女教師弟と相談す
(紅葉姉、紅葉姉)
「流治!?どこ!?」
ーガタッー
「いった。あっつ。」
紅葉が今後の打ち合わせと顔合わせの予定を立てて、部屋でのんびりしていると、
流治の声が突如として聞こえた。
(何してんの。あ~。わり~。これ念話なんだわ。一応、俺ら兄弟は魂の根っこでつながっているから、
魂の位置さえつかめればこんなことだってできるわけだ。)
トランプで遊んでいた生徒が紅葉をびっくりしてみるが、
紅葉が何でもないわと手を振るとまた、遊びだす。
(そう。迎えに来たのかと思ったわ。もう来て、だいだい一日半経過したしね。)
(一日?それはおかしい。こっちはまだ秋姉たちが消えて8時間ぐらいしかたっていない。
あっ!そういう世界か。4時間そっちの世界のほうが速いんだ。)
(えっ!?それって・・・?)
(加速している感じだな。こっちの1日が、そっちじゃ4日ぐらいかな。)
(とすると。帰れるのは・・・。)
(そっちで、おそらくは2週間から1ヶ月ってとこかな。)
(試合には間に合いそうか・・・。言い訳もできる。問題は・・・。)
(短期間だから、問題はないよ。これが、1年とかだと問題だらけだけど。)
(了解。生徒には説明しとくわ。あと、できればでいいんだけど。)
(わかってる。食料やその他の備品とかだろ。
とりあえずこのパスを使うときは俺を思い浮かべてもらえればつながるから、
都度ほしいものは相談で。
あと、備品だけど、そっちは今六花と相談中。
加速しているからできるだけ、急ぐけど、方法はアンの無限収納の空間と
共有化もしくはユグラドシアないし特定の倉庫への腕輪からの接続かな。
アンの収納にはまだ結構食材やらキャンプ用品が入っているはずだから、
当分は持つかもしれないけど・・・。
世界観はどんな感じ?)
(中世。王道ファンタジー。魔王の存在及び邪神の存在は不明。
リソースの停滞あり。ってとこかな。)
(なら、近代系の備品はオーバーテクノロジーになるな。
とりあえずは見つからない程度にやりくりしてよ。
共有化できるようになったら、そのあたりは考えて、
渡すようにするから。)
(シャワー、ポンプはできれば急ぎで。)
(あ~。水はな~。)
(温泉地はあるらしいし、大浴場はあるんだけど・・・。)
(そとでは、水を生み出せないと厳しい、か。)
(そう。アンの水は飲料と食事に使いたいから。)
(魔道具を考えておく。簡単な奴だけど。)
(とりあえず。魔道具がないか、一度相談してみるけど。
あと生理用品もよろ。)
(男に向かってそれを言うか。まあ、いつものことか。
とりあえず、風呂関連の備品は考えるよ。
あと、食料は口ぶりからするとどうにかなるのか。)
(魔物の討伐でどうにか。でも、調味料が・・・。)
(あ~。なくてもどうにかなる感じはするが。スパイスさえあればまずくてもどうにかなるもんな~。)
(そう。できれば急ぎで。)
(了解。じゃあ、俺の方は急いで作業するわ。なんかあったら連絡してくれ。
夜中は勘弁してくれよ。)
(はいよ~。)
そういって唐突に途切れた感じを受ける。
さて、説明が面倒ね。