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044、ある政府関係者の述懐



 そもそも。


 『ダンジョン』が出現してから、調査は常に進められていたのである。



 ダークエルフによる動画が配信される以前より、モンスターについてもわかっていた。



 しかし、初期段階でのモンスターは極めて厄介な存在との認識。


 いや、今でもそのことに変わりはない。



 何しろ冒険者でない限り、例え銃火器を使ってもダメージが与えにくかった。


 最初に出会うモンスター・スライム。



 当初は粘菌の一種かとも思われていた。


 だが、捕獲しようとした途端襲いかかってくる。



 対人用の銃器では牽制くらいにしかならない。



 確実に仕留めるには、内部の核を徹底的に攻撃せねばならなかった。



 冒険者なら、バットによる殴打でも倒すことができるのに……。


 青いスライムで手こずったのである。



 より攻撃的な赤いスライムや、大型コウモリにはさらに苦戦した。


 特にコウモリも噛みつかれると、極度に疲労してしまいには動けなくなる。



 赤いスライムは火炎放射器で燃やされながらも、我々に突っ込んできた。


 燃えるスライムに組み付かれ、火傷で死亡した者もいる。



 ゴーストと呼ばれる気体のようなモンスター。


 これには、ライトによる光の照射、あるいは閃光弾が有効だった。



 ある意味唯一冒険者にならずとも対抗できたモンスターである。



 サンプルの収集も遅々として進まず……。



 結局上層部は冒険者契約した自衛官による新部隊を結成。


 これによって、大いに調査は進んだ――と、思われた。



 確かに特性などはわかってきたのである。



 だが、ダンジョンの数は如何せん多すぎた。



 推測だけでも、日本国内に2万カ所以上あるとされる。


 その全てを封鎖することなど、事実上不可能だった。



 さらに、火山地帯や海底、あるいは、地底。


 ヒトの踏み込みがたい場所にも、ダンジョンは発生すると報告されている。



 事実、瀬戸内海の海中で、『ショゴス』が確認された。


 これらは海中のゴミ……廃棄物を集め、ダンジョンに運んでいるようだ。



 そういったダンジョンから、近いうちにモンスターが出てくるとの報告も。


 ダンジョンやモンスター自体には、様々な利点もあるとされる。



 しかし、現状では対処しきれるものではない。



 調査には自衛官や警官、民間から雇われた人間もいる。


 だが、彼ら全てを冒険者契約させるわけにはいかないのだ。


 契約にどんなデメリットがあるかわかったものではない。



 エルフと呼ばれる種族の出現、とそれへの接触。


 それによって、さらに調査は進んだ。



 ダンジョンはそれ自体が特殊な異空間であり、地下にあるわけではない。


 地下にないことは初期からわかっていたことでもるが。



 ダンジョンは個体差はあるが、一定の成長を遂げると自壊するという。



 まだ、その現象は確認されていないが……。


 エルフによると、それは間違いないしらしい。



 それを防ぐには、最深部のダンジョンエッグと呼ばれるものを取り除く必要がある。


 ダンジョンエッグは名前の通りダンジョンの卵だそうだ。



 研究機関でも、その調査は行われている。


 施設内部にできたダンジョン。



 最近では、そこにもモンスターが発生するようになった。


 餌……廃棄物を与えなければ成長は遅くなるが、やがてショゴスが発生する。



 エルフの助けなしでは、研究は続けられず、管理すら難しい。






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