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火の精霊をどうにかしよう。

「やっと頂上だっっ!」


「うへ~。ここ一で暑いし、臭い!」


「なぜ人形に五感があるのか!」


「今ほど恨めしく思うことはない!」


「でも、疲れ知らずなのは楽だろ。」


「そりゃそうですけどー。」


大月、富士、大野、日野が頂上について、文句をいう。

それに対して、信幸が反論する。


「で、だ。どこだ、元凶は~。」


「っ!みんな下がって。」


「おっと。」


信幸が火口を覗こうと一歩踏み出そうとした瞬間、

紅葉が火の波長を感じ警告をする。

その瞬間に火口のマグマがせり上がり、信幸や生徒を飲み込もうとする。

信幸は寸でのところで、火口に落ちるのを免れ、

生徒と紅葉のところに戻ってくる。


<ちぃ!!うまくいかないか!だがこれはどうだ!>


火の精霊が火口から顔をのぞかせ、マグマを大蛇のようにし、

再び、飲み込もうと操り迫る。


「ウザイ!」


「無駄だよ!」


信幸は慌てて、朱雀と騰蛇を召喚しつつ、迫る蛇を結界で隔離しつつ、

精霊とのつながりを絶っていく。

紅葉はクリス(盾)を召喚し、城壁を使用する。

生徒も慌てて、紅葉の後ろへと下がる。


<ちぃ!!無理か!だが、いつまでもつかな!>


「信兄!」


「わってるよ!ちぃ!だー!地の利は向こうにあるか!

 やはり、作戦不足か!」


マグマは火の気が強く金では防げない、

どうすれば対処できるのか思案する。


(やはり、六花でないとだめか?いや、本体はそれほど力がないのかも。

 地の利を利用して戦っているところをみると・・・。

 これしかないか。)


「玄武、天后。」


<<こちらに。>>


「マグマを水流で固めろ。」


<<了。>>


「宮城、大野、変身だ。」


「「えっ!?」」


「いいからやれ!」


「「は、はい!」」


「土龍!わかっているな。」


<応!>


宮城と大野は言われた通り、変身をする。

すると、宮城は左腕に宝石の付いた腕輪とドレスアーマーに、

大野は巨大なタワーシールドと鉈、全身甲冑の姿に変わる。


「これはwww。なるほど、蛟!」


変身した、宮城は自身が水、風、火、土の属性を操りやすくなったのを感じ、

そして、相手の弱点である、水の蛇を生み出し信幸と紅葉を援護する。


「お、重いんですけど~。」


<任せろ。>


それに対して、大野は重すぎて、動けずにいると、土龍が近づく。

すると、光となって鎧に溶けると、大野の鎧から翼としっぽが生え、

メットが龍の顔に変わる。


「お。おお!これはすごい!」


「今だ!吹き飛ばせ!」


「了解です!隆起!」


大野は言われた通りマグマの中にいる、火の精霊を外に出すために、

火口付近の地面を隆起させる。


<なっ!しまった。>


「チャンス!」


紅葉は攻撃が緩くなった瞬間に変身をすると、そのまま、

地面の土を集めて、火の精霊を包み込み、火口から遠ざける。


「う!やっぱ補助があってもムズイ。」


紅葉はもともと手から離れている物を操ることに慣れていないため、

頭がイメージしきれず、頭痛を起こす。

それに、火の精霊も抵抗するため、火口から遠ざけるのにも

力を使い気分が悪くなる。


「もう!秋ちゃん!これで!」


宮城が急いで、空気中の水分を集めて、土の塊に浴びせる。


「ふ~。ありがとう。宮城ちゃん。これでっと。」


どうにか火の精霊を山の中腹付近に落とすことに成功した。


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