表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/160

精霊と呪具

解析部屋に六花が呪具をもって、入ってきた。


「2個目ですか?」


「そう。順調に回収できたみたい。」


「例のドールの性能は好評のようですね。」


「こちらの世界では魔法が使えないからね。

 補助および構築をしてくれるあのドールは

 使える人が使っても優秀のはずだから。」


そんな話をしているとドールが入ってくる。


『マスター。憑依用ドールの量産ラインを整えました。

 あと、封印用ドールも予備も含めてライン化しました。』


「ありがとう。」


『それが、例の呪具ですか?』


ドールは覗き込むように六花の手にある呪具を見る。


「そうよ。」


『まるで、ダンジョンコアですね。』


「えっ。どういうこと。」


『それ、まるで、小世界ですよ。ただし、悪意だけの小世界ですけど。』


「なるほど。ダンジョンコアっか。そうね。そう。

 それなら、精霊を安定して固定できるうえに、思考をコントロールして、

 力に指向性を持たせることができる。」


「精神系の呪具だと思って、術式の解析をしていましたから、

 もう少し解析をし直しですね。」


「そうね~。エンデとフレイ、流にも手伝ってもらわないと。

 空間と時間、創造と虚無がないと、解析が難しいわ。

 はぁ~。」


『一応、流治さんからの依頼がもう少しでできます。』


「何だっけ?」


「人形兵器?とかいってましたけど。

 信幸さんと紅葉さんも超乗り気でしたよ。」


「あ~。あれか。えっ!あれもうできたの?ハリボテじゃなくて。」


『いつの時代の話をしているんですか。ハリボテは2年前に卒業しました。

 最近はしっかりと中身の機構を練って、試験機も作っているんですよ。

 重機や異世界の技術で物理的な動き、動力は魔法と科学のハイブリット、

 後、魔法と科学の融合で、それこそSFに届いたと自負しています。』


「うは~。そっちも量産ライン作っているの?」


『まだ、専用機とその予備パーツのラインぐらいしかできてません。

 以外と複雑で、組み立ても大変で。出力が高い人たちが使うんで

 壊れないようにするの大変なんですよ。』


「まぁ。そうよね。そこから、性能を落として、量産化か。

 できあがりそうな専用機は?」


『紅葉さんが一番楽ですね。次に信幸さん。で、六花さんで、流治さんです。』


「あれ、私のは?」


『マスターは六花さんの機体を少しスペックダウンしたものになりそうです。』


「あれ、それなら、美幸の方が私のより、先では?」


『あれ、それもそうですね。』


「私や流はゆっくりでもいいわ。なんなら、ハリボテでも。」


『緊急時はそれで行ってもらいますけど。がんばります。』


「取り敢えず、戦力的に必要な、紅葉と信幸は急ぎで。」


『了解です!』


そういって、ドールは解析部屋を出ていく。


「厄介ね。これを作れたことが・・・。」


「まさか、あれと同じ存在が他にもいるのでしょうか?」


「そうでないことを祈るわ。

 でないと、これはあの世界だけの問題でなくなるもの。」


「ですね。あれ、一体でも手を焼いているのに。」


「でも、あれは流が対応したわ。」


「いつです!?」


「ついこの間。因縁に決着をつけれて、清々していたわ。」


「まぁ。結構な弱体化に成功しましたからね。

 ですが、作ったものは未だに存在しますけど。

 消せないんですか?」


「それは管理者にとってもシステムにとっても、

 無理なことよ。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ