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女教師は頭を抱える

「どうしてこうなった。」


紅葉は玉座に座りながら、謁見の間に縛られて連れてこられた

数十人を見て頭を抱えた。

その始まりは建国式が終わった数日後

今から約2週間ほど前に遡る。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「さて、終わったし、しばらくしたら、王国にいけるかしらね。」


「姫様それは甘いと思いますよ。」


レイが紅茶を置きながら、そういう。


「税制は美幸が職業、品目、土地の広さ、そういったもので

 税率を重ねてとらないように設定したし、

 私兵が各土地を見張ってる。

 何が問題になるの。」


「人の欲望は再現ないということです。」


そうレイが答えると、ドアをノックする音がする。


「どうぞ。」


「失礼いたします。」


サラが2年生と1年生の生徒たちを連れて入って来た。


「どうだった。」


サラ達は、信幸を送りつつ、王国まで行き、

戻って来たのだ。


「何度か盗賊らしき者の襲撃は受けましたが、

 その程度です。」


「気にしすぎでないですか?秋ちゃん先生?」


「とは思うんだけどね。」


日野の問いかけに、そう答えて、隣のレイとサラを交互に見る。


「ふー。水の国と連邦は姫様に恨みを持っているものが多いはず。

 現に、国内と2国以外の流通をユグラドシアのメンバーが

 対応していることから、表面化もしていませんし、

 精霊が祈りに答えないことから、セレス様を進行する宗派が

 力を持ちましたが、腐敗しているもの、残党が燻っているのも確か。

 なので、属国ないの欲深きものを扇動して、

 争いを起こすかと思ったのですが・・・。」


レイがため息をついてそう答える。


ーバンッ!ー


勢いよく扉が開き、紅葉の部下の兵士が入ってくる。


「どうしたの。ノックもせずに。」


兵は息を整えて、報告をする。


「周囲の属国のうち10か国が挙兵しました!」


「はぁ~。」


「言ったでしょう。」


すると今後は、ノックをして別の兵士が入ってくる。


「挙兵した10か国は制圧されました。」


それを聞いた紅葉はレイをジト目で見る。


「おや?」


「誰が制圧したの?」


サラが、後から来た兵に問いかける。


「はい!巡回警備していた部隊が、早期に気付き、

 待ち伏せをしていたとのことです。」


「ふっ。ふふふ。馬鹿じゃない。」


紅葉は顔を押さえて、笑う。


「あのー。それでですね。捕縛した主犯を連行しているとのことです。」


それを聞いた紅葉は笑うのをやめて、真顔で問いかける。


「死ななかったの?」


「はい、敵味方に戦死者はいないそうです。」


「はー。死んでくれればよかったものの。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


そして、現在に戻る。


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