表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/160

女教師改善を要求す

「う~ん。」


秋が目をこすって起き上がる。

そこは生徒に事前に聞いていた通り、

王都の中のようである。


「これが新式、か。」


自分の体を確かめるように動かしてみる。

そして最後に、少しだけ、炎を纏わせて、手を動かしてみる。


「うん。ぎこちなさがない。一拍置く感じも一気に広がる感じもない。」


そこまで試したところで、昨日のやり取りを思い浮かべた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


朝食を食べながら、昨日の報告をする。


「流。例のアバターなんだけど、途中から途切れて使えなくなったんだけど。」


「そんなはずはないだろう。あれでも、前に今川が榊と作った依代を元に

設計してるんだぜ。」


「あー。あれなー。あの後、変質して、精霊の卵みたいになっちまってな。」


「何それ。何してんの。」


「私は知らないわよ。」


「六花に診てもらっているが、どうも精霊のエネルギーを吸収した際に器の方が

 変質したみみたいでな。」


「後で詳細を六花に聞いて、夕方までにはどうにかするよ。

 とすると、材質も変えるかな。

 あと、そうだあのシステムを本格的に入れてみようかな。

 あれのシステムの概要を把握したし、同じような変身システムを・・・。

 フフフ。」


「何でもいいけど、ちゃんとしたの作ってよ。」


「秋姉様だいじょぶですよ。何かあれば、六花やエル、

 異母様がお止めになりますよ。」


「美幸ちゃんは甘いな~。こいつだよ。最近趣味に走りすぎてる感があるもの。」


紅葉は少し心配をしながら、流治を見つめた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「なるほど。土の精霊の力を秋姉の暴食が吸い取って、

 勢い余って暴食ごと秋姉が弾き出されたって訳か。」


<そうみたい。秋姉の最大出力で灰になりかけで、

 エネルギー不足状態から急激にエネルギーを吸収したとき、

 破損していた関係で結びつきが弱かったのも関係あるみたい。>


「やっぱ材質を秋姉に合わせるしかないか。」


<あてはあるの?>


「ヤクがシリコンを使う前に土人形で一度作っている。

 あれなら、強度も属性も問題がないだろう。

 あれに、ちょっと手を加えてそっちに送るよ。」


<お願いね。でも、遊びすぎないでよ。>


「もちろんだよ~。」


<心配だ。>


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ヤク、エンデ。今いいか?」


<いいぜ。>


<ワシもひと段落着いたとこじゃ。>


「紅葉の依代だが本人が使えなくなったらしい。」


<マジか。あれ、ここの研究者たちの集大成だぜ。>


<かー!うまくできたんだがな。やはり、依代では、

 管理者レベルの本気は受け止めれないか。>


「まあ。想定はしていたし、あれは俺ら用ではないのは周知の事実だろう?」


<まあ、な。>


<しかしどうするのじゃ。>


「ヤクが作った。土人形があるだろう。あれを改修する。」


<あー。それなら、秋なら適応できるか。>


<なるほどの。で、普通に改修するのではあるまい?>


「そう。そこ。最近見始めた。特撮に面白いのがあってね・・・。」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ