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派遣業

「さて、諸君よく集まってくれた。これから・・・。」


部屋の明かりを落とし、どこから用意したのか壇上の上に長テーブルを置き、

ゲン〇ウポーズをするエンデ。


「エンデさん、ネタはいいんで、話進めてください。

 姫様と信さんがまっているんで。」


パッと部屋の電気がつき、総勢160名の人が壇上のエンデを注視していた。


「ほんとお前ら、真面目な。

 では、兵科及び文官分野のものは上官及び同僚から話を聞いていると思う。

 紅葉が異世界召喚に巻き込まれ、世界を渡った。

 まあ、この場の人間は少なからず、文字通り世界をまたいで

 仕事を経験しいているから、その辺の話は割愛する。

 で、君たちの仕事だが、行ってもらうのは六花のところではなく、

 君たちのトップのもとだ。」


そこまでエンデが話すと、目の前の兵たちはざわざわとしだす。


「静かに!」


そうエンデが大声で注意をするとピタッと止まる。

さすがと思いつつも苦笑を浮かべ、話の続きを始める。


「今回の任務は復興支援になる。理由は君たちのトップが国を一つ救ったからだ。

 その国は今、国王も主要な貴族もいない。

 そこで、国境警備と現地の人たちに技術提供を実施してもらう。

 詳しくは、向こうにいる信幸の指揮下に入り指示に従ってくれ。

 諸君らの奮闘に期待する。以上。では、転移。」


そういって、エンデは自分と兵士、物資を空間ごと転移させる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「兵科60名、文官100名計160名及び、資材の運搬を行いました。

 これが、内訳表。一応金額も記載した。」


そういって、エンデは信幸に、名簿と納品書を渡す。


「なるほど、うん、うん。数、質共に問題ないな。」


「じゃあ、受領書と領収書にサインを。うん。よし。

 あと、工兵の方は数が集まり次第連れてくるけど、急ぐ?」


「それなー。どうすっかな。衛生と技術がなー。」


「あー。なる。風呂、トイレ、消毒、外科、内科たしかに、あーいうのって、

 知識がないと徹底は難しか。なら、ダンジョンコアを使うのは?」


「えーいやだよ。もったいない。せっかくこっちのコアを手に入れたのに。」


「子供かよ。まー使えるかはわからんが、ドールから、もらってくるわ。」


「そうしてくれるか。それで、この土地の維持、管理を行うから。」


「うん?もともと、ダンジョンコアが管理していたようなものいいだな。」


「あー。そうなんだよ。コア擬きというか精霊が管理していた。」


「それじゃあ。この場所は?」


「意外ともろくなっているかも・・・。」


「急ぎじゃないか!?」


「そ、そうかも。」


「ちっ。えーと。あったかなー。」


そういうと、エンデは空中に手を突っ込み何かを探す。


「お、あった。デッドコピー品。

 空間の固定と生成しかできないダンジョンコア。」


「それ、意味あるのか?」


「まー。迷路を作るだけのものだな。ラビリンスコア?

 まあ、呼び方はどうでもいい。

 区画整理、この場の固定、設置物への魔力供給はできるから、

 正規品が用意できるまで、つなぎで使ってくれ。」


そういって、エンデは信幸へと渡す。


「有効活用させてもらうわ。じゃあ引き続きよろしく。」


「あいよ。頼まれた。」

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