い方で言うと[異世界]ってとこかしらね、ここはその世界の天界よ」
異世界だと?本当なのか?この神(?」)が嘘を言ってる可能性があるから絶対とは言い切れないが可能性はあるな。
「ここから帰る方法は?」
「何言ってんのよ、無いわよ」
マジ?まさかネットの記事の[一生戻ってくることはできません]は本当なのか?
「もういい?もうめんどくさいわ」
「ああ、もういいさ」
また目の前が真っ暗になった。
気がついたらベットの上にいて目の前には天井がある。夢だったのだろうか、だがベットの感じがいつもと違う。天井も違う。俺は飛び起きた、ここはどこだ。こんな場所俺の記憶に存在しない。
状況が掴めないがとりあえず外へ出てみよう。周りは草木が生い茂っていて森の奥のようだ。後ろを振り返ると木でできている普通の家があり横には小さな畑がある。見た感じではネギのようなものが立派に育っている。そして畑には一人の女性がネギのようなものを回収している。その女性は振り返ってこちらのことに気づき手を止め、
「あっ、起きたんだ。身体は大丈夫かい」と声をかけてきた。
俺はそれに対し「はい、大丈夫です。ここはどこですか」と答えた。
女性はつけていた革製の軍手を外し、こちらに寄ってきてこう言った。「とりあえず中に入ろうか」と俺はそれに応じ中に入った。
「私はアメリア・アルンだ。ここはカロレイナ村から1600ヤルンほど離れた小さな家だ。君の名前はなんだい」
ヤルン、ヤルンとはなんだ。距離の単位であることは分かるがどのくらいの距離なんだ。とりあえず名前を答えなければ。
「俺は夏鐘吹雪です。」
「ナツガネフブキ?特殊な名前だね。君はどこから来たんだい」
「俺は、日本から来ました。」
「ニホン?知らない場所だな。」
日本を知らないだと?どういうことだ。まさか本当に異世界に来てしまったのか。カロレイナ村までどのくらいで着くんだろうか。距離によっては装備を整えて今日中に行きたいな
「カロレイナ村まで何分で着きますか。」
「フン?フンとはなんだい?フンはよく分からないがカロレイナ村までは75ヘイナほどで着くよ」
分も通じないのか、だが恐らく[分=ヘイナ]ということだろう。
「今からカロレイナ村に行くのは無理だからな、あと15ヘイナほどで魔物が活発になるから簡単に殺されちまうから今日は寝て明日から行くといい」
「そうか、じゃあ今日は寝かせてもらう」
「ああ、おやすみ」
そう言い俺は少し前まで寝ていたベットに向かった。ベットに寝転び、ステータスを見る方法はないのかと思い色々していたら左の手のひらにステータスのようなものが表示された。名前 夏鐘吹雪、職業 なし、スキル 物生成、透明化、鑑定、高速移動 とその他HPやMPと思われるものが書かれている。職業なしとは…ただのニートじゃねえか。何か条件を満たすと職業に就けるのか?まあいい。今日は寝て明日に備えよう。
「ああ」
俺は体を伸ばしあくびをしながら起きた。
部屋から出るとアメリアさんが支度をしている。2つバックがあるが片方は俺の分だろうか?
「ああ、起きたんだね。じゃあ準備して」
そう言いアメリアさんはバックを背負い、腰の鞘に剣を入れた。全く同じものを俺にも渡した。
俺が「準備出来ました。」と言うとアメリアさんは扉を開けた。
初めて書く小説です。変なところなどがあったりしたと思うのでコメントで教えて頂けるとありがたいです。次も読んで頂けるととても、ありがたいです。