表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
131/160

パワーアップ?

生徒たちは試合が終わり、ほっとしながら控え室へと歩いていた。


「いやー。楽勝だったね。」


日野がくるりと振り帰り、言う。


「何もしてねーじゃん。」


「そんなことないよ。」


富士がつっこむと、後ろ歩きのまま反論する。


「あぶないから、まっすぐ」


そう、宮城が言おうとすると、日野が誰かにぶつかる。

その瞬間、周りから隔離され、慌てて、生徒たちは臨戦態勢をとる。

しかし、アンやレイは生徒を守るように人形になり、

その”誰か”に相対する。


「お遊びが過ぎませんか?ライ様。」


<ヤハリ。アナタガタヲ誤魔化スマデハイキマセンカ。>


レイがそう言うと、その”誰か”はフードを脱ぐ。


「その気配は忍様とアル様に手伝っていただいたようですね。」


アンにそう言われ、ライは頷く。


そして、懐に手を入れるとカードを数枚取り出し、

それを名取、宮城、富士、日野に投げる。


「これは?」


そこには獣の絵が描かれていた。

名取のカードには白い4枚の羽の大きな鳥と雷が

宮城のカードには炎のトカゲ、人魚、緑色の鳥、モグラの4体が、

富士は水色の燕、日野は銀色の狼が描かれていた。


「召喚カードですか?」


<技術部ガヨウヤクコピート量産ニ成功ヲシタ。>


カードをのぞき込んで確認したケイの問いかけに答える。


「使い方を。」


アンが問いかける。


<『召喚』デ実行。鎧ヲ展開状況デ『限定解除』デ憑依状態ニナリマス。>


「なるほど。効果は?」


<効果ハ使エバワカル。>


「それは・・・。まぁ、そうだけど。」


やらかしをする技術部の「使えばわかる」はあてにはならない。

アンは渋い顔をするが、生徒たちはカードを真剣に見ている。

それを見たライがニヤッとしたかと思うと、闇が晴れ、

廊下へと戻ってきた。


「あー。ここにいたか。」


角から紅葉が顔をだす。


「アルの結界ぽかったけど、あのフードでしょ?」


「ええ。姫様。ライ様でした。」


「で、なんだって?」


「新装備を。」


それを聞いた紅葉は眉をひそめる。


「それ、安全?」


「恐らく。」


「ま、いいか。それはそれで。どうにかできると思うし。」


「姫様。そろそろ戻りませんと。」


サラが後ろから声をかける。


「そうね。そうだ、そのライは。」


「帰ったようです。」


「そう。ま、いいか。呼べば現れるでしょう。」


そう言うと、サラを率いて、席へと戻っていく。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


控室に戻り、一息ついて、名取がアンへと問いかける。


「えーと次は?」


「個人のトーナメント戦ですよ。」


「なら、俺らも次からはライバルだな。」


「だね。」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ