影が薄いせいで魔王を倒して世界を救っても誰も気づいてくれませんでした。
直接入力で書いたから文章吹っ飛んだとき泣きそうになった
臼井陽炎17歳
中二病のような名前だけど俺は案外気に入っている。
自慢するわけではないが品行方正、試験では常にトップ3に入り、身長180センチ、引き締まった体でそこらのアイドルなんかより顔が良い。
サッカー部所属で中一から高二まで全ての大会で最多得点を叩き出している。
なのに
女の子にはモテないしMVPにも選ばれないどころか表彰すらされない。
俺の影に隠れて得点も顔もパッとしない選手がテレビで紹介されキャーキャー黄色い声援を浴びてドヤ顔で手を振っている姿を見るとさすがに頭にくる。
何故俺じゃないんだ!
「「きゃー♡竜央くーん♡こっちみてー♡」」
今も学校一カワイイ河居猪子やミスコン一位の毘市緩が腕を全力で振って胸もぶるんぶるんと揺れて・・・
いや、それはどうでもいい(どうでもよくないけど)
俺もね、見えないところでやってもらう分には気にならないんだよ?
不幸なことに全員がクラスメイトで先程のような茶番が毎日毎日繰り返されている。
正直、もううんざりだ。
幼稚園の頃から何をやっても評価されないし友達もできないし女の子にモテないしボッチだしモテないし、モテないし・・・モテたい!
血の涙が出そうなほど女子の群れ(主におっぱい)を見ていたら床が光り輝いていていることに気付いた。
これは・・・魔法陣か?何かマズい!
「みんな、早く教室から逃げるんだ!!!」
大声を張り上げ避難を促したんだが・・・
「「「「???」」」」
何か俺の顔を見て「誰?」って顔をしてるんだけど!?
クラスメイトは、きょとん。
俺は、1年半(長い奴は12年以上)一緒に過ごしてきた仲間達の反応に愕然としてフリーズしたため逃げ出す機会を失ってしまった。
魔法陣から目も開けられないほどの光が放たれ視界は真っ白になった。
◆◇◆◇
「ようこそ御出で下さいました勇者様方。」
視界が元に戻ると美人のお姫様が出迎えてくれるテンプレ異世界でした。
今時、異世界に転移した程度じゃ誰も驚くわけが・・・
「な、何だ!何だ!何だ!ここは一体何処なんだ、僕たちは教室でいつも通り楽しくしてたはずだ!」
「ふざけんな!俺たちを元の教室に帰せ!!!」
「・・・」
竜央がみっともなく喚き、クラス一の力自慢である剛力剛がお姫様と兵士達に怒鳴り散らした。
自称学年一の秀才槍杉育夫は、訳知り顔で腕を組んで静観している。
猪子と緩は、立派な双丘で俺の頭を挟み込んで抱き合って震えている。
教室にはもっと人数がいたが転移したのは俺を含んで6人だった。
胸に挟まれて幸せな感触があると思いきや何か下着の硬い部分がゴリゴリ当たって痛いし中腰だからきつい。
未知の恐怖からなのか力いっぱい抱き合ってるせいでアイアンクローをされてるより頭が痛いと思う。アイアンクローくらった事ないから知らんけど。
とにかく感触を楽しむどころじゃないので早々に頭を引き抜いた。
「皆様、どうか落ち着いて私共の話をお聞き下さい。」
ゴリマッチョな兵士達を侍らせたお姫様は、竜央達が多少騒いだところで眉一つ動かさず話を進める。
お聞き下さいって割には、有無を言わせない感じだし手慣れている感がある。
話を聞いたらテンプレ通り魔王のせいで世界が危機に陥っていて原因である魔王を倒してほしいとのことだった。
テンプレ過ぎて吐き気がする。
それから恒例のステータスチェック
兇目竜央:勇者 成長SS
光魔法
聖剣生成:コスト0で強力な聖剣を生成できる。
スターライト:魔族特効の攻撃魔法
とにかく強い
剛力剛:バトルマスター 成長S
強化魔法
身体強化:効果中全能力アップ
攻撃強化:数秒だけ攻撃力を極大アップ
剛体:一時的に防御力を極大アップ
物理攻撃・物理防御は最強。魔法に弱い。
槍杉育夫:賢者 成長S
全魔法
全ての属性魔法が使える、回復系は無い。
魔法攻撃・魔法防御は最強。近接戦に不利。
河居猪子:アイドル 成長F
健全な癒し
男性の傷が勝手に癒える(欠損は回復しない)。薄着で効果UP
戦闘力は皆無なので弱い。成長Fなので鍛えても成長しない。(ただし胸は成長する)
毘市緩:性女 成長B
夜の癒し
一緒に寝た男性が回復する(欠損も回復可)。任意でしか妊娠しない
とにかく都合がいい(意味深)
男性陣はともかく女性陣が色々とおかしい。
まあいい。最後は俺の番だ。
主人公は最後に残念な鑑定結果がでて虐げられながらも何だかんだ活躍して・・・
「それでは全員の鑑定が終わりましたので国王様に謁見して頂きます。」
ぎぃぃいい~~バタンっ
何故か俺を残してみんな出て行ったんだが?
鑑定シーンすらスルーされるなんて予想外過ぎて涙が出たんだけど?
まあいいさ、俺的にはいつもの事だから一人寂しく鑑定の水晶に手をかざしてステータスチェックすることにした。
臼井陽炎:隠者 成長Z
影技
フルステルス:誰にも気づかれない(常時発動中)
ステルスアタック:通常の100倍ダメージ、急所に当たれば即死
影魔法
影系の魔法が使用できる
とにかく影が薄い。
あーー、こういうパターンね。
とりあえず、みんなを追って謁見の間に行くか・・・
入口の兵士は、俺を見ても何の反応もしなかった。
堂々と大きな扉を開けて入ったのに国王を始め騎士っぽい人達も誰も気にしなかった。
まずはスキルの検証だ。
猪子の揉んでみる・・・よし、反応なし。
緩のスカートをめくってみる・・・おおう・・・。はいている意味がなさそうなおパンツ様でした。
さてさて姫様は、どうなっているのかな?・・・!?あらやだ、何もはいてらっしゃらない!
好き放題セクハラをしまくった結果、何の反応も無いので5分で飽きた。
国王がごちゃごちゃ何か話しているがどうでもよくなってきたわ。
何だかんだテンプレ通りに話が進み明日から修行だとさ。
それぞれ個室が用意され今日は休むこととなった。気づかれていない俺には部屋がなかったけどね!
仕方なく無駄にデカいベッドをお持ちの姫様と添い寝をして夜を明かした。
とても良い寝心地と肉抱き枕でございました。
◆◇◆◇
「何だその剣の振り方はー!まずは素振りだ!」
騎士団長が竜央と剛の剣の腕をみて叫んだ。
頭を抱えたくなる気持ちは分かるけど平和ボケした日本人なんてこんなもんだよ?
「ふむふむ、そんな活用法が魔法にあったとは!」
「ふっ、地球ではこの程度の事は常識ですよ。」
一方、宮廷魔導士と育夫は、順調だった。
テンプレ通り魔法世界の先輩に地球の妄想魔法を享受しまくってドヤ顔状態だ。
「こ、こんなの着れません!紐じゃないですか!」
「そうね、私もこれはちょっと無理かな?」
「何言ってるのおん!そんなんじゃ立派な夜の蝶になれないわよん!」
「「あ、別に目指してませんので」」
そして猪子と緩は、オカマから男性の悩殺術?を学ばされていた。
何だこれ?
やっぱり女性陣だけ何かおかしい
騎士団長は、地球人ごときがいくら鍛えたところで勝てそうにない
宮廷魔導士にしても目新しい魔法の運用法に興奮しすぎて我を失っているが、魔法がなかった世界の若造にあっさり抜かれるほど弱くない
オカマは、よく分からんが・・・
すごく不安だ。
当然俺には、鍛えてくれる人なんか居ない。
最低3ヶ月は修行をするらしい
ずっと城に居ても意味がなさそうなので俺は実戦で鍛えることにしようと思う。
・
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ってなわけでやってきました王都の冒険者ギルド
酒場が併設され飲んだくれやガラの悪そうな冒険者がうじゃうじゃ居る・・・仕事しろよ!
うっ、酒くせぇ。汚ねぇ。臭ぇ。
早いとこ受付のお姉さんのところに行こう!
「おいそこのヒョロい兄ちゃん!ちょっと待てや!」
突然こちらを向いた袖なしの革ジャンを着たモヒカンの冒険者に呼び止められた
「な、何の御用でございましょうか?」
顔が怖いので敬語で返す。
そう言えばこの世界は敬語があるのか?翻訳ミスでぶっきらぼうな感じになってないかな?
ああどんどん近寄ってくる!
ガン付けるように俺を睨んでくるモヒカン。
・・・しゃがんだ!?攻撃体勢?
クランチングスタートか!?
腕を前に出して防御姿勢を取りバックステップで距離をとる。
「テメェ!逃げるな!待てって言ってるだろ!」
ダッシュで距離を詰めてくるモヒカン・・・くっ!
ダメージに備えて体を固くする。
・・・が、モヒカンは俺の横を通り過ぎて行った。
「ほら、落としたサイフぞ。気をつけろよな!」
「あ、ありがとうございます。」
・・・商人らしき青年にサイフを渡すモヒカン。俺の事じゃなかんたんかーい!
「もう落とすんじゃないぞ」
「はい、気をつけます!」
モヒカンの人は、怖い顔の割にめっちゃいい人だった。
ちっ、ビビらせやがってテンプレ発動かと思ったわ!
何か起きないうちにさっさと冒険者登録を済ませてしまおう!
「すみません冒険者登録をお願いします。」
「・・・。」
全くの無反応・・・嫌な予感が・・・
「聞いてますかー!俺が見えますかー!」
胸を揉んでも鼻に指を突っ込んでもその指を口に突っ込んでちゅぱちゅぱさせても気づいてくれない。
フルステルスのせいか!?
「ちくしょおおおおお!!!(もみもみもみもみもみ)」
誰も気づいてくれない苛立ちから俺は叫び、目についた女性冒険者のおっぱいを揉みまくった。・・・虚しい。
慟哭する俺をよそに初々しい感じの4人組の少年少女が受付に現れた。
「「「「登録お願いします!」」」」
「では、こちらに必要事項を記入して頂きもう一度窓口にお越し下さい。」
チャンスだ、こいつら紛れて申請用紙を出そう。
何だかんだ順調に申請が進み冒険者カードの受け取りとなった。
「あれ?カゲロー様?お連れのカゲロー様はいらしゃいませんか?」
「カゲロー?・・・誰ですか?」
「えっ?ご同郷の方ではありませんか?」
「いえ、そんな人は知りませんが?」
4人に否定され困惑する受付嬢。
「あっ、カードが消えました!?」
悪い、こうするしかなかったんや!
カードを確認してみるとちゃんと登録されていた。よっしゃ!
お?パーティ申請機能?
これなら誰かに気付いてもらえるか?
とりあえず片っ端から申請しまくって声をかけたが・・・やっぱり駄目だった。
あまりのショックだったので今日は猪子を抱き枕にして眠りに落ちた。
ふぅ、やっぱりおっぱいは最高だぜ!
今日は、モンスターでも狩ってみるか!
騎士達の備品から適当に剣を持っていく・・・何か見た目より妙に軽い剣だな。
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・
モンスターが出る森にやってきが・・・
がるるるる・・・
げぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ・・・
ごるるるるるる・・・
すいません、なめてました!
大型犬にすらビビッて逃げすレベルの俺じゃ無理だ!
筋肉ムキムキで臭いし
顔が怖くて臭いし
牙が凄くて臭いし
臭くて臭いし!ってか臭ぇ!
現代人のひよっ子には、臭いがきつ過ぎる!
もちろん普通に戦っても勝てる気がしないけどな!
無理だ、俺はもう戦わん。
異世界に来て上がっていた俺のテンションは下がりに下がり怠惰に過ごすことにした。
今日は、緩のベッドで寝るか・・・
◆◇◆◇
・・・3ヶ月後
女性のベッドを転々として過ごしていた俺は、レベルがカンストしていた。
って何でやねん!
適当に送ったパーティ申請がすべて通り経験値が勝手に入ってきたのが原因らしい。
同級生一行は、修行が終わってある程度の実力がついたのでテンプレ通りダンジョンに潜る訓練に入るところだ
王都近郊のダンジョンに勇者一行5人と騎士20人がぞろぞろもたもたと入っていく
過保護・・・いや、バカだろこいつら。
人数が多すぎて統制が取れてないし斥侯役が居ない。何考えてんだ?
「見て来いカルーロ」
「・・・(ごくり)」
慎重に歩みを進めるカルーロだが
ザクッ!
「あああああぁあああアアアアアア!!!」
いきなり現れた槍に貫かれてしまった。
可哀想にカナリア戦法かよ。
「猪子さま、カルーロの治療をお願いします!」
「ほ、他の人の回復魔法じゃ駄目なんですか?」
「駄目ではありませんが訓練になりませんので」
嫌々進み出た猪子がマントを脱ぎ棄てると申し訳程度に局部を隠しただけのマイクロビキニが露わになった。
カルーロを抱きしめて胸を押し付けると見る見るうちに傷が回復してしまった。
「よし、ちゃんと回復したな。次からは、レベルと耐久力の高い俺が前に出る!」
「いや、隊長!こういうのは下っ端の俺たちが体を張るところです後ろで大人しく見てて下さい!」
「いやいや、隊長として部下を危険にさらすわけにはいかん!ここは俺に任せろ!」
「いやいやいや、ふざけんなよ!一人だけ良い思いをしようとすんなよエロオヤジ!」
「「「「そーだそーだ!」」」」
「貴様ら、それが本音か!?」
何か、隊長と下っ端兵士が癒しを求めて争い始めた。
「ちょッ待てよ!これは俺達の訓練だぞ!それに耐久力ならバトルマスターの俺の方が高い!」
「待て待て!勇者は俺だ!仲間を守り勇気を示す義務が俺にはある!」
剛&竜央が参戦してさらにカオスになってきた。
「・・・フッ」
「やーね、男って。」
育夫は、夜な夜な城を抜け出して娼館通いしているし最近男色にも目覚めたらしいから余裕で傍観してる
緩は、夜な夜な男を食い散らかしているので猪子がちやほやされようがどうでもよさそうだった。
大丈夫かこいつら?・・・いや、大丈夫じゃないな。
先行して危険を取り除いてやるか・・・
◆◇◆◇
Side:魔王
「くっくっく、まさか我がこんな所に居るとは思うまい!」
「「「「さすまお!」」」」
同ダンジョン1階の大広間に魔王と幹部が勇者一行を待ち構えていた。
密偵により勇者が召喚されたことを知った魔王が遠路遥々3ヶ月かけて王国にやってきていたのだ。
「ハーッハッハ!勇者が成長するまで待つわけがなかろう!最前線から遠いと油断してくれて助かったわ!我だって死にたくないからな!」
「「「「さすまお!」」」」
「ふっ、あまり褒めるな。さっさとひよっこ勇者を倒して国に帰るぞ、配置につけ!」
◆◇◆◇
俺は、罠を解除しつつダンジョンを進んでいたんだが・・・
広間の出入り口でチラチラと通路を見張っているデカいオッサンを見つけた。
何か青い顔してるし便意をもよおしているのか?
通路側が気になってなかなか踏み切れないって感じだな。
邪魔したら悪いし、さっさと通り過ぎるか・・・
コンッ
避けて通ろうとしたらオッサンのつま先(小指)を蹴っちゃった
「ぐああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
ばたーん!
「ぐふっ!」
やっちまった!
俺が固まっていると部屋の四隅から異形のマッチョ達がオッサンに駆け寄ってきた。
「ま、魔王様?」
「息をしておられないぞ!」
「そ、そんなバカな!」
「魔王様が死んだーーーー!!!」
魔王?・・・あ、よく見たら頭から角が生えてる。
まさか魔王が足の小指ダメージで死亡って・・・
あっ・・・
(ステルスアタック:通常の100倍ダメージ、急所に当たれば即死)
「なんてことだーー!!」
「ちくしょう!ちくしょう!」
「オレがもっとしっかりしていれば!」
「いつの日か必ずぶっ殺してやる人間共め!」
正直すまんかった!
でも暴れられるのも困るんで倒させてもらう。
必殺四連小指キック!
「「「「ぐあああああ!!!!」」」」
終わった。
いや、何が終わっただよ!
確かに魔王は死んだけど何の解決もしてねぇえええええ!
人間に召喚されてこっちの世界に来たんだから魔王倒したからって都合よく神様が出てきて元の世界に帰してくれるわけもないし!
どうやって地球に帰ればいいんだよ!
・
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しばらくして勇者一行と愉快な騎士達がやってきた。
「む、あれは魔王と四天王!?何故こんなところに!?・・・見て来いカルーロ!」
「またオレっすか?まあ、行きますけど・・・」
嫌そうな顔で調べに行くカルーロ
「隊長、全員死んでます!」
「よくやった!・・・勇者様方、何か魔王が死んだんで帰りましょう!元の世界にお送りいたします。」
あ、普通に帰れるんだ。
「は?ふざけんなよ!元の世界なんか帰らねぇよ!魔王が死んだなら好都合だし冒険の旅に出るぜ!」
「そうだな、俺も竜央についてく!」
「・・・フッ、君らだけでは心配なのでお供しますよ。(自分一人だけならいつでも魔法で帰れますし)」
「私は、帰ります!」
「うーん、ちょっと名残惜しいけど私も帰るわ」
欲求不満の竜央と剛、ヤりたいだけの育夫は残留希望で猪子と緩は帰るか・・・
◆◇◆◇
猪子と緩の送還に便乗して元の教室に帰ってきた。
無事帰還できたことに喜び涙を流しながら抱き合う二人と間に挟まれ4つのぽよぽよに包まれた俺
乳当てだから硬い部品がないって最高だな!
「きゃっ!誰よあなた!」
「この野郎!猪子に触るな!」
・・・は!?俺が見えてらっしゃる!
「勝手に挟んでおいてそりゃないよ!」
どうやら地球に戻ったせいでフルステルスの効果が切れたようだ・・・嬉しいけど今はマズい!
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俺も行方不明者なのに両親が届け出を忘れていたので大変な目にあった。
痴漢の冤罪(?)で留置場に1ヶ月も放置されてさ!
やっと出られたよ!
「ちくしょう、世界を救ったのは俺なんだぜ・・・」
つぶやいたところで誰も聞いちゃいなかった。
- 終幕 -
尾切れトンボですが、英雄でも何でもない人間の物語なんてこんなもんです。