028、ライカと夜の生活について雑感
それから、世の中は大きく変わった――
と、その話をする前に。
俺の身近な話を少しだけしておきたいと思う。
ライカとの同棲生活が始まってから、わりとすぐに関係は深まった。
深まってしまったのである。
向こうがいつでもバッチ来いと構えている。
俺も欲求がある。
お互いに男と女だから、まあなるようになってしまったわけで。
ライカと最初の夜を終えた後の感想は、
(俺って体力ねえなあ……)
と情けないいうものだった。
運動不足の漫画家生活のせいで、体がすっかりなまってこともあるが。
それ以上にライカの体力が凄まじかった。
彼女にとっては……。
ドッタンバッタンの激しい運動も、少し体操した程度のものらしい。
俺が精魂を出し尽くしてグッタリしている横で、ライカはうっすらをかいているだけ。
翌日、太陽が黄色いというのを初めて体験した。
俺がそこまで夢中になってしまったのも、彼女との体験が素晴らしかったこともある。
今まで風俗に通っていたことが、恐ろしく無駄な金と時間に思えた。
しかし、いくら素晴らしくても男には弾数制限がある。
気持ちはあっても、体がついてこない。
ついうっかり夢中になり、アシスタントの仕事を休む羽目にもなりかけた。
「やばい……クビになるかも……」
と、グラつく腰で俺がうめくと、
「では、回復魔法をかけましょうか」
ライカは心地良い光を伴う魔法で、俺を一気に回復してくれた。
「これかけてくれたら、夜も大丈夫じゃね?」
などど思ったりしたが。
「あんまりおすすめはできません」
ライカは思案顔で意見してきた。
実際やってみて何日か楽しんだ後、体重がごっそり減っていた。
俺の場合メタボも気になっていたので良かったと言えば良かった。
(こりゃ使いすぎは体に負担かかるなあ……)
と、怖くなってそれ以来自重している。
エルフというと創作物では、性に淡泊というイメージだったりする。
また、あんまり肉も食べないような印象も。
だけど、ライカは肉も魚も横論で食べるし、夜の生活も大いにハッスル。
「そもそもエルフとはそういうものですが」
俺の質問に、ライカはむしろ不思議そうだった。
魔法を使えるだけではなく、身体能力でもチート。
電気製品とか、科学技術もすぐに理解し、馴染んだ。
むしろ最近では俺よりもはるかにパソコンの技術が上になっている。
ちょっと絵も描かせてみたら、すごい上手かった。
ただ、漫画のようなデフォルメよりもデッサンとか絵画的な部分で優れている感じ。
それでも、ちょっとコツをつかめば漫画もすぐに上達しそうではあった。
ただ、ライカ自身は絵よりもやはり、麻雀やチェスなどのゲームが好きらしい。
トランプなどのカードゲームも好んだ。
そういえば、彼女の行為で避妊具などを使っていない。
「心配無用」
と、彼女は全然気にする様子もなく、俺もつい快楽に流される。
これでもいいのだろうか、と思いながらも……。




