002、住宅事情はダンジョンで解決!
「うん。そうか」
おっぱいくらいは見られたりして、と思う俺だったが。
褐色エルフは平気な顔で、衣服を脱ぎ捨てた。
しみ一つないきれいな肌が露わになり、ビビる俺。
あ、下も銀髪なんだ。やっぱりちょっとピンク入ってる……。
「いや、いやいやいやいや! それまずいっしょ!?」
「何を驚く?」
「いや、だって……あんた、そんな初対面の男とセックスなんて……」
「はっはっは。我が主、奴隷を抱くのに何をおびえる?」
「いや、病気とか妊娠とか……」
「エルフは頑丈だ。また、人にうつる病も持っていない。安心されるがよい」
と、褐色エルフは見事なおっぱいを揺らし、断言するのだった。
「いやでも、妊娠……」
「人とエルフでは子ができにくいそうだ。まあできても心配いらぬ。産んだ後はスメール山に魔法で転送する故、大事ない」
「そんな簡単に産むとか、何とか言って……」
俺は頭痛を感じて、頭を押さえた。
どうやら、この役者えらい本気らしい。
下手すりゃアカデミー賞も取れるんじゃなかろうか?
「…………ともかく、いっぺん服を着てくれ。落ちついて話ができん」
「そうか?」
どうにか衣服を着させる。
まだ撮影スタッフは入ってこない。
これ、裸出ちゃってるけど大丈夫なのか?
「まあ気持ちは嬉しいんだけども、見ての通りここ狭いだろ? 二人暮らしはちょっと……」
俺は肩をすくめて、薄ら笑いした。自分でもキモいと思う。
「住宅事情か? それも心配ない」
と、褐色エルフは大きめの卵みたいなものを取り出した。
土色で、小さなブロックが集まってできている。
「何それ?」
「ダンジョンの卵だ」
言うなり、エルフは卵を床につき込んだ!
「ちょ、おま……! ちょ、お前…………!?」
俺があわてて立ち上がると、エルフは何か呪文みたいなものを唱える。
すると卵は水中に沈むように床に沈んだ。
数秒後。
何かドアみたいなものが浮き上がってきた。
これも小さなブロックで全体が構成されているようだ。
「できたぞ。さっそく入られよ」
「入るって……」
エルフがドアを開くと、向こうにはどこかの通路が広がっていた。
「え!?」
「さあさあ」
俺はエルフに押されて、ドアの向こうに入る。
そこはどこか、地下室の通路みたいというか……。
(ダンジョン……?)
ファンタジーRPGに出てくるような地下迷宮みたいだった。
天井には一定間隔で何か電灯のようなものがある。
奥には、部屋らしきものが確認できた。
「今はあそこが最深部。とりあえず、わたしの部屋ということになる」
と、エルフはその部屋に俺を誘うのだった……。




