チートスキルは?4
投稿、4話目です
よろしくお願いします!
あーね、ほーそう来たか。
まさか主人公の方じゃなく一緒にいる相方の方が強いと
泣くよっ!? 俺、大泣きするよ!? 転げまわって泣くよ!?
「....李玖!李玖!」
「.....ん、なんだ...詩織...俺はもう疲れた...休ましてくれよ」
「うわぁっ!?李玖が...李玖がショックで病んでる!」
「ふははっ...ははっ...ははははは...」
李玖が虚ろな目をして乾いた笑いを繰り返している。
「病んで壊れたぁ!!」
ー5分後ー
「はっ!!あれ?詩織ここどこだ?」
「記憶忘れとる!?」
「いやいや〜忘れてないよ〜.........たぶん」
「たぶん?」
「いやな、この街に来たことは覚えてるんだがその後を思い出そうとすると頭が痛いんだよ」
「さっきの5分間...」
「どーした詩織?重い表情して」
「いや、考え事だよ」
「あの〜すいません大丈夫ですか?」
あっ!お姉さんを無視してた。
なんか言いにくいので、心の中で謝っておく。
「次の工程に移ってもいいですか?」
「あっ、はい!お願いします」
次の工程...何もしてないけどなぁ...
「って何をするんですか?」
と、詩織が聞く。
「職業を決めるんですよ」
職業!お待ちかねの工程だ!
「詩織さんは魔力量が多いみたいなので魔法使い、僧侶、上級魔法使い《アークウィザード》ですね」
いいなぁ詩織、魔力量多いのか。
上級魔法使い《アークウィザード》だってかっけー。
マジかっけー。もう響きが好き。なんか男子特有の中二病心くすぐられる。
「じゃあ、上級魔法使いにしよっかな」
「了解しました。登録しておきますね!」
おぉ、決まった。はえーな。
「あのーそういえば上級魔法使いってどんな感じなんですか?」
自分でもなぜ俺が質問したかは分からんがなんか心が揺らいだんだ。仕方ないんだ。かっけーもん、なぁ。
「上級魔法使いはやはり攻撃系魔法を多く覚えれます。あとは近距離から遠距離まで様々な魔法も出来ますね。それにこの職業だけが使える特別スキルがあります。」
ほー、かっけー俺もこれがいいわ。
魔法もなんかそそられる。魔法剣士とかあるのかな、それもいいなぁ。
「次は李玖さんですね」
「李玖〜妄想から帰ってきなよ〜」
「はっ!なんだ俺の番か」
「うん、そうだよ」
ワクワクする!めっちゃする!
「李玖さんの魔力量は普通なので」
「ん?いま...なんて?」
「ですから、李玖さんの魔力量は普通ですよ」
「ぐはっ...」
ショックで思わず吐血してしまった。
「李玖!?大丈夫?」
「大丈夫大丈夫だ、で俺の魔力量が普通と...」
「はい、でも落ち込まないで下さい。人間族では魔力があること自体まぁまぁすごいことなんですよ」
「そう...なんです...か...?」
「はい、稀ですよ。えーと、50人に1人の割合だったかな」
「ほーほー」
いいこと聞いた。なんか元気出てきた。
「なんか地味に李玖が立ち直ってる」
「でも、おかしな点があるんですよ」
「なんですか、そのおかしな点って?」
「それがですね。魔力容量と言うのがあるのですが...普通は魔力量に比例して魔力容量もおおくなるはずなんです。」
「はい...」
「でも、魔力容量だけでいうなら、詩織さんより李玖さんの方が大きいのです」
「量はないのに、容量は大きいと...」
「はい、そうなりますね。ですけど以前にもこのようなことが1回だけあったみたいなんです」
「以前...本当ですか!」
隠し魔力とかあったりするのかな...妄想が膨らむぜ。
だけどまた期待しすぎたらやばいからな程々にしとこ。
「はい、しかもその以前なっていたという人は...」
「どうしたんですか?なんか言葉が詰まってますけど」
「いえ、私自身驚いているんです。まさか先代勇者と同じ症状だなんて」
「ゆ、勇者と同じ症状!?」
「えっ!?李玖が!?」
どうなるんだ、これ。
チートスキルは?編終了です。
ありがとうございました!
これからも続けていくと思うのでよろしくお願いしますね!