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武闘会開催

「それでは、武官の選抜試験を行う。

 腕に覚えがある者たちがそろっていると思うが、

 戦士、騎士として恥ずべきことはしないように。

 では、新たな女帝、紅葉様より、お言葉を承る。」


そう宣言をして、紅葉の側近の一人である、

ユグラドシアから連れてきた騎士が脇に退く。

促された紅葉は一つため息をついて前に出た。


「まず、これだけの観覧者及び参加者が集まってくれたことにお礼を。

 前皇帝は狂い、異形と化し、それを私が叩切った。

 私の力は見たものもいただろう。そして私を恨む者もいるだろう。

 そこでだ、参加者の諸君には優勝をし、希望をするなら

 私への挑戦権を与えよう。

 私を殺せたらその者に玉座を譲っても良い。

 ま、無理だろうがな。また、私が気に入ったものは初戦で敗退しようとも、

 面接は受けてもらう。つまらない戦いをしたものは、

 その場で処すかもしれんがな。では、楽しませてくれ。」


そういうと再び、観覧席へと戻り、ゆったりと座る。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「煽りよる。」


富士が先を歩く案内人に聞こえない程度の声でぼそっと言うと、

生徒たちもうんざりとした顏をする。


「秋ちゃんらしいけどね~。」


日野が手をにぎにぎしながら、そうつぶやく。


「何人かは本当に強いな。魔法ありでも厳しいかもしれん。」


神戸がそういうと、再び全員がため息をつく。


「っ、こちらです。」


そんなこんなで控室に着くと、案内人が息をのみつつ、入室を促す。

怪訝な顔で中をのぞくと、中にはレイたちがいた。

案内人が扉を閉めて、気配が離れると、レイが説明を始めた。


「不穏な気配があるのと、あなた方の力量を主が知りたがっております。

 そこで、あなた方にはわれわれを使う権利と龍の使用を許可されました。」


「とすると、龍というと大野と大月ですか?」


「あと、あなたです。」


そういわれ、指されたのは神戸だった。


「こちらを薬神から借りてきました。」


そういうとアンが腕輪のようになった龍をどこからともなく取り出す。


「あ、ありがとうございます。」


「で、だな。お前らに俺らを使ってもらうわけだが、分かっていると思うが、

 俺らは主を選ぶ。なので、こちらで勝手にだれに使われるかは

 決めさせてもらった。」


そう勇がいうと、各人が生徒の前に異動するが、サラ、マリー、ルーシーは

その場を動かなかった。


「私たちが君たちに使われない理由はわかるな。」


そうサラが問うと全員が肯く。

そもそも、マリーは魔法使い専用であるため、ルーシーは弓であるため、

生徒には扱えない。

サラは紅葉の護衛兼いざというときの戦力増強の手段であるので、

紅葉のそばを離れられない。


「では、腕輪の中に入りますので、試合時に呼び出してください。」


そういうと各人の腕輪に消える。


「では、頑張りなさい。せめて、予選ぐらいは突破してくださいよ。」


そう言ってサラ達は部屋を出ていった。

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