休息
今作も楽しんでくれると嬉しいです。
「はぁ...思っていなかったやつとの戦いで思ったより消費したなぁ。疲れたぁ〜」
「だよね。近場だったはずなのになんか帰り道遠く感じたもん」
「宿行って今日は休むか?」
「ん〜そうだね。レベリングは明日も出来るしね。
あと、お風呂入りたいや汗かいたからね」
「そうだな俺もゆっくりしたい気分だ」
と言って最近止まっている宿に向かう。
詩織はあのように言っていたが汗をかいてないように見える
女子はよー分からんな。まぁ風呂は入りたいけど。
そんなどうでもいいことを考えているうちに宿に着いた。
「おじさん、いつもの部屋貸してくれ」
「おう!了解だ。じゃ300ルペだな」
「はい。これ」
「OKだ。ゆっくり休め」
ついでにこの国の通貨はルペというらしい。
俺の感覚だと、ほぼほぼ日本円とあまり変わらない感じがする。100ルペは100円的に感じで。
俺らは、まだあまりお金が溜まっていない為
2人部屋だ。初めは無理してでも部屋を分けようとしたら
詩織に全力で断られた。なぜだろ。
「本当に良かったのか俺と同じ部屋で」
部屋に入りながら言う。
「いいってお金も倍かかるし、李玖は悪いことしないって知ってるし...一緒にいたいし...」
「ん?最後なんか言った?」
「いっ、言ってないよ!?」
「ふーん、そっか。ならいいけど」
でもやっぱり聞こえた気がしたんやけどなぁ。
まぁ詩織が言ってないって言ってるんだからいいんだろう。
「よし!風呂行くか」
「そだね!うん!」
ここの風呂はこの世界では割と珍しい大浴場型だ。
俺も温泉は割と好きなので気にしない。
この前、詩織にも聞いたが詩織もあまり気にしないとのこと。だから普通に2人ともリラックスできる。
もちろん男女別だしな。
「ふぅー。気持ちいい〜疲れが抜ける感じだぁ」
女性浴場は知らないけど、男浴場は木の浴場で匂いもよく
ものすごく癒される。
聞くところによるとこの世界には"魔泉"という魔力が混じった温泉があるらしい。
効能がどれもすごいという話なのでとっても入りたい。
俺はあの後風呂から上がり部屋に戻っていた。
ガチャ。扉の開く音だ。
「ふぅー。さっぱりしたし気持ち良かったぁ」
頬を上気させた詩織が部屋に戻ってきた。
しかも着ているのはこの世界では"ユカ"と言う浴衣のような薄目の服装で濡れた髪をタオルで拭きながらという
定番スタイルだ。
この時、濡れた髪とうなじが艶かしいと思ったのは秘密だ。
「おかえり〜」
「ただいまぁー早いねぇ」
「そうか?」
俺的には20分ぐらいでそこまで早くない。
「じゃ、私が遅い?」
「そうかもな。体感的には45分ぐらいだと思うぞ」
「家にいた時もそんなに入ったことないになぁ」
「疲れが来てるんだろう。今日は早めに寝るか」
「そーだねおやすみ」
「あぁ、おやすみ」
そうして2人は休息をとった。
お読み頂きありがとうございました。
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