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九尾のあがき

「秋ちゃん。なんか凶悪な姿の大きな狐が見えるんだけど。」


日野がそう言って、窓の外を指す。


「でっか。」


富士がそういって、啞然とする。


「エンデ!どういうことだ!解析はしているか?!」


「今、したが、っと。」


信幸が操舵をしながら、エンデへと問う。

エンデが答えようとした瞬間に、熱戦が放たれ、

信幸が慌てて、舵をきり、船が揺れる。


「ちっ!総員、何かに掴まれ!揺れるぞ!

 エンデ、結果は?!」


「信仰力と例の宝玉の力により、デカくなったみたいだ。

 5行と風・雷・闇・光の9属性の力をしっぽに持っているぞ!」


「空間はないんだな!」


「ないが、自然現象は抜かれるぞ!」


「わかっている。だから回避運動を取っているんだろう!

 空間がないなら、まだやりようがって、早い!」


「光か雷の力だな。近くでみるとやはりでかいな。」


回避運動をとりながら、九尾へと近づいていたが、

何らかの力で、距離を詰められる。

しっぽが飛行船へと迫るが何かにぶつかり動かなくなる。

しかし、それは飛行船側も同じで、先に進めなくなった。


「総員退艦!エンデ、生徒たちを地上へ!紅葉!っていねー!」


「秋ちゃんなら、あそこに。」


宮城が、一本のしっぽに向かって、炎の大剣を振り下ろそうとしている、

紅葉をさす。


「うん。いつも通り、エンデ頼んだぞ!俺は少し後退して、船を着陸させる!」


「了解だ。」


エンデは生徒の床と、地上付近の空間と接続して、

地上へとおろすと、自らも影に落ちて、地上へと降りる。


そして、紅葉の戦いを見るが、


「ありゃあだめだな。」


紅葉は対格差と9つの属性の所為で、攻めあぐねていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「せぇぇぇい!」


紅葉は甲板から飛び出すと、炎をバカでかい剣状にして、振り下ろす。


『ザコが!』


九尾はそれを、土と水のしっぽで、防ぎつつ、弾き飛ばす。


「ぐっ!」


紅葉は何本か木をなぎ倒しながらも、60mぐらいして止まっり、

再度九尾へと向かう。


「『サラ』、『軍団(レギオン)』!

 『キョウ』、『勇』!」


紅葉はサラの力で軍団を召喚し、自らは篭手のキョウと刀の勇を身に着ける。


「『縮地』、『白火(百花)繚乱』!」


縮地で間を詰め、刀に白い炎をまとわせた、連続切りを行う。

しかし、体格差があり、致命傷を与えることができない。


「ちぃ!」


『鬱陶しいわ!』


九尾は咆哮で、周囲の天使を吹き飛ばす。紅葉も飛ばされそうになるが、

刀を地面に刺して踏ん張り、耐える。


「なら!」


紅葉はダメージを与えられないと判断をすると、変身を行い、

そして、地面に手をつく。


すると、土が紅葉を包み込み、たちまち、巨大な紅葉となった。


「これなら、どうだ!」


そういうと、九尾に向かって正拳突きを放つ。


九尾は慌てて、しっぽでガードをするが、2kmほど、うしろに吹き飛ばされる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「「うわー」」


「まあ、理にはかなっているが、これはだれが元に戻すんだ?」


生徒は脳筋な戦いに啞然とし、エンデは、吹き荒れる魔素とえぐれた大地を見て、

被害を抑える方法に頭を悩ませた。


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